江戸時代以来の町並みが残る奈良・今井町をお散歩♪人気古民家カフェや定番の観光スポットまで
伝統的な建物が軒を連ね、レトロかわいい古民家カフェや風情ある町家レストランなども多く点在する奈良県・今井町。タイムスリップしたかのような気分に浸りながら、ゆったりお散歩することができます。今回は、今井町でぜひ訪れてほしいおすすめスポットをレポートします!
Summary
今井町ってどんなところ?
近鉄奈良駅から電車で約40分、近鉄八木西口駅から少し歩き「蘇武橋」という赤い橋を渡ったところに今井町の街が広がっています。今井町の成立は、天文年間(1532〜1555)に寺内町(寺を中心とした町)が建設されたことにはじまります。町の周囲に濠をめぐらせ、要塞化して織田信長に抵抗。その後、信長から自治権を認められ、大阪や堺とも交流が盛んになり、商業都市として江戸時代まで栄えました。現在も多くの民家が江戸時代以来の伝統様式を保っており、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
馬や牛を家の前に繋ぎ留めておくための道具「こまつなぎ」や個性豊かな鬼瓦、邪気を退治するために屋根の上にちょこんと構える鍾馗(しょうき)さんなど、歩いていると歴史的な発見がいっぱい。
町屋に住む今の人々の生活の中に、さりげなく息づいている昔の風景を見つけながら、そぞろ歩きを楽しんで。
映えメニューがいっぱい❤︎古民家カフェ「ハックベリー」
蘇武橋を渡ったところに青々とした植物につつまれて佇む古民家カフェが「ハックベリー」です。正面には大きくて立派なエノキの木が生えています。
2015年、廃墟マニアだったというオーナーさんが、劣化した状態だった築約150年以上の古民家をセルフリノベーションしたというこのカフェのコンセプトは、「ニューノスタルジー」。
日本らしい昔ながらの古民家の中に、西洋のビンテージ雑貨やアンティークが散りばめられていて、可愛いけどどこか懐かしい、そんなほっこり空間で食事が楽しめます。
食事メニューは、アボカドを丸ごと1個使ったボリューム満点の「特製アボカド丼」や、ホワイトソースをベースにスイスチーズとシャンパンで作ったお店オリジナルのビーフストロガノフ「シャンパンオムライス」など、目で楽しんでお腹も満たす素敵なラインナップがいっぱい!ドイツ風パンケーキ「ダッチベイビー」や青い生地のシフォンケーキ「エンジェル・ケーキ」など、スイーツの種類も豊富です。
お酒メニューもあるので、バーとして立ち寄るのもアリですよ。
■ハックベリー
住所:奈良県橿原市今井町1-3-3
営業時間:11〜21時(L.O.20時30分)火曜のみ、〜18時(L.O.17時30分)
定休日:なし
女子の”ツボ”を刺激するかわいい雑貨たちに出合える♪町屋カフェ「笑夢空 em.sky」
次にご紹介するのが、町屋カフェ「笑夢空 em.sky」。お店に入ると、昭和レトロな雑貨や古道具が好きだという店主さんが全国各地からセレクトしてきたセンスの光る食器や雑貨たちがずらり。
あなたの「可愛い!欲しい!」の”ツボ”を刺激する特別な一品にきっと出合えるはず!カフェタイムしながら、ぜひ雑貨ショッピングも楽しんで♪
カフェメニューも、無農薬の米粉を使ったデザートや無農薬のコーヒーなど、お店のこだわりと優しさが詰まっています。店主さんのその日の気分によってメニュー内容が変わることも。ぜひほっこり癒しタイムを過ごしに訪れてみてはいかが?
■笑夢空 em.sky
住所:奈良県橿原市今井町4-5-15
営業時間:準備出来次第〜17時(L.O.16時)
定休日:不定休
今注目の「クラフトコーラ」!おにみみコーラを販売する「端壮薬品工業」
じわじわブームが来ているクラフトコーラのお店「端壮薬品工業」も、今ぜひ訪れたいスポットの一つ。
この日は中に入ると、社長の中村さん手作りのかわいい紙芝居で、クラフトコーラが誕生したいきさつを楽しくご紹介してくれました。もともとは、風邪薬や頭痛薬を製造していましたが、コロナ禍の不況を受けて生み出したのが、このクラフトコーラだったといいます。
シナモン、ジンジャーなど、様々なフレーバーを調合して作られた原液を炭酸水で割るのがベーシックなコーラの作り方ですが、お湯と割ってホットで飲んだり、ミルクと割ってチャイ風にしたりと、味のアレンジの楽しみ方はいろいろ。
季節ごとに調合されるフレーバーも変わるそう。橿原市のふるさと納税返礼品としてもゲットできるそうなので、ぜひチェックしてみて!お薬のパッケージもレトロ可愛いので、おうちの常備薬としていかが?
