食・グルメ
2021.11.21
札幌の「士別バーベキュー」で、貴重な道産サフォーク羊肉を味わい尽くす!
ジンギスカンと言えば北海道を代表するグルメのひとつですが、実は使われる羊肉のほとんどは、オーストラリアなどの海外産。それももちろん美味しいのですが、せっかくなら北海道で育った羊肉を味わいたいですよね。今回は自社牧場を運営し、高品質な道産サフォーク羊肉を提供している専門店を徹底レポート!
札幌最古の商店街にある道産サフォーク羊肉の専門店
観光名所・大通公園とすすきのの間にある「狸小路商店街」は約150年の歴史をもつ北海道最古の商店街のひとつ。1~7丁目までの約900mをアーケードがおおい、通りにはおよそ200軒のお店が立ち並びます。
その7丁目に店を構えるのが「士別バーベキュー」。道産サフォーク羊肉の専門店です。ちなみに士別は北海道の北部にある街で、古くから羊の生産が盛ん。士別バーベキューはその土地で約180頭のサフォーク羊を飼育しています。
サフォークとは、イギリスのイングランド地方で肉用種として生み出された羊で、肉質は最高ランクと言われています。一頭一頭丁寧に育てることが必要なため大量飼育に向かず、あまり流通しないことから「幻の羊肉」の異名も。ちなみに、日本国内で流通する羊肉の99%がオーストラリアなどから輸入したもの。つまり、国産羊肉はわずか1%ほどなうえ、かつ北海道産でサフォーク種のお肉となると超貴重なのです!
サフォークラムをすみずみまで、余すことなく堪能!
まずは1番人気の「ラム肩ロース」1749円から注文。一枚一枚手切りする肉は赤身と脂身のバランスが絶妙で、サフォークのもつ甘味のある脂ややわらかな肉質、濃いうま味が楽しめます。
タレは昆布ダシを加えすっきりとした自家製醤油ダレと、ゴマと生クリームを使ったまろやかなクリームダレの2種類を用意。塩だけで食べるのもありで、高級フレンチでも使われるサフォークの深~い味わいが確かめられます。
「ラムカルビ」1298円は、一頭のラムから13食分しか取れない希少部位。一見脂っこそうに見えるのですがしつこくなく、むしろサフォークラムならではの甘くさらりとした脂身が存分に堪能できます。
一頭から数十グラムしかとれない「ラムタン」1078円もぜひ食べたい部位。はじめはコリコリとしており、噛み進めるときめの細かい柔らかな食感とラムの風味が楽しめます。牛や豚のタンとは全く違うので、ぜひお試しを!
タレまで味わい尽くせる! 締めのご飯も外せない
そして最後に食べたい士別バーベキューの定番メニューが「〆のタレご飯」220円!
食べ終えたあとのタレを、うずらの卵やネギ、ゴマなどの薬味の乗ったご飯にかけます。溶け込んだ肉汁まで余すことなく堪能できますよ!
このほかにもラムの皮やホルモン、ハツにサガリなどさまざまな部位を用意。牧場を運営し、一頭まるごと扱えるためほかのお店では見かけることの少ないメニューが並びます。時には売り切れの場合もあるのでご注意を。
店内はカウンターやテーブルなどの全44席で、人気店のため満席になることもしばしば。ただ、すぐ隣には支店の「士別バーベキュー ハナレ」があるので、混雑している場合はそちらにも案内してくれます。
ジンギスカンの本場・北海道でもなかなか目にする機会の少ない道産羊肉。そのなかでも丹念に育てられたサフォークラムは、羊肉のイメージが変わるほどの逸品です!
Text:加藤太一(亜璃西社)
Photo:亀畑清隆
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