人気ビストロが手がける西荻窪「Le Batire(ル バティール)」でランチからフレンチ気分を満喫!
ひと言でフランス料理と言っても、グランメゾン、オーベルジュ、ブラッスリーなどその形態はさまざま。なかでも最もカジュアルに分類されるビストロを、より気軽にしたというのが西荻窪の「Le Batire」です。果たしてどのような料理が味わえるのでしょうか? 早速ランチタイムに足を運んでみました♪
Summary
ビストロよりもカジュアルにフランス料理が味わえる「Le Batire」
高級なイメージのあるフランス料理のなかでも庶民向けのビストロ。とはいえ、都内にあるお店の場合はビストロと名がついていても、そこそこお値段がすることも…。
西荻窪駅から徒歩2分ほど、神明通り沿いの「Le Batire」は、そんなビストロよりも気軽に楽しめるカジュアルビストロとしてオープンしました。手掛けているのは表参道にある人気店「BISTRO Couplet」。その腕利きのシェフ、白井裕さんがレシピを監修しているだけあって、価格はリーズナブルでも料理は本格的なんです。
店内は4人がけのテーブルが2卓と2人がけのテーブルが1卓。小規模ではありますが、空間を贅沢に使っているので窮屈さはありません。店先にはテラス席も用意されてるので、散歩途中にワンちゃんを連れての来店も可能。ちょっとしたひと休みにぴったりなベンチもあります。
「Lunch Set」はまるでコース料理のように繊細な料理ばかり!
オープンから14時までのランチタイムであれば、メインディッシュが選べる「Lunch Set」1400円が断然おすすめ。今回は「ハンバーグの赤ワインソース」と人気を二分しているという、イスラエルの定番卵料理「シャクシュカ」をメインディッシュに選びました。
こちらはフランス南部の郷土料理ラタトゥイユのレシピを取り入れ、白井シェフがビストロ風にアレンジを加えたもの。卵にスプーンを差し込めば、トロ~リ黄身が広がる半熟具合がたまりません。
やさしく香るミックススパイス、トマトの酸味やベーコンの旨みが全体に染み渡っています。スプーンで食べやすいサイズにカットされているパプリカ、ズッキーニ、タマネギ。それぞれの野菜の個性がしっかり感じられるのは、手間ひまを惜しまず丁寧に調理をしているからこそなのでしょう。
本日のスープは北海道産のビーツを使用したポタージュ。じっくりとローストしたビーツならではの甘さが、じんわりと体に染み渡ります。
一方、生のビーツをふんだんに使っているのがキャロットラペ。穏やかな酸味とフレッシュな甘さが特徴で、クミンシードの香りが食欲を刺激します。ジャーマンポテト、カリフラワーのソテーと、3種類のデリすべて、素材の魅力が見事に引き立てられていました。
添えられていたパンも、そのおいしさにビックリ。まるでアップルパイのようなリッチな味わいの秘密は、北海道の系列店で手作りしているという「ワインに合う季節の林檎バター」です。たしかにバターではあるのですが、口当たりはさっぱり。酸味や甘味は濃厚で果実味にあふれています。
気に入ったらおみやげに瓶ごと購入してもよいでしょう。箱なしで1100円、かわいらしいギフト箱を付けても1200円。ワインと一緒に楽しむのであれば、生ハムなどの塩気のある食べ物とも相性抜群なのだそう。防腐剤や保存料などは一切使用しておらず、賞味期限は2週間ほどと短めですが、おいしくて食べやすいので、すぐに空になっちゃいそうです。
素材も機械も最高峰! なめらかで濃厚な「北海道おこっぺミルクソフトクリーム」
お店に入ったときから興味津々だったのが、スタイリッシュなソフトクリームマシン。こちらはイタリアのカルピジャーニ社による最高級の機械です。人よんでソフトクリーム界のフェラーリ。もちろん車ではないのでスピードが早いわけではありません。一般的なものよりも細かな空気をたっぷりと含ませることができるので、舌触りなめらかな極上のソフトクリームに仕上がるそうなんです。
「北海道おこっぺミルクソフトクリーム」は500円。ランチセットに追加するミニソフトクリームであれば300円で楽しめます。素材は北海道の興部町(おこっぺちょう)にある「ノースプレインファーム」の良質な生乳。例えるなら、世界最高峰のF1ドライバー(牛乳)がフェラーリを運転するようなイメージでしょうか。フレッシュで濃厚な味わいであり、いまだかつてないほどフワフワとした口当たりでした♪
そのほか、「自家製パテ・ド・カンパーニュ」や「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」など、本格的なフランス料理も揃っている「Le Batire」。ランチやティータイムの利用も魅力的ですが、夜にじっくり腰を据え、ワインと食事を楽しみに訪れてみたくもなりました!
Text&Photo:柴山たき(effect)
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