【京都】春・秋のみ特別公開される嵐山の宝厳院へ! 紅葉に彩られた庭園はライトアップもおすすめ

【京都】春・秋のみ特別公開される嵐山の宝厳院へ! 紅葉に彩られた庭園はライトアップもおすすめ

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京都の嵐山にある宝厳院では、春・秋の年2回、特別公開が行われます。秋の特別公開は、もちろん紅葉のシーズン真っ只中。嵐山エリアの紅葉は、例年11月下旬が見頃のことが多いので、今年もその辺りになるのではないでしょうか。「秋の京都観光といえば嵐山!」と考えている方も多いと思いますが、今年はぜひ、嵐山観光で宝厳院に足を運んでみませんか。

Summary

300本の紅葉に染まる「獅子吼の庭」

宝厳院といえば、嵐山を借景とした庭園「獅子吼(ししく)の庭」が有名。室町時代の禅僧・策彦周良(さくげんしゅうりょう)禅師によって作庭されたもので、江戸時代の『都林泉名勝図会(みやこりんせんめいしょうずえ)』にも掲載されたそうです。

獅子吼の庭は、嵐山を借景とした回遊式庭園となっています。大きな岩は獅子の顔をしていることから獅子岩とよばれ、これも『都林泉名勝図会』に記載されているのだとか。このほかにも碧石や三尊石などの巨石が配され、約300本のカエデが庭園を鮮やかに染め上げます。 
獅子吼の庭は回遊式庭園なので、庭園を歩きながら鑑賞することができます。大きな獅子岩は、実際目の前にするとその迫力に圧倒されるはず。苔むした岩に紅葉がはらはら舞い落ちる様子も、なんとも風情がありますよね。
ちなみに庭園の名前の「獅子吼」とは、「仏が説法する」の意味があります。庭園を散策しながら、鳥のさえずりや風の音を聴き、人生の心理を肌で感じることで、心が癒されるということ。確かに、のんびり景色を楽しみながら歩いているだけで、心が浄化されていくような気がします。

本堂や書院…庭園以外の見どころをチェック

こちらは大正8年(1919)に建てられた書院(非公開)。近代数寄屋建築の礎となる建物で、まるで紅葉の景色が額縁に入っているよう。最近人気の「額縁紅葉」ですね。まるで絵巻物を広げたような美しい光景…ですが、残念ながらこちらの書院は特別公開でも非公開なのだそう。写真で美しい紅葉をお楽しみください。
茶席「無畏庵(むいあん)」では、抹茶と茶菓子がいただけます。こちらは11月上旬からの実施が予定されていますので、お出かけされる方はHPなどで詳細をチェックしてくださいね。
秋の特別拝観では、獅子吼の庭以外に本堂も拝観できます。本尊の十一面観音菩薩、脇仏に三十三体の観世音菩薩、さらに足利尊氏が信仰したと伝わる地蔵菩薩像が安置されています。また、田村能里子画伯による58枚の襖絵『風河燦燦三三自在(ふうがさんさん さんさんじざい)』も必見です。

必見! 幻想的な世界が広がるライトアップ

そして、特別拝観の最大の魅力ともいえるのがライトアップです。京都には夜間特別拝観を行う寺院がたくさんありますが、嵐山エリアで実施される寺院はとても貴重。燃えるような紅葉とダイナミックな巨石が映える、シンプルなライティングで、紅葉本来の美しさを楽しむことができますよ。紅葉のピークに合わせて、2021年は11月13日から実施されます。

秋の特別公開!名園で知られる天龍寺の塔頭寺院

室町時代、細川頼之によって創建された宝厳院。世界遺産・天龍寺の塔頭寺院で、通常非公開のお寺となっています。公開されるのは春と秋の年2回のみ。普段は見ることができない寺院とあって、特別公開の期間には多くの参拝者が訪れます。嵐山エリアの寺院ではめずらしく、ライトアップが行われるのも魅力的ですよね。
秋の特別公開は境内を彩る紅葉が見事です。赤く染まる境内や、ダイナミックな獅子吼の庭をのんびり散策すれば、秋の京都を満喫できるはず。艶やかなライトアップも見逃せませんね。ぜひこの秋、足を運んでみてください。

秋の特別拝観:2021年10月9日~12月5日
夜間特別拝観:2021年11月13日~12月5日


Text:山口春菜(エディットプラス)

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