■端壮薬品工業
住所:奈良県橿原市今井町4-5-10
営業時間:9〜17時
「農家のオーベルジュ こもれび」で奈良の食材を堪能!レストラン併設の蔵にお泊りも♪
今井町でのディナーは、奈良県産無農薬の旬のお野菜やお米を使った料理が楽しめる古民家レストラン「農家のオーベルジュ こもれび」で。テーブル席だけでなくお座敷もあるので、小さなお子様連れの家族でも、ゆったりとくつろいで食事が楽しめます。
この日頂いたのは、鶏がらスープと牛乳を使った出汁が特徴の「飛鳥鍋」。お店のご主人が明日香の山で獲ってきたというジビエ肉もイン(ジビエメニューについては要問い合わせ)!ボリュームも栄養も満点のお鍋で、寒い冬で凍えた体もじわ〜っと温まります。
ランチ営業もしており、プチランチ(1200円)やジビエカレー(1200円。前日まで予約)などのメニューが頂けます。
そしてこちらでは、なんとお店に併設する昔ながらの「蔵」に宿泊することもできるんです。今井町に宿泊するだけでもいつもと違う特別感ですが、さらに蔵に宿泊できるなんてなんともレア体験!
1泊2食付きで1万円(税込)/人(1名のみの場合は1万5000円)。ぜひ江戸時代の旅人になったような気分で、非日常ステイを楽しんでみてはいかが?
■農家のオーベルジュ こもれび
住所:奈良県橿原市今井町4-10-6
営業時間:ランチ11時〜15時00分(14時L.O.)、ディナー(予約制)18時〜21時30分
定休日:月曜(祝日営業、翌火曜休み)
当時の暮らしの様子を体感できる「旧米谷家住宅」
旧米谷家住宅は、かつて金物や肥料を扱っていた豪商の家。18世紀中頃の建物で、土間にはかまどや煙返しが残り、農家風の民家のような佇まいです。重要文化財にも指定されており、テレビドラマのロケ地として使われたことも。
見学は無料で、気軽に立ち寄って当時の暮らしの様子を見ることができます。
■旧米谷家住宅
住所:橿原市今井町1-10-11
営業時間:9〜12時、13〜17時
定休日:なし
今井町の情報収集はココで!今井まちなみ交流センター「華甍(はないらか)」
今井町の南東に位置する今井まちなみ交流センター「華甍」では、今井町が発展してきた歴史や、家屋の特徴などを展示を通して学ぶことができます。この立派な建物自体は、明治36年(1903)高市郡教育博物館として建設され、昭和4年からは今井町役場として使用されてきた歴史をもち、現在は奈良県の指定文化財となっています。
入館は無料で、今井町を散策するのに便利な情報もこちらで得ることができるので、今井町についたらまずはこちらに足を運んでみて。
橿原エリアに泊まるなら!「カンデオホテルズ奈良橿原」
カンデオホテルズ奈良橿原は、近鉄大和八木駅の近くにあり、今井町のある橿原市エリアを観光するのにアクセスもよくとても便利。最上階には露天風呂「スカイスパ」やサウナも完備しており、美しい山々を眺めながら疲れを癒すことができます。
ホテルステイで重要視したいのが朝食メニュー。カンデオホテルズの朝食は、毎日食べても飽きない、多彩なメニューと高品質な手作り料理が魅力。
奈良漬や奈良伝統の野菜「大和愛菜(やまとまな)」、古代米など、奈良ならではの食材やメニューも揃っているので、観光でもビジネス利用でもニーズに合わせて朝食を楽しむことができますよ。
■カンデオホテルズ奈良橿原
住所:奈良県橿原市内膳町1-1-50
Text:刑部恵美
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