おでかけ
2021.12.18
まるで世界遺産・九寨溝!?神秘の湖沼を眺めて、撮って♪「五色沼」をらくらくハイキング【まるで海外な絶景旅 中国編】
海外旅行が遠のく今、日本国内にいながら海外気分を楽しめるスポットへ訪れてみませんか？今回は、福島県北部の磐梯高原にある「五色沼」とそのハイキングコース「五色沼自然探勝路」をご紹介。訪れる季節や見る場所によって、湖沼が青緑や赤茶色など、神秘的な色合いを見せます。その景色は世界遺産にも登録されている中国の九寨溝に匹敵する美しさ！
Summary
五色沼ってどこにある？アクセスは？
五色沼の正確な名称は「五色沼湖沼群」。1888年（明治21年）、磐梯山の水蒸気爆発によってできた数百もの湖沼のうち、大小30余りを総称した名前です。代表的な「毘沙門沼（びしゃもんぬま）」、「赤沼（あかぬま）」、「みどろ沼」、「弁天沼（べんてんぬま）」、「るり沼」、「青沼（あおぬま）」のほとりを歩く「五色沼自然探勝路」がハイキングコースとして人気です。
「五色沼自然探勝路」の入口は裏磐梯ビジターセンター（バス停五色沼入口）または、裏磐梯物産館（バス停裏磐梯高原駅）の2ヵ所。片道約3.6km、所要約1時間30分で、アップダウンも少なく、初心者でも安心して歩くことができます。車で訪れた場合、バスに乗車してスタート地点まで戻ることができます。
ハートの鯉が生息する五色沼一広い、毘沙門沼
今回は裏磐梯ビジターセンターからスタート。五色沼自然探勝路にはお手洗いがないので、裏磐梯ビジターセンター横の公衆トイレを利用してから出発するのがおすすめです。歩いていくと最初に見えてきたのは五色沼でもっとも広い「毘沙門沼」。探勝路の湖沼で唯一、ボート漕ぎができます（30分700円）。
毘沙門沼にはお腹の下側にハート模様がはいった鯉が生息していて、回遊する鯉にめぐり合った恋人は幸せになれるという噂があります。カップルで訪れた際には要チェック。
毘沙門沼のほとりに設置された木道の遊歩道を歩きます。磐梯山と毘沙門沼の絶景が眺められる場所もあるので写真撮影を忘れずに。10分ほど歩いて毘沙門沼第二展望台に到着。ボート乗り場で見ていた湖面の色とは異なり、エメラルドグリーンに輝いています。時間や見る角度で表情が変わるのを体感。
赤茶色に見える？不思議な赤沼
毘沙門沼を抜け、緑に囲まれた探勝路を進むと、見えてきたのはアカマツの木々からのぞく、エメラルドグリーンの赤沼。沼なのに赤色？その答えは、水に含まれる鉄分で変色した苔や植物が赤茶色になっているから。ところどころ赤茶色に見える、不思議な光景です。
五色沼随一の絶景を誇る、弁天沼
五色沼湖沼群のなかで二番目に大きい弁天沼へ。東側の湖畔、木々の間から見る湖面は奥にいくほど濃いターコイズブルーになっていて、しばらく見入ってしまいます。場所によって水質と植生が異なるとても珍しい沼なんだとか。
探勝路沿いには展望台が設置されていて、沼の背後にそびえ立つ簗部山（やなべやま）、西大嶺、西吾妻山を見渡せます。太陽の光があたる場所は青白い色を放っているようにも見えたり…。色の変化や違いも楽しめます。
磐梯山を望む透明度ピカイチのるり沼
弁天沼の展望台から10分ほどでるり沼に到着。水の底にはウカミカマゴケとよばれる、青々とした苔が広がり、太陽の光も相まって、るり色やコバルトブルーなどさまざまな緑と青の色を見ることができます。ちなみに、地下水が湧いているため、冬でも凍結しないんですよ。
“神秘の湖沼”を象徴する青沼
次に訪れた青沼は、るり沼と同様、沼の底にはウカミカマゴケが繁茂していて、湖面の色はエメラルドグリーンやターコイズグリーンのような…自然の色とは思えない神秘的な色を放ちます。ベストポジションは、探勝路の脇道を入った湖畔で、木々の間から青沼を間近で見ることができます。青沼から徒歩10分ほど歩くとゴールの「柳沼」に到着。湖畔には裏磐梯物産館があるので、おみやげ探しやトイレ休憩にどうぞ。
五色沼名物のソフトクリームはいかが
毘沙門沼の手前にある五色沼売店では、五色沼の神秘的な色をイメージした、「五色沼ソフトクリーム」を販売しています。懐かしい甘さのなかに、塩の風味で後味さっぱり。毘沙門沼の前で撮影して、ソフトクリームと湖沼の色をアピールしてみるのがおもしろい！
自然の神秘を感じられる五色沼湖沼群。緑豊かな自然探勝路を歩いて、変化に富んだ湖沼の色や山々の眺望を楽しんでみてはいかがでしょうか。新緑の初夏、緑が繁茂する夏、紅葉の秋と季節ごとの自然美も必見です。
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Text：木村秋子（editorial team Flone）
Photo：田尻陽子
Model：優里（STANFORD）
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