大阪・なにわグルメの超有名店「たこ焼道楽わなか」大解剖!芸人さんにもファン多数のおいしさの訳とは?
食いだおれの街・大阪の名物グルメといえば、まず名の挙がるたこ焼。無数にあるたこ焼店のなかでも、旨いものに目がない大阪人が太鼓判を押す名店が「たこ焼道楽わなか」です。カリッとした焼き目からダシの香る生地があふれる本場の味はたまらないおいしさ!今回は、大阪市内に9店展開する「たこ焼道楽わなか」の千日前本店で、多彩な味のたこ焼を食べ比べて、その人気のヒミツを探ります。
大阪のコテコテタウン・なんばにある、たこ焼の超定番店
「たこ焼道楽わなか 千日前本店」があるのは、ド派手な看板で有名なんば・道頓堀エリア。隣には、笑いの殿堂「なんばグランド花月」が立ち、芸人さんにもファンが多いことで知られています。たこ焼の名店が点在するなんばでも屈指の人気ぶり。
元々は1950年代から寿司店や菓子店を営んでおり、その軒先でたこ焼を焼き始めたのが現在のルーツだそう。味の追及を重ね、今では60年以上愛される名店に。店頭では、常に複数の焼き師さんが次々にたこ焼を焼き上げるので、行列していてもあっという間に順番が回ってきます。
テイクアウトはもちろん、店の奥の1・2階にある席でイートインもできます。焼きたて熱々のたこ焼をほおばるのがやっぱりおすすめ!
これを頼めばOK!王道&人気のたこ焼メニュー4選
「たこ焼道楽わなか 千日前本店」でまず味わいたいのが、ソースたこ焼のネギトッピング。フルーティーなわなか特製ソースをかけた定番のたこ焼に、シャキシャキで風味のよいネギがたっぷり!かじると、外はカリカリ中はトロトロで、タコのプリッとした食感もグッド!これぞ王道の“大阪のたこ焼”です。
味付けはソース以外にも、小豆島産の特製だし醤油を使った“醤油”や、スパイシーな“ピリ辛ソース”も選べますが、お店の方のイチオシは、“釜炊き塩”。ミネラルたっぷりの沖縄の塩がかかり、カリトロの食感や生地そのものの味わいをシンプルに味わえます。カツオ節、青のり、マヨネーズはお好みでどうぞ。
いろんな味付けを一度に楽しみたいという欲張りさんは、ソースマヨ、ネギ塩、醤油かつお、期間限定味の4種が2個ずつ味わえるおおいりを。ソースやトッピングによって味が全然違って、それぞれにおいしい!好みの味を見つけてください。
こちらは、なにわのおやつ・たこせん。たこ焼3個をエビ煎餅でサンドしており、食べ歩きグルメとしてもぴったり。エビ煎餅はショウガを利かせたわなかの特注品で、ソースマヨ味のたこ焼と相性抜群です!
ほかにも、さっぱりしたポン酢がクセになるたこポン8個550円や、温かいダシに浸して明石焼風に食べるわんこだこ9個650円など、魅力的なラインナップです。
「たこ焼道楽わなか」ならではのおいしさのヒミツ
熟練の焼き師による焼き方をウオッチングしながら、「わなか」のおいしさに迫ります。まず特徴的なのが、油を敷いた銅板に先に青ネギを撒いてから火をつけるところ。こうしてネギの香りをしっかり立たせてから生地を流します。生地はカツオと昆布のダシと塩の加減が絶妙で、素焼きでも旨い!
続いて、主役のタコを投入。大ぶりのタコは半生に茹でてあるため、うま味がたっぷりと生地に溶け出します。生地の外側に火が入りかけたら、さらに生地を流し込みます。この追い生地がトロトロ食感を生み出すそう。
さらに、カリっと食感を生む天かす、アクセントとなる無着色の塩ショウガといった薬味を素早く投入。一般的に酢の入った紅ショウガを使う店が多いですが、「わなか」では、ショウガ本来の風味が際立つよう塩ショウガを使います。タコの味わいを引きたてる陰の立役者です!
続いて、竹箸などを使って生地をひっくり返します。とろけるような食感にするため、キメ細かな小麦粉を使い水分量を多くしているので、焼き上げるには高い技術が必要。最後は銅板の熱伝導率の高さを生かして強火で一気に焼き、外をカリッと仕上げれば、中はトロリとした「わなか」のたこ焼の完成!いくつでもパクパク食べられそうなあっさりとしたおいしさです。
地元民の間でも人気の「たこ焼道楽わなか」は、なんば店、道頓堀店、アメリカ村店、大阪城公園店、新大阪駅店など大阪市内に支店も多数。店舗限定メニューがある場合も。大阪の粉もん文化を堪能するなら、バリエーション豊富な「たこ焼道楽わなか」のたこ焼は欠かせません!
text:林檎林
photo:佐藤純子
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