食に特化した本が揃う立ち飲み店「レボリューションブックス」

食に特化した本が揃う立ち飲み店「レボリューションブックス」【わざわざ行きたい京都の本屋さん#2】

京都府 書店 るるぶ&more.編集部 食・グルメ ショッピング
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元バンドマンで、日本全国を飲み歩くほど酒場が大好きな店主・西谷さんが2016年にオープンした「レボリューションブックス」。京都・一乗寺のラーメン店「夢を語れ」で店長経験もあるという食通の西谷さんが、食に関する本をメインに扱う書店と自身が理想とする酒場を合体!ほかにはない新しいスタイルが話題となっています。

Summary

本を探しに、一杯呑みに。夕方からフラリとおでかけ

阪急・京都河原町駅から高瀬川沿いに南へ徒歩3分。お店は、木屋町通りから1本西へ入った裏通りにあり、大通りからはずれた隠れ家感が冒険心をくすぐります。

ビルの1Fは映えるクラフトジンで人気のバー「nokishita711」が入居。階段を上がっていくと、カラフルな本のイラストのロゴが描かれた「レボリューションブックス」の扉が見えてきます。

アテも本も多彩に揃う“呑める本屋”

こじんまりしたカウンターの横には、店主の西谷さんがオススメする本がずらりと並ぶ本棚が鎮座。大きな窓からは心地よい風と明るい光が入ってきて、夕方から呑むと気持ちよさそう。西谷さんは、この素敵な物件に出会ってから、本屋と酒場の融合を思いついたといいます。大阪・京橋の馴染みの立ち飲み店で1年半修業し、飲食経営のノウハウを学び開業しました。

約20種類あるアテメニューは500円が上限といううれしい価格設定。写真は栗とクリームチーズの生ハム巻(450円)、ハイボール(330円)。お造りや焼蒸しなど海鮮居酒屋出身の西谷さんが厳選する魚介メニューもオススメです。メニューは公式インスタグラムで毎日告知しています。

タイトルを見ているだけでお腹がすく⁉奥深い食の本の世界

立ち飲みスペースの奥には3方を本棚に囲まれた小部屋が。ここはコロナの状況を見て、今後飲食スペースにすることもあるとか。店内の本は、購入予定の本または購入済の本なら立ち飲みスペースに持ち込んで読んでもOKです。購入前の本は、本棚前で手にとりましょう。

約800冊ある本はすべて、食に関するもので統一。店主が面白そうだと思ったものをセレクトしていて、おやつ、プロ向けの料理本、食育など興味がそそられるものばかり。絵本や漫画、エッセイ、専門書などとジャンルも多彩で、食を取り扱った本の幅広さに驚かされます。

大人も楽しめるシュールな絵本も人気

なかでも品揃えに力を入れているのは右側一面の絵本コーナー。幼児向けの絵本には食関連のものが多いそう。お子さんへのお土産に買って帰るお父さんも多いとか。

店主のオススメは、柴田ケイコ著『パンどろぼう』。誰もがクスっと笑ってしまうシュールな絵とキャラクターで、大人のファンも多い作家さんです。普段あまり絵本にふれることのない大人も楽しめると人気の1冊です。

本棚の一角では、陶芸家のスタッフの作品を展示・販売。立ち飲みスペースでは、ソムリエの資格を持つスタッフがセレクトするワインが飲めるなど、才能のあるスタッフがお店を盛り上げています。

開店5年目を迎えて、「イベントにも力を入れたい」と西谷さん。お店に集う人々とともに、京都を盛り上げる文化的なコミュニティをつくり、発信していきたいという想いがあります。今後は、元ミュージシャンである繋がりを活かして、音楽イベントを半年に1回のペースで企画していくとのこと。ジャンルを超えた自由な発想で京都の街を盛り上げる「レボリューションブックス」から目が離せません。


Text&Photo:岡田あさみ


●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。



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