【台湾現地レポ】台北の老舗茶葉店にティーラウンジ「WANGTEA LAB×有記」が誕生!
台北で130年を越える歴史を持つ老舗の茶葉店「有記名茶」による、おしゃれなティーラウンジ「WANGTEA LAB×有記(ワンティー ラボ×ヨウジー)」がオープンしました!伝統の台湾茶を新スタイルで味わえるティーサロンは、今までなかった最高にクールなお茶が味わえる場所として注目されています。
Summary
台湾茶の伝統×革新、レトロ×モダンが交錯する新スポット
ノスタルジックな町並みで人気の観光地・迪化街のほど近くにある「有記名茶」は、1890年創立の老舗茶葉店です。始まりは中国の福建省。戦後、現在の場所に茶葉工場を設け、以来、茶葉輸出や国内消費の拠点として常に台湾茶葉界をリードし続けてきました。
それは今でも変わりありません。現在5代目オーナーを務める王聖釣さんは「より台湾茶の理解を深めてもらいたい、伝統に新たな風を送り込みたい」と、2020年9月、「有記名茶」のお隣にティーラウンジ「WANGTEA LAB×有記」をオープンさせました。
インテリアから感じる、台湾茶のこれまでとこれから
古い民家だったという場所をリノベーションした店内もまた、新旧融合したレトロモダンな雰囲気が漂います。
レンガ造りの壁、1階と2階とを結ぶ石の階段、テラゾータイルの床……どれも昔の面影が残ります。
店内のふとした場所には歴史を感じる品々も。茶葉の焙煎時に使われていた籠が飾られていたり、それがランタンに形を変えていたり……。古さを切り捨てるのではなく、大切に守り続けている気持ちが感じ取れます。
そうかと言って、過去ばかりにこだわる訳ではありません。インダストリアル風の現代的な要素もプラスされたスタイリッシュさがここにはあります。この空間こそが台湾茶という伝統の、未来を感じさせてくれるのです。
「有記名茶」の茶葉をオリジナル調合した新タイプのティードリンク
台湾茶のいただき方と言えば、茶壷(急須)や茶杯(湯呑み)、聞香杯(香りをかぐ器)などさまざまな茶器を使ってお茶を嗜む「工夫茶」が一般的です。家庭ではもっと手軽にいただきますが、茶器に入れた茶葉に熱湯を注ぐスタイルは、昔から変わらぬ飲み方でしょう。
もちろん、時代と共に新しい試みも成されてきました。ペットボトルの冷たいお茶であったり、タピオカなどをトッピングをしたドリンクスタンドのお茶であったり、それらはすでに現代の台湾で常態化したお茶の味わい方といえます。
そして今、「WANGTEA LAB×有記」が手掛けるのはさらに先を行く台湾茶です。「有記名茶」の自家製茶葉をブレンド・焙煎、それから独自の淹れ方にこだわった新たなティードリンク。
それはまるでコーヒーのようなビールのような、これまでお茶の世界にはなかったようなスタイルでいただく新しい形の台湾茶を提案しています。
コーヒーのようにハンドトリップしたり、粉状にした茶葉をエスプレッソのようにマシンで抽出したり、炭酸類を加えてタップビアのようにサーブしたり、新たな台湾茶の世界が広がります。
淹れ方だけでなく、複数の茶葉をブレンドすることだって、台湾茶の世界ではあまり見聞きしなかったこと。茶葉をミックスすることで、独特な風味を生み出し、品質の安定を図ることができるのだとか。まるでワインやウイスキーのよう!
おすすめのハンドドリップティー&ニトロティーはコレ!
メニューにはいろいろなお茶があり、いずれも発酵度/焙煎度/味の濃度が数字で示されています。数字が大きくなるほどその度合いは増し、選ぶ際の参考になります。
おすすめのハンドドリップ茶「金種烏龍」は、台北郊外で産出された文山包種茶をそれぞれ1/9/7で調合したお茶。あっさりとした風味の文山包種茶が、強焙煎を加えることによって重厚な味わいを生み出しています。
「春天的日本街頭」は、7/2/3で調合された東方美人茶と0/1/4で調合されたジャスミン茶をブレンドし、窒素ガスを加えたニトロティー。まろやかでクリーミーな泡と滑らかな喉越しが特徴です。
提供される商品の一部は季節ごとに変わるので、いつ行っても新たなお茶と出逢えるのも魅力!毎日でも通いたくなっちゃう、そんなティーサロンなんです。
お茶そのものの味わいを感じてもらいたいと、サーブされる商品は全て無糖&トッピングはありません。また、店内は1ドリンクオーダー制、食事時間は90分となっています。
オーナーが研究&開発するオリジナルの新ティードリンクをぜひ堪能してみてくださいね。
■WANGTEA LAB×有記(ワンティー ラボ×ヨウジー)
住所:重慶北路二段64巷24號
TEL:02-2558-5551
営業時間:10時30分~19時30分(日曜は10~19時)
定休日:無休
※料金にはサービス料10%が別途上乗せされます。
Text:林綾子(台北ナビ)
Photo:張哲倫
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