大阪本町の「BOOK OF DAYS」で知らなかった世界を旅しよう!【わざわざ行きたい大阪の本屋さん#1】
大阪のオフィス街・本町界隈にあり、国内外の写真集を中心に取り扱う書店「BOOK OF DAYS」。人物や風景はもちろん、ファッションやアート、社会問題を写し取ったものなど、装丁や紙にこだわった写真集は手に取るだけでも楽しく、ページをめくるたびに知らない世界を見せてくれます。心ときめく特別な一冊を探してみませんか?
明るく開放感のある店内でじっくり本選び
心斎橋や堀江エリアからもほど近い、阿波座エリア。大阪メトロ四つ橋線本町駅から徒歩2分ほど、新阿波座公園からすぐの場所にある雑居ビルへ。入口にさりげなく置かれた看板から階段を上った先に、写真集を中心に扱う書店「BOOK OF DAYS」があります。
開放感のある大きな窓から明るい陽が差し込み、壁一面にはずらりと本が並んでいます。ゆったりと本選びができるよう、BGMは控えめ。
店内に並ぶのは風景やポートレート、社会問題を切り取ったものから、アートやデザイン、建築にポップカルチャーなど、幅広いジャンルの写真集が並んでいます。
入手困難なタイトルも多数展開
「BOOK OF DAYS」は2005年に新潟でスタートし、2012年に大阪に移転。店主の帰山大輔さんが世界中からセレクトする写真集は一般的な書店では手に入りにくいものやマニアックなものも多く、海外からの観光客が足を運ぶことも多いんだとか。
店主がいま注目しているのは、若手写真家・吉川然の初となる作品集「Water」(Zen Yoshikawa)や、離島の風景を収めた写真集「豊島の空気」(泊昭雄)。テーマや写す被写体の色感など様々で、眺めるだけでもあっという間に時間が過ぎてしまいます。
「良いな、面白いと思ったら反射的に仕入れて。お客さんからのリクエストも多いんです」と、倉庫にあるものも含めて常時7000~1万を超えるタイトル数を販売。なかには、少数印刷のリトルプレスや自費出版の希少なものも。西日本ではここでしか手に入らないものも多く、ネット販売での人気が高いのも納得です。
国内、海外の写真集の違いも楽しんで
「写真集は文字で書かれた書籍よりもラフに楽しむことができます。世相を写し取ったものも多く、一冊の写真集でダイレクトに感じることができるんです」と、写真集の魅力を語る帰山さん。
でも、SNSなどで気軽に世界中の写真が見られる今、どんな写真集を選べばいいか悩むこともありますよね。
「表紙のデザインで選ぶだけでも楽しいですよ。日本と海外の写真集、装丁や紙のこだわりの違いなど眺めるだけでも面白い」と、実際に手にすることができる書店ならではの楽しみ方もあるんだとか。
気軽に海外旅行へ行けない今、写真集で世界中の風景を眺めることもできます。
「これまで知らなかった国や地域、風景を楽しめるのも写真集の良さ。コロナ禍のドキュメンタリーを写し取ったものなど、社会情勢を反映させたものもあり、旬の時代の情報を写真から感じとることもできるんです」
記念日のプレゼントにもオススメ
帰山さんの子どもが釘付けになって魅入ってしまったという、水中写真をまとめた写真集「これが君の声 青の歌-Sound od echo.Song of blue-」(岡田裕介著)。「写真に込められたメッセージを探ったり、キレイな写真を眺めたり、写真集の楽しみ方は様々。自分好みの一冊を見つけるのはもちろん、クリスマスなどのちょっとしたプレゼントに写真集を贈るのもオススメです」。
どんな写真集が良いか悩んだときは気軽に相談を。数あるラインナップの中から、オススメのものを提案してくれますよ。
写真家やアーティストによって、写し取る写真の風合いや景色は様々。表紙のデザインや紙質など、インターネットでは感じることのできないリアルな目や肌で感じる写真集の世界を楽しんでみませんか?
Text&Photo:黒田奈保子
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