【台湾現地レポ】台湾のソウルフード「麺線」が進化中の店「面線町」

【台湾現地レポ】台湾のソウルフード「麺線」が進化中の店「面線町」

台湾 B級グルメ 食・グルメ 素麺 屋台 るるぶ&more.編集部
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台北のトレンドストリート赤峰街エリアにある麺線専門店「面線町」では、台湾の昔ながらの屋台グルメ「麵線(ミェンシェン)」をオシャレに味わえます。台湾産の具材をふんだんに使った豪華な麵線は、台湾の若者たちにも大人気。台北の新たな行列グルメになっています!

summary

新旧の魅力が入り混じった台北の赤峰街エリア

台北の中山エリアの「赤峰街」というストリート沿いは、近年台湾の若者に注目を集めるスポット。昔ながらの雰囲気を醸し出す建物にトレンド感たっぷりなお店が入った「新旧の絶妙なアンバランスさ」が人気の理由です。

MRT中山駅と雙連駅の間の地上部分は遊歩道が整備され、週末にはのんびりと散歩を楽しむ人でにぎわいます。遊歩道沿いに目を引くのは、毎日地元の人たちが行列を作っている「面線町(ミェンシェンディン)」というお店です。

お店の入っている建物は約90年の歴史があり、日本統治時代に建てられたものとのこと。テラス式のお店の横を通りがかると、厨房からのおいしそうな香りや、熱々の麵線を作る湯気にそそられ、思わず行列に並びたくなってしまいます。

台湾グルメ「麵線」を世界ブランドへ!

「面線町」は「麵線(ミェンシェン)」という食べ物の専門店です。麵線は台湾で親しまれる屋台グルメの1つで、そうめんのように細い乾麺を出汁で煮たとろみのあるスープ麺。朝、昼、晩問わず食事としても、またおやつにもよく食べられています。

「麵線」という料理名ながら、お店の名前は「面」という字を使っているのは、台湾の人が重要と思っている「面子(メンツ)」の意味もかけているため。台湾人のメンツをかけて、麵線のおいしさを世界に羽ばたかせたいという願いが込められています。「町」は、日本統治時代に使われた地名から取っているとのこと。

日本で親しまれるラーメンは、元々中華料理から取り入れた料理ながらも独自の進化を遂げ、今や日本の国民食としてだけはなく、世界的にも日本料理の1つとして知られ、その味で多くの人を虜にしている、とオーナーのTonyさんは話します。

台湾の国民食とも言える「麵線」もラーメンのように、世界の多くの人に知ってもらい、好きになってもらいたいという思いを込め、素朴な麵線にトッピングで華やかさを持たせたり、旅行客でも入りやすいお店の見せ方など、オーナーさんならではのアイデアをつぎ込み麵線の魅力を発信しています。

またメディア関係の仕事をしていた経験から若者が好きな「インスタ映え」を熟知。お店を訪れた人たちが写真を撮影してSNSにUPし、それを見た人たちがまたお店を訪れるという現代ならではの方法でお店のファンを増やすことに成功しています。

面線町の必食メニュー「海王子愛三寶」

お店の看板メニュー「海王子愛三寶」(150元) は、麵線の器を海、そしてたっぷりとのったトッピングを海の宝に見立てたネーミングです。器にぐるりと並べられた魚のすり身入りの揚げせんべいはサンゴ礁、イカは海の王子、そして真ん中にある鶏肉とイカの団子は賜物をイメージ。他にも牡蠣やモツなども入ってボリュームたっぷりの一杯です。

カツオと鶏ガラから取った出汁は、うまみたっぷり。麺が加わり、とろりとしたスープは具材にもしっかりと絡みます。麺はじっくり煮込まれていますが、1本1本の食感もしっかりと残って、コシもあります。シンプルに麵線の味を楽しみたい人は具材無しの「原味麵線」(小45元)なども選べますよ。

辛い物が好きな人はぜひ卓上の特製唐辛子ソースも加えてみてください。もちろんそのままでもおいしい麵線ですが、唐辛子ソースの赤色が加わって「画竜点睛」と、Tonyさんもイチオシの“ちょい足し”です。少しでもとっても辛いので、少しずつ足して調節してください!あっさり食べたい時は、烏酢(台湾の調味酢)を加えてもおいしいですよ

売り切れ必至のサイドメニューもチェック!

トッピングをもっと楽しみたいという人は、追加でサイドメニューをオーダーするのがおすすめです。「蒜味小巻」(150元)は、茹でイカに台湾バジルと呼ばれるハーブ「九層塔」とニンニク醤油ダレを合わせています。とてもやわらかく、噛むと旨味が増して、台湾産のイカのおいしさをダイレクトに味わえます。

台湾産豚肉のモツを特製のソースで甘辛く煮込んだ「原味大腸頭」85元 も欠かせません。「海王子愛三寶」の麵線のトッピングにも入っていますが、あまりのおいしさに追加オーダーする人も多いんだとか。

サイドメニューはそのまま食べても、熱々の麵線の上にのせて食べてもおいしいです。シンプルな料理ながら、トッピングで自分好みの一杯を作れるのも、面線町の人気の理由の1つです!

今までの麵線のイメージを覆す、“次世代麵線”を作り上げている面線町。オーナーのTonyさんは赤峰街エリアの町おこしのパイオニア的存在でもあり、面線町だけでなく、他にも様々なトレンド感あふれるお店を誘致して町全体を盛り上げていこうとしています。次の台湾旅行の際にはぜひ赤峰街エリアを訪れて、台湾の新たな魅力を味わってみてください!

■面線町(ミェンシェンディン)
住所:台北市赤峰街49巷25號
TEL:0932-055-466
営業時間:12~19時30分
定休日:月・火曜

Text:石井三紀子
Photo:張哲倫

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