【台湾現地レポ】台湾の鉄道の歴史がわかるニュースポット「國立台灣博物館 鐵道部園區」

【台湾現地レポ】台湾の鉄道の歴史がわかるニュースポット「國立台灣博物館 鐵道部園區」

台湾 博物館 鉄道 建築 大人の社会科見学 るるぶ&more.編集部
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

2020年7月にオープンした台北の観光スポット 「國立臺灣博物館 鐵道部園區」。鉄道好きさんはもちろん、歴史ある建物に興味のある人や、お子様連れにもおすすめの博物館です。見て、遊んで台湾の鉄道の歴史にふれてみましょう!

summary

台湾の鉄道の歴史を知る「國立台灣博物館 鐵道部園區」

2020年7月7日にオープンした 「國立台灣博物館 鐵道部園區」 は、MRT北門駅の上に位置しています。メインとなる庁舎の建物は1920年に完成した「台湾総督府鉄道部」の本部として使用されていたものです。

1階は赤レンガ造り、2階は木造、そして建設当時トレンドとなっていたヴィクトリア様式のデザインが取り入れられ、現在は台湾の国家文化財にも指定されています。

台北駅近くの二二八和平公園内にある国立台湾博物館の鉄道部パークとして、台湾の鉄道の歴史や、近代の鉄道技術などを紹介しており、台北の新しい観光スポットとしても注目を集めています。

「國立台灣博物館 鐵道部園區」にはこんな展示が!

台湾の鉄道の歴史は19世紀の終わり、清の時代に始まったとされています。その後、日本統治時代に入り、鉄道の整備が進み、現在の台湾鉄道の礎ができました。

「國立台灣博物館 鐵道部園區」では、鉄道の歴史に関する展示や、かつて実際に使用されていた機械や道具、時刻表、電光掲示板、切符など鉄道に関する資料を見ることができます。

庁舎の1階には、莒光號の車内を再現した部屋があります。細部までリアルに作られていて、電車の音もBGMで流れているので、まるで本当に電車に乗っているかのような気分に!

他にも屏東にある日本統治時代に建てられた木造駅「竹田車站」を再現したエリアもあります。駅員室を再現した展示では、実際に昔使用されていた道具なども配置されています。

2階には大スケールのジオラマ展示があり、時間ごとに列車の模型が走っていく様子も見ることができます。かつての台北駅周辺の様子をジオラマで再現しているので、当時台北駅を利用していた人たちには感慨深い景色かもしれません。

ジオラマルームの縁側部分には、以前使用されていた電車の椅子の展示もあり、実際に座ることもできますよ!

庁舎の外には公務室として使用されていた木造の和風建築があります。こちらにはお子様向けの展示やプレイルームがあります。

館内の撮影OKですが、フラッシュ、三脚、 自撮り棒などの使用は禁止されていますので、見学時にはご注意を。

日本統治時代から保存されてきた建物

鉄道に関する展示はもちろん、日本統治時代から保存されてきた貴重な建物にも注目です。館内に入ると中央のエントランスと階段の柱や天上の美しい装飾に目を奪われます。

一部は建設当初の物がそのまま残され、破損の大きかった部分も昔の資料をもとに忠実に再現されています。石こう装飾の復元に関する資料なども2階の展示室で見ることができます。

庁舎の外にある「八角樓」は、台湾総統府の設計も手掛けた森山松之助氏によって設計された建物です。八角形のデザインがめずらしく、かつては男子トイレとして使用されていました。

今回、普段は開放していない屋根裏も、特別に撮影させてもらいました。木の梁は建てられた当時の物が残っているそうです。屋根裏は空調がなく暑いため、冬の期間のみ予約制のガイドツアーなどで見学することができます。

また博物館の敷地内の奥にある円錐型の屋根を持つ建物は、日本統治時代に建てられた防空壕です。地下室も作られているそうです。

MRT工事中に発見された清の時代の遺跡

博物館の敷地内には、清の時代の機械局の遺跡が残されています。この遺跡はMRT松山線の工事中に発見されたそうです。19世紀終わりに作られたとみられる石造りの壁で、MRT北門駅の構内などにも遺跡に関する展示などがあります。

他にも園内には食堂もあり、台湾グルメの定番、排骨(パイグー)ののった丼などを食べることができます。大人から子供までたっぷり楽しむことができる最新スポット「「國立臺灣博物館 鐵道部園區」。次回の台湾旅行の際にはぜひ訪れてみてください。

■國立台灣博物館 鐵道部園區(グオリータイワンボーウーグァン ティエダオブーユェンチュ)
住所:台北市延平北路一段2號
TEL:02-2558-9790
営業時間:9時30分~17時
定休日:月曜
料金:大人100元、学生・子供・65歳以上50元 ※年齢や在学中であることが提示できる証明が必要(台湾博物館なども入れる四館セットチケット 130元)

Text:石井三紀子
Photo:張哲倫

●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。

Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください