大人気横浜名物「崎陽軒 横浜工場」の工場見学が再開! 予約方法や催行人数など最新情報をご紹介

大人気横浜名物「崎陽軒 横浜工場」の工場見学が再開! 予約方法や催行人数など最新情報をご紹介

神奈川県 おでかけ 工場見学 るるぶ&more.編集部
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昭和3年(1928)の発売以来、たくさんの人々から愛され続ける横浜名物シウマイを中心に、バラエティ豊かなお弁当が人気の「崎陽軒」。横浜工場では、シウマイの製造ラインや駅弁の歴史などを学べる工場見学に参加することができます。新型コロナウイルスの感染拡大により2020年3月から休止していましたが、2021年10月から待望の再開!予約方法や最新状況、工場見学の内容についてご紹介します。

Summary

人数を制限し工場見学を再開!

「崎陽軒 横浜工場」は2003年に工場見学をスタートして以来、無料で製造ラインの見学や貴重な展示の見学シウマイの試食ができるとあって、なかなか予約の取れない見学ツアーとして人気を博してきました。
2021年10月現在、火〜土曜の開催(完全予約制)で、9時、10時30分、12時30分、14時の1日4回工場見学を行っています。所要時間は約1時間30分、催行人数は各回最大21名まで。最大1グループ7名、3グループに分かれ、グループごとにガイドさんが案内してくれます。 予約は崎陽軒の公式サイトで、予約日の3カ月前から申込可能。

シウマイの開発秘話など崎陽軒の歴史を学べる

「崎陽軒 横浜工場」のエントランスに到着したら、検温とアルコール消毒をしていざ見学ツアーへ。知識豊富なガイドさんが案内してくれます。まずは崎陽軒の歴史がまとめられた映像を視聴します(見学コースの内容は、その日の状況で順番が前後します)。

崎陽軒は、明治41年(1908)初代横浜駅(現在の桜木町駅)で創業。横浜駅構内で営業し、牛乳やサイダーといった飲み物、餅、お寿司などを販売していました。創業当時はなんとまだシウマイを販売していなかったことにびっくり。

横浜工場5階には崎陽軒の大正初期〜昭和30年代の写真を展示
横浜工場5階には崎陽軒の大正初期〜昭和30年代の写真を展示

創業間もなく横浜駅で駅弁の販売を開始したものの、横浜駅は東京駅から近く、駅弁の販売には不向きでした。初代社長、野並茂吉氏はそんな状況を打開すべく横浜名物の開発に着手。当時の南京街(現在の横浜中華街)で提供されていた「焼売」に着目し、約1年の試行錯誤の末、豚肉と帆立貝柱横を混ぜ合わせることで、冷めてもおいしいシウマイを開発しました。揺れる車内でも食べやすいよう、ひとくちで食べられるサイズ感にもこだわったそうです。

崎陽軒のシウマイをさらに全国へ広めることになったきっかけのひとつが、「シウマイ娘」の登場です。赤い服を着て、たすきをかけ、手籠にシウマイを入れた売り子さんが横浜駅ホームから車窓越しに販売していました。これが「横浜にシウマイ娘あり」と話題に。小説や映画にも登場するなど全国に知れ渡り、シウマイの売り上げも伸びていったのだそう。

1日に約80万個製造するシウマイ工場を見学!

わかりやすくまとめられた崎陽軒の歴史について学んだら、シウマイの製造工程の見学へ。通常製造ラインはすべて写真撮影禁止ですが、今回は特別に許可をいただきました。 ここでは、シウマイの原材料をまぜるところから、成形し蒸しあげ、箱詰めをしていく様子を見ることができます。こちらでは機械1台あたり1分間に約420個のシウマイがつくられています。

こちらはシウマイを成形しているところ。混ぜ合わせた大量の餡(豚肉、玉ねぎ、干帆立貝柱、グリーンピース、塩、胡椒、砂糖、デンプン)が上から補充されていく様子は迫力満点!一度に補充される餡は、シウマイ約2600個分だそう。

工場内でつくられるシウマイの数は1日約80万個。一定のスピードでどんどんシウマイが作られていく様子はずっと眺めていても飽きません。

膨大な量を一定のスピードで正確にロボットが作業していく側で、さらに人の目で厳しくチェックしています。こちらは蒸しあがったシウマイを箱詰めしていく工程。移載ロボットがシウマイを15個ずつ持ち上げ箱に詰めていきます。

ほかにも、常温で製造から約5カ月も日持ちするシウマイの「真空パックシウマイ」を製造している工程なども見学しました。時間の都合上製造ラインが中止している場合は、映像で製造工程を見ることができます。

チームワークと巧みな手さばきに歓声があがるお弁当製造ライン

続いては看板商品である「シウマイ弁当」についての映像を見た後、お弁当の箱詰めラインを見学。異なるお弁当のラインに分かれ、それぞれ担当ごとに見事な手さばきでご飯やおかずをお弁当に詰めていきます。

