世界自然遺産奄美の旅の新しいカタチ。「伝泊」で体感する島の伝統と日常
2021年7月にユネスコの世界自然遺産に登録された奄美大島。宿泊滞在を通じて奄美の伝統文化、集落の営みを体感できるのが「伝泊(でんぱく)」です。奄美大島の日常に寄り添う、新しい旅のカタチに注目が集まります。
Summary
島の日常を体感する新しい滞在「伝泊」とは!?
国連世界観光機関(UNWTO)が審査し、国内外の団体、組織、企業の持続可能で優れた取り組みを表彰する「第6回ジャパン・ツーリズム・アワード」にて最優秀賞の"国土交通大臣"と"UNWTO倫理賞"のダブル受賞を果たした「伝泊(でんぱく)」。
宿泊を通じて奄美の伝統文化や集落の暮らしを体感し、普段の観光では素通りしてしまいそうな島の奥深い魅力に出合えます。リゾート・ヴィラ、古民家一棟貸し、ライフスタイルホテルと揃う、3つのタイプをご紹介します。
至福のくつろぎ。海辺のミニマルなリゾート・ヴィラ「伝泊 The Beachfront MIJORA」
2019年7月に開業したヴィラタイプの宿泊施設で、ブランドコンセプトは"島の「自然」と対話する"。奄美の伝統建築をモチーフにデザインされ、ミニマルでありながらこだわり抜かれた客室は心身を癒すくつろぎの空間です。
全13棟4種類の客室を用意。全ての客室が海岸に面し、海までは10秒という近さ。ベッドの正面から海を一望し、朝の目覚めでは水平線が広がって、まるで海と一体になったような感動に包まれます。
長期滞在のためにキッチン、調理器具も完備。朝食は2021年4月20日オープンした「2 waters」にて、奄美産の野菜を使った創作料理や自家製酵母のパンを、海を一望するカウンターでいただけます。宿泊プランは全て朝食付きです。
■伝泊 The Beachfront MIJORA
住所: 鹿児島県奄美市笠利町外金久986-1
TEL:0997-63-1910(9〜18時)
アクセス: 奄美空港から車で約10分
公式Web サイト:https://den-paku.com/the-beachfront-mijora
古民家泊だから見えてくる、島の暮らしの美しい風景
奄美群島の集落での宿泊滞在を通じて、島の伝統、文化、日常的な暮らしを間近に感じられるのが「伝泊 古民家」。奄美大島、加計呂麻島、徳之島の3島に合計15棟の宿があります。2016年7月に開業しました。
特有の気候風土の中で、独自の進化を遂げてきた奄美の伝統建築。その特長を維持しながら、宿泊者が過ごしやすいようにリノベーションされた客室は心から穏やかになれる心地よさ。集落の歴史や島の自然を間近に感じられる宿が揃っています。
■伝泊 古民家
住所: 奄美大島、加計呂麻島、徳之島に15棟
(奄美大島フロント)鹿児島県奄美市笠利町里50-2
TEL:0997-63-1910(9〜18時)
公式Web サイト:https://den-paku.com/kominka
五感で味わう郷土料理、または交流で知る奄美ワンダー
島の方言で”みんないっしょに”という意味のまーぐん。複合施設「まーぐん広場」は、宿泊施設、高齢者施設、レストラン、物産を備えた多機能な地域の中核拠点を担っています。
2階が2018年7月に開業した「伝泊 奄美 ホテル」。まるで集落のタウンホールに宿泊するように滞在でき、全9室の客室はコンパクトながらも、シンプルに、豊かにくつろげる空間です。施設のある笠利町赤木名集落は江戸時代には奄美大島で最も栄えていたという土地。物語が息づいています。
1階「まーぐん食堂」では「島豚のスームン定食」1200円、「油ソーメンと卵おにぎり定食」1200円など、奄美大島の食材を使った伝統の島料理が楽しめます。横のスペースでは島の物産や地元で活動する作家の作品を販売。また地域住民と観光客が共有で利用できるスペースもあり、ここでは奄美の芸能、文化体験できる催しを定期的に開催しています。
■伝泊 奄美 ホテル
住所: 鹿児島県奄美市笠利町里50-2
TEL:0997-63-1910(9〜18時)
アクセス: 奄美空港から車で約7分
公式Web サイト:https://den-paku.com/thehotel
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