奄美大島「金作原」の森林散策で世界自然遺産の魅力を堪能!
2021年7月、ユネスコの世界自然遺産に認定された奄美大島。貴重な固有種も多く暮らす森を深く味わうなら、森林散策はベターな選択。経験豊富なガイドさんと共に、ユーラシア大陸と陸続きだった時代から続く奄美の悠久の自然を観察しましょう!
Summary
森を生きる奄美の生命。独自の進化を遂げた"種の多様性"を視よう
奄美大島の中央部に位置する金作原(きんさくばる)は太古の森を彷彿とさせる巨大ヒカゲヘゴが群生し、亜熱帯性の広葉樹が繁茂するエリアです。国の特別天然記念物アマミノクロウサギやルリカケスなど固有種も生息し、認定ガイド付きのツアーで奄美特有の"種の多様性"を間近に観察することができます。
金作原散策は環境保護のため認定エコツアーガイドの同伴が"必須"のルール。ガイド付きツアーに参加して森の深遠な魅力を堪能しましょう。服装には、長袖、長ズボン、歩きやすい靴を。突然の雨に備えて雨具を携帯するのがおすすめです。
まるで特撮映画のジャングル!? 巨大シダのヒカゲヘゴが頭上を覆う
名瀬市街からツアー車に乗り込み、走ること約30分。金作原に辿り着くと、辺りは一気にシダ植物が生い茂る"ジャングルムード"に。ガイドさんの興味を引く楽しい解説を聞きながら往復約1時間30分のなだらかな道をゆっくりと歩いていきます。
日本最大級のシダ植物のヒカゲヘゴや幽霊茸の異名を持つギンリョクソウ、奄美大島だけに生息するオオトラツグミ、渡り鳥のリュウキュウアカショウビンなど、希少な動植物に出合えるチャンスが。森の世界の営みに耳をすませてみましょう。
押し寄せるインスタ映えスポット。楽しい自然観察が思い出の1ページ
金作原の森を象徴するヒカゲヘゴは樹木ではなくシダ植物の一種。幹の中はなんと空洞になっていて、高さ10m以上の大きさになるものも。葉の影から恐竜が出てきそうなその雰囲気は、実際に特撮映画のシーンに採用されたこともあるそうです。
可愛いトトロの傘を発見!コースの途中には数々のフォトスポットが点在し、妖精のように切り株に立つミニチュア風の写真が撮れるインスタ映えスポットなどもあってワクワク感も満載。
散策の折り返し地点は、日本一大きなドングリが採れることで知られる樹齢150年以上のオキナワウラジロガシ。森の奥にドンとそびえ、金作原のパワースポットともいわれます。
今回参加したのはアイランドサービスのツアー。動植物の解説についてはもちろん、奄美大島出身のガイドさんによる森の伝説、子供の頃の遊びなど、興味を引きつけるエピーソードが満載です。ゆっくりと自然を散策しながら、世界遺産奄美の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
※認定ガイドを伴わない場合の金作原への進入は不可。
料金:金作原原生林散策コース4000円(1人/ガイド・保険代込み)
text:船は行く
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