ラインの一カ所が止まってしまうとラインすべてを止めることになるため、全体のチームワークも必須。具材によっては感覚で同じ量を詰めなくてはならないものもあり、ベテランの技術が問われるのだそう。

ファン垂涎の歴代「ひょうちゃん」がずらり

製造ライン以外にはこんな展示も。シウマイに入っているひょうたん型のしょう油入れで、崎陽軒の公式キャラクターでもある歴代の「ひょうちゃん」が並んでいます(こちらは撮影OK)。

シウマイが発売された当時は小さなガラスの瓶だったそうですが、戦後にひょうたん型の白い磁器に変わりました。そこで漫画家の横山隆一氏が「目と鼻を書いてあげよう」とさまざまな表情を書いてくれたのがきっかけで「ひょうちゃん」が誕生したのだそうです。この展示では初期から現在の「ひょうちゃん」や、なかなかお目にかかれない「限定ひょうちゃん」がずらり。写真は大正から令和までの元号を持った「元号ひょうちゃん」。

こちらは2015年、誕生60周年記念でつくられたゴールドに輝く激レア「金色の還暦記念ひょうちゃん」。よく見ると赤いちゃんちゃんこを着ています。当時かなり低い確率で入っていたこともあり、話題になったそうです。そのほかさまざまな企業や団体とつくった「コラボひょうちゃん」などレアな「ひょうちゃん」に出合うことができます。

お待ちかねの試食では意外な体験も

そして最後はシウマイの試食体験へ。試食フロアでは、かつてシウマイを駅で売っていた「シウマイ娘」のマネキンと写真が撮れるフォトスポットも。車両型の模型裏側は電車の座席になっているので窓際から顔を出して写真撮影をしてみましょう。

すぐ側には「シウマイ娘」の売り子さんが着ていた歴代の制服も。一番左が初代の制服です。どの制服もとってもキュート。

工場見学中は常にシウマイのいい香りが漂っていて、試食への気持ちがはやるのですが、まずはこちらで手洗いを。これはただの手洗い場ではなく、製造現場へ入るスタッフが実際に手を洗うときに使っている機械と同じものが設置されています。

手を差し出すと水石鹸が自動で流れ、手を洗う時間がタイマーで表示されます。次の工程へ進むランプが表示されると、水が流れ、さらにもう1種類の石鹸で手を洗い、流すという作業を2分かけて行います。2分という時間の長さに驚くとともに、崎陽軒の食への安全や衛生対策について身をもって体験することができました。

そして念願の試食はシウマイ2種とシウマイ弁当のおかずのなかでも不動の人気を誇る「筍煮」、「ひょうちゃんサブレ」のセット(写真は2名分)。 シウマイはできたてで温かく、実際につくられている現場を見学した後だとおいしさもひとしお。おかずの「筍煮」は単品で商品化してほしいと声があがるほど人気だそうで、食感とやさしい甘さがちょうどよく、あと引くおいしさです(メニューは時期によって変更する可能性あり)。

ちなみにしょう油セットの中には辛子と「ひょうちゃん」も入っています。泣き顔がとっても愛くるしい!こちらは記念に持ち帰ることができます。

「プチミュージアムショップ」でおみやげも忘れずに

約1時間30分の見学が終了したあと、忘れず立ち寄りたいのが「プチミュージアムショップ」。電車の形をしたユニークなショップで、工場見学をしていない方でも、予約不要で立ち寄ることができます。営業時間は火〜土曜の10〜16時(日・月曜、月末、年末年始は休業)。

店内ではシウマイ弁当のほか定番のお弁当はもちろん、「ひょうちゃん」グッズなど、おみやげにぴったりの商品を販売。写真奥では、できたてのシウマイも販売しており、店内でイートインすることが可能(できたてシウマイの販売、イートインは2021年10月現在休止中)。

イートインでは、写真のような電車の座席型のイスで食べることができます。窓の部分はタッパネル式になっていて、崎陽軒やシウマイについてのクイズが楽しめる工夫も。工場見学は人気のため、予約が取れず参加できない人に向けて少しでも崎陽軒のことや工場見学の雰囲気を味わってほしいと設置されたのだそう。お出かけのついでに気軽に立ち寄れるのはうれしいポイントです。

崎陽軒のこれまでの歩みやシウマイの開発秘話はもちろん、徹底した食への安全管理を実際に目で見て触れて体験できる「崎陽軒 横浜工場」の工場見学。子どもはもちろん大人もためになる素敵なツアーなので、ぜひ予約をして参加してみてはいかがでしょうか。

\ たびのびで動画をチェック! /


Text:Maui Hara(オフィス・オハナ)
Photo:Maui Hara(オフィス・オハナ)
 
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