札幌・すすきのの名店「生ラムジンギスカン 山小屋」で、本当においしい生ラムと出会う!
北海道の定番グルメのひとつ・ジンギスカン。札幌にはたくさんの専門店がありますが、今回はそのなかでもぜひ足を運びたい名店をご案内。繁華街・すすきのに店を構える「生ラムジンギスカン 山小屋」で、味にうるさい道産子もトリコにするジンギスカンをどうぞ!
昭和31年(1956)からの歴史をもつジンギスカン専門店
地下鉄・すすきの駅から徒歩3分の「生ラムジンギスカン 山小屋」。昭和31年(1956)に創業の小樽「景勝園」の味を継承する、札幌でも屈指のジンギスカンの名店です。
店内はカウンターのみで、名前の通りの山小屋を思わせる内装。カウンターの内側にはジンギスカン鍋が乗せられた七輪が並び、常にお客さんをスタンバイしています。
壁にはかんじきや木製のスキー、木彫りのクマの彫刻などがかけられ、まさに北海道! といった雰囲気。
定番の生ラムと、北海道産のホゲットを堪能!
ここでまず注文してほしいのが、看板に掲げる「生ラム肉」990円です。ニュージーランド産ラムの、脂と赤身のバランスがとれたショルダーの部位を使用。ほどよくジューシーで脂の甘味と赤身のうま味が堪能できます。もちろん、クセは一切なし!
付け合わせのモヤシとタマネギはサービスで、そこにミニトマトもつくのが同店の特徴です。ジンギスカンの口直しにそのまま食べてもいいですし、焼けば甘みが増してさらにおいしくなりますよ。
創業当時からのレシピを守る特製ダレは、醤油をベースにリンゴをたっぷりと使い熟成させており、すっきりとした味わい。好みでゴマや唐辛子、ニンニク、タマネギのすり下ろしを加えて楽しみましょう。
数量限定の「石狩産ホゲット」1650円も見逃せないメニュー。ホゲットとは生後12ヶ月〜24ヶ月の羊のことで、ラムが生後12ヶ月未満、マトンが24ヶ月以上の羊を指しているので丁度中間にあたります。そのため、やわらかくクセのないラムと、羊肉らしいコクが楽しめるマトンの両方の長所を持っています。
また、北海道・石狩の牧場で丹念に育てられているため「ラム肉も臭みは無いのですが、このホゲットは飼料や環境にこだわっているので、それ以上にクセがなくてビックリしますよ!」と店員さん。実際に食べてみると、本当にあっさりとしてクセがなく、かつ噛むたびにうま味が増してくる逸品でした。
ジンギスカン以外のメニューも見逃せない!
北海道ならではのメニューが、「ラム肉&シカ肉」1100円。手前の濃い赤色をしたお肉がシカ肉です。北海道のほぼ真ん中に位置する新得町の猟師さんから送られてくるエゾシカを使っており、自然の中で育つため筋肉質な赤身を持っています。かといって獣臭さなどは無く、柔らかで上品な味わい。あまり火を通しすぎず、裏表をサっと焼いて食べるのがおすすめです。
今年登場し、すでにイチオシとなっているのが「ひつじのひとくちミンチ」770円。ラムを切る際に余った筋や脂などをタマネギとニンニク、さまざまな香辛料とあわせてミンチにした一品。染み出る肉汁と、粗挽きされた筋のコリっとした食感が楽しい!
そして一見意外なメニューが「山小屋特製もち」440円。ジンギスカンとお餅とは不思議な組み合わせに思えますが、これが驚くほど合うんです。
5ミリほどの厚さに切ったお餅を、ジンギスカンの脂と肉汁で揚げ焼きにするのがポイント。表面に焦げ目がつき、ぷっくりとふくらんだら食べごろです。外はパリっと、中はチーズのようにとろーりとしており、肉汁を吸ってうま味もたっぷり。おつまみや締めにバッチリです。
秋も深まり、段々と肌寒くなってきた北海道。炭火で暖まりながら焼き上げるジンギスカンは絶品ですよ。土・日曜、祝日にはランチ営業も行っているので、気軽に利用することもできます。ただ、週末には行列ができることがしばしば。予約して行くのが確実です。
Text:加藤太一(亜璃西社)
Photo:亀畑清隆
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