【奄美】マングローブカヌー体験レポート!水上アクティビティで大自然を体感
水辺の森、マングローブ。奄美大島のマングローブは沖縄に次いで70万㎡と国内2番目の広さを持ち、海水と淡水が入り混じる環境の中ではさまざまな生き物たちが暮らしています。満潮干潮で表情を変えるその神秘を、水面からカヌーに乗って観察してみましょう!
カヌーだから感じられる、変化するマングローブの自然美
マングローブとは、熱帯・亜熱帯地域の海水と淡水が混ざり合う河岸に生息する植物の総称です。住用では住用川と役勝川が合流する河川にオヒルギ、メヒルギを主構成とするマングローブが繁茂しています。
今回体験させて頂いたのは、初心者OKのカヌー体験ができる「黒潮の森マングローブパーク」。1日5回ガイド付きツアーが行われ、満潮でも干潮でも、マングローブの森で育まれる自然全体の営みを水面から観察することができます。服装は腕周りを動かしやすく、濡れても問題ない格好が安心。ビーチサンダルを無料で貸出ししてもらえます。
1回のツアーで楽しめるカヌー体験はその時の潮位によるため、干潟に上陸できる干潮時、マングローブのトンネルに入れる満潮時など、潮位の時刻は目的に合わせて調べておくのがベスト。
岸辺の景観をゆうゆうと眺望できるのが満潮時。川の流れはおだやかで、初心者でも無理なく漕ぎ進められて安心です。満ち潮で水位が上がれば、小さな支流にはマングローブのトンネルが現れ、その中をカヌーで漕ぎ進められるのもエキサイティング!
干潮時はガイドさんの先導で干潟へ上陸することが可能に。岸辺に棲む小さな生き物や、オヒルギ、メヒルギなどのマングローブの木々をすぐ近くで観察できます。ガイドさんの話は「なるほど〜!」と納得の面白さ。
マングローブの生きる術。その知恵に思わず「なるほど〜!」
マングローブの根に注目。住用のマングローブを主構成するヒルギの木は、根が呼吸をする"気根"を持ち、オヒルギ、メヒルギでその形が異なっています。オヒルギは人の膝のような形をした膝根(しっこん)を、メヒルギは板状の板根(ばんこん)を持ち、どちらも干潮になると水面に根を露出して、特有の景観をつくります。
海水と淡水の入り混じる汽水域で育つマングローブは、自生の術にも見どころが。オヒルギは潮の塩分を樹内から排出するため、葉の一部に塩分を吸い上げ、わざと枯れさせ、落とすという特殊な性質を持つなど、その奥深い自然の仕組みに感嘆!
干潟に姿を表す生き物たち。片方のハサミが極大化したシオマネキやミナミコメツキガニ、とぼけた表情が愛らしいミナミトビハゼなど、マングローブが育む生態系は個性的で魅力がいっぱいです。
道の駅「黒潮の森マングローブパーク」で充実のアクティビティ
奄美大島唯一の道の駅「奄美大島住用」に併設する「黒潮の森マングローパーク」。マングローブの森について学べる展示館やパークゴルフ場、食堂を備え、アクティビティと憩いの拠点になっています。夜の散策ツアーもあるのでHPなどでチェックしてみて。
text:船は行く
●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。