夜は一見さんお断り。祇園花街のお茶屋さんの昼間だけ開かれる「cafe 冨月」で、かわいらしい甘味三昧

夜は一見さんお断り。祇園花街のお茶屋さんの昼間だけ開かれる「cafe 冨月」で、かわいらしい甘味三昧

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京都に住んでいても敷居の高い、祇園花街。しかも一見さんお断りのお茶屋さんといえばもう別世界。そんな祇園花街の世界に少しだけ足を踏み入れた気分になれるのが「cafe 冨月(かふぇ ふうげつ)」。曽祖母はお茶屋の元女将、母は元芸妓という生粋の祇園育ちの幹子さんが昼間の時間にだけオープンさせた、老舗のお茶屋カフェ。上品な手作りの甘味でほっこりとした時間が過ごせます。

Summary

祇園花街にある築100年のお茶屋さんのカフェ

石畳の続く祇園町南側。格式高いこの街並みで100年の歳月を経て立ち続ける「冨月」。

もともとは、同じ名前のお茶屋さんでしたが、戦後の混乱で一度は閉じることになったお店を母娘で復活。昼の時間だけはカフェとして一般に開放しています。

趣のある三和土(たたき)で靴を脱いで店内へ。

手前がカウンター、奥は坪庭を望む座敷とかなり広い間取りになっていて、思い思いの場所で寛げます。

手入れの行き届いた庭に木漏れ日が差し込み、繁華街の中とは思えないほど穏やかな時間。

絹ごし豆腐でつくる、もちもちの白玉スイーツ

さて、その「cafe 冨月」で話題となっているのが、ぷっくらとした色とりどりの白玉が乗った「お豆腐白玉御膳」。

お豆腐白玉御膳  1200円
お豆腐白玉御膳 1200円

カラフルな6色の白玉を、あずき・黒蜜・季節のあん・きな粉・豆乳ホイップの5つの味でいただきます。季節のあんは、秋ならば栗きんとん。お豆腐白玉御膳そのものは定番メニューですが、あんこで季節感を味わえます。

こんなに大きい白玉なのに、芯まで柔らかいのは、白玉粉を混ぜるのに絹ごし豆腐を使っているから。かき氷の横に添えられた白玉って、冷えると硬くなってしまいますよね。でもこちらの白玉はお豆腐でこねているから、冷たくなっても硬くなりません。大きくてもちもち。

秋の京都、冬の京都で味わいたい上品な甘味

季節のあんみつ  1000円(写真は紅葉あんみつ 焼き芋あんとつぶあん)
季節のあんみつ 1000円(写真は紅葉あんみつ 焼き芋あんとつぶあん)

秋らしいメニューをもう1品。季節のあんみつ、この日は「紅葉あんみつ 焼き芋あんとつぶあん」です。赤色とオレンジ色の寒天を色づく紅葉に見立て、かぼちゃを練り込んだお豆腐白玉を添えました。

別添えの黒蜜をたっぷりとかけて。寒天の奥に隠れた焼き芋のほっくりとしたあんこで秋の味覚を堪能。

お豆腐白玉の京風ぜんざい 1000円
お豆腐白玉の京風ぜんざい 1000円

底冷えする京都の冬、ほっこり温まるぜんざいにもお豆腐白玉が入ります。お手製の、小豆の持ち味を生かしたぜんざいに名物の豆腐白玉、生麩、栗、お餅と食べたいものが全部入った彩りゆたかな京風ぜんざい。

あたたかいほうじ茶でしめくくり
あたたかいほうじ茶でしめくくり

京都には和菓子や甘味のお店は多いですが、元お茶屋のお屋敷で甘味を食べられるお店は稀有。また、こちらのお店で1日1組のみ、一棟貸しのお宿「和空間 冨月」を予約することができます。祇園の真髄に触れたい方は、ぜひ体験してみては?


Photo: l'atelier kicca 菊地佳那
Text:京都ライター事務所 小西尋子

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