約160年続く“奇跡のしらす”を横浜で味わおう「しらす食堂 じゃこ屋 七代目 山利」
カルシウムやたんぱく質がたっぷりで栄養価の高いしらす。NEWoMan(ニュウマン)横浜にある「しらす食堂 じゃこ屋 七代目 山利」は、和歌山県で約160年続く、全国各地にファンが多い老舗「山利」のしらすが食べられる日本初の食堂です。鮮度抜群のしらすを贅沢に使ったしらす丼や定食を味わうことができます。
Summary
“奇跡のしらす”をはじめ和歌山のおいしいものを中心に提供
「しらす食堂 じゃこ屋 七代目 山利」は2021年6月、「NEWoMan横浜」の8階にオープン。“奇跡のしらす”とも称される和歌山県「山利」のしらすを横浜で気軽に味わってほしいという思いから、初の食堂が誕生しました。
スタイリッシュな店内では、常時9種類のバラエティ豊かな釜あげしらす丼や、定食、和歌山県産の食材を使ったおつまみやドリンクを提供しています。
しらすの老舗「山利」とは?
「山利」は、和歌山県の二里ヶ浜で七代続く老舗しらす専門店。地元の方はもちろん、料理人からの信頼も厚いしらすの一番の特徴は、鮮度。イワシの稚魚であるしらすは傷みやすいため、水揚げされてから釜あげまでの時間をいかに速くできるかが重要といわれています。「山利」では漁場に隣接された加工場があるため、なんと水揚げから釜あげまで最速20分!約160年続く熟練の技術を駆使し、天然塩のみを使って釜あげしています。
「しらす食堂 じゃこ屋 七代目 山利」ではそんな手間暇たっぷりかかったしらすを、毎日新鮮な状態で仕入れて提供。しらすが主役でありながらも、お互いの素材の味を存分に引き出す、ここでしか食べられないメニューが揃っています。
口の中がしらすで包まれる幸福を堪能して
まず味わっていただきたいのが、定番人気の「釜あげしらす丼」。大量のしらすが贅沢にかかった丼です。漬物とお味噌汁付き。
まずしらすのきれいな乳白色と、一匹一匹の形の美しさにびっくり。「山利」では、しらすをよりよい状態で提供できるよう、網いっぱいに収穫するのではなく、全体の3分の1程度しか収穫しないのだそう。そうすることで、しらす同士の重みで身が潰れることがなく、きれいな形のまま収穫することができます。
そんな手間暇と自然の恵みがたっぷり詰まったしらすとご飯を一緒にパクリ。しらすは身がふっくらしていて、口のなかでしっとりと溶けていきます。臭みもまったくありません。天然塩で釜あげしているため、ふんわりとした塩加減が絶妙でご飯との相性が抜群。すだちを軽く搾ったり、卓上にある自家製レモン醤油をかければ、華やかな酸味が加わり、しらすの旨味がさらに引き立ちますよ!
ご飯は釜あげしらすに合うよう、山形県産の「つや姫」を特製の羽釜でじっくり炊き上げています。
少し変わった釜あげしらす丼が食べたいという人にはこちらがおすすめ。玉子×釜あげしらすという夢の組合わせが実現した「釜あげしらすとふわとろスクランブル丼」。見た目にも美しい釜あげしらす丼です。
スクランブルエッグと、ふっくらしらす、お米が三位一体となり口のなかでとろけていきます。こちらもすだちやレモン醤油を加えて酸味を追加して途中で味変しましょう。ちなみにしらす丼は「釜あげしらす大盛り」280円、「卵黄」100円、「紀州梅干し」180円といったトッピングも豊富。自分好みにアレンジできるのもうれしいですね!
3種のしらすが食べ比べできる定食メニューもチェック!
ご飯、お味噌汁、漬物にメイン料理、そして3種のしらすがセットになった定食も人気です。「アジフライ定食」1210円や「唐揚げ定食」1210円など常時6種。なかでも和歌山県の干物店「紀州高下水産」の干物を使った「紀州高下水産の干物定食」がおすすめ。
「紀州高下水産」は珍しい「紀州備長炭干し」という製法で干物を作っていて、備長炭で魚をサンドすることで空気に触れず、炭が水分だけを吸収することで魚本来の旨味が凝縮されるのだそう。ひと口食べてみると香ばしい鯖の香りと、ふんわりジューシーで油がのった身がたまりません!干物はほかに「紀州高下水産の干物定食 銀じゃけ」1580円も。
干物とご飯の組合わせだけで完食しそうですが、しらすも忘れずに。写真の3種のしらすは上から時計回りに天日干ししらす、山椒ちりめんじゃこ、釜あげしらすです。
天日干ししらすはしっかり旨味が凝縮されていて、濃厚。山椒ちりめんじゃこはやさしい甘さながら山椒のピリッとした大人な風味がたまりません!こうして比べてみると、同じしらすでも製法によって色や形、大きさが異なることがよく分かります。
持ち帰りも可!自宅でも“奇跡のしらす”を堪能しよう
「しらす食堂 じゃこ屋 七代目 山利」は釜あげしらすの持ち帰りも可能。自宅でご飯にのせて食べるだけで少し贅沢なおうちご飯になります。
ちなみに1〜2月ごろに獲れるものを「冬しらす」、4〜7月は「春しらす」、10〜12月は「秋しらす」と呼ぶのだそう。「秋しらす」は脂がのり艶も出て、旨味がしっかり感じられる、1年で最もおいしい時期。ぜひ今の時期の“奇跡のしらす”を堪能してみてくださいね。
Text:Maui Hara(オフィス・オハナ)
Photo:Maui Hara(オフィス・オハナ)
●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容 (酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されること をおすすめします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますの で、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。