おでかけ
2022.09.01
【Model Course】海街をめぐる！みやぎ沿岸ドライブ
宮城県の沿岸エリアは、震災から10年を経て街が大きく生まれ変わりました。今回は仙台より南に位置する「閖上〜亘理〜山元」エリアをめぐるドライブコースをご紹介。新しい街の風を感じながら、グルメや体験などが楽しめる今注目のエリアを巡ります。
Summary
かわまちてらす閖上
食・体験・ショッピングが楽しめる閖上の新ランドマーク
まず最初にやってきたのは2019年にオープンした「かわまちてらす閖上」。カフェやレストラン、鮮魚店・野菜マルシェ、笹かまの手焼き体験などが楽しめるお店が27店舗も揃う閖上の新しいランドマークです。
名取川沿いのロケーションで、土手から見渡す景色がバツグン！夏はSUPなどが楽しめる穏やかな流れの名取川が目の前に広がり、さわやかな風がとっても気持ちいい♪
今回はオススメの2軒をチョイスしました。まずは宮城名物の笹かまの手焼き体験ができる「佐々直」へ。
「笹かまは冷蔵の商品なので、焼きたてを食べたことのある方は意外と少ないかもしれません。ひと口頬張ると『うまっ！』とみなさん驚かれるんですよ」とスタッフさん。
笹の形に成形されたかまぼこを両面にじっくり焼き目がつくまで焼き上げます。ぷっくりと膨らみ、合計で約6分ほど焼き上げると完成。
ひと口頬張ると思わず『うまっ！』。焼かれることで魚の風味がフワッと香り、旨みがより一層際立ちます。やわらかさとプリプリの食感が絶妙なバランスでした♪
次はMINAMO CAFEへ。海のさわやかなブルーと白を基調にしたおしゃれなインテリアで居心地のよいカフェです。窓際の席からは川の景色を眺めることもできます。
こちらのカフェのイチオシメニューが手作りシフォンケーキ。白石蔵王のふもとにある竹鶴ファームの卵を使用したシフォンは、ふんわり食感でしっとりとした口当たり。旬のいちごの甘さとクリームが合わさり口のなかで溶けあうと、えも言われぬほどの至福感…！
※ドリンクはミナモプレートとのセット価格
こちらのカフェではパスタなどのランチメニューもあり、シフォンケーキのおみやげも販売しています。ミルクティーやマロンなど味のバリエーションも豊富なのでいろいろ味わってみたいですね。
■かわまちてらす閖上（かわまちてらすゆりあげ）
住所：宮城県名取市閖上中央1-6
交通：仙台東部道路名取ICから車で4分
TEL：022-399-6848
営業時間：店舗により異なる
定休日：店舗により異なる
名取市震災復興伝承館
東日本大震災の記憶と教訓を伝える資料館
次にやってきたのが「かわまちてらす閖上」から車ですぐの距離にある「名取市震災復興伝承館」。
こちらは東日本大震災で壊滅的な被害を受けた閖上地区を中心に、名取市の震災の記録と復興のあゆみ、そして防災教育を後世に伝える施設となっています。
まず目に入るのが、震災前の閖上地区の街並みを500分の1のスケールで再現したジオラマ。このジオラマは仙台高専や神戸大学などの学生によって制作されたもの。ひとつひとつの模型には、お店や住んでいた方の名前が書かれた札がつけられており、閖上の人びとの暮らしが見えてくるようです。
区切られたシアタールームでは震災当時の映像をモニターで上映。被害についてのパネル展示もあり、津波から逃げ生き延びた人びとの証言などから当時の凄惨な状況を知ることができます。
そしてこの施設でぜひ体感してほしいのが防災意識を高めてくれる体験展示。こちらの写真は、水深30cmまで水が溜まったときにどれくらいドアが重くなるかを体感できるもの。
30cmというとふくらはぎ程度の高さなので一見簡単に開けられそうですが、腰を入れて押さないとびくともしません。このように身をもって体感することで、災害への備えを促し「この状況ではどうしたらいいのか」という学びを知ることができます。
館内ではほかにも閖上をはじめとした名取の観光情報なども発信しているので、沿岸地域をまわる際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
旬魚・鮨の店 あら浜 亘理店
地元に愛される旬の五季飯ランチ
ドライブはさらに南下して亘理（わたり）へ。ご当地グルメでランチ休憩をしましょう♪
地元人に人気の「旬魚・鮨の店 あら浜」は新鮮な海の幸や寿司が楽しめる和食処。ここでは「五季飯」というご当地グルメが食べられます。
1年を5つの季節に分け、それぞれの旬の食材を丼やわっぱで提供する「五季飯」。取材をした12月は秋〜冬の「はらこ飯」と「かき飯」の時期。ほかの季節は冬〜春の「ほっき飯」、春〜夏の「銀鮭はらこ飯」「あなごせいろ」が登場します。
今回は、2種類の五季飯を味わえるハーフセットを注文。小鉢やサラダ、味噌汁のほか自家製のかき味噌が付く、ボリューム満点のひと品です。
見てください、この丼を埋め尽くす大ぶりのカキとホッキ！艶々とした表面と、甘辛く煮付けられた色合いが食欲をそそります。
ひと口めから磯の香りと旨みのインパクトが押しよせ、プリプリとした食感は食べごたえがあって、とにかく満足感がハンパない…！カキには自家製のカキ味噌をつけてコクをプラスします。
ご飯は魚介からとったダシでふっくらと炊き上げられ、味の染み方がとにかく絶妙！カキやホッキと一緒に食べると味わいが何層にも変化して、おかわりしたくなるほど勢いが止まりません♪
店内はテーブル席やカウンター、和室もあり、清潔感のあるモダンな内装でゆっくりとくつろげます。おみやげ用の折詰を買いにくる地元の方も多く、にぎやかな雰囲気でランチを楽しめました。
山元いちご農園
東北最大級のいちご農園でいちご狩り
ランチでお腹を満たしたあとは、さらに南下して山元へ。このモデルコースの最終目的地は、東北最大級の規模を誇る「山元いちご農園」です。
総面積約3万2000平方キロメートルの農園には約23万本のいちごが育てられており、12月〜6月のシーズンには旬のいちご狩りが楽しめます。
農園カフェやワイナリー見学（団体のみ）、バームクーヘン手作り体験などいちご狩り以外の楽しみも満載で、1年を通して遊べるのがこの農園の魅力。
いちご狩りは30分食べ放題（大人2000円※時期や年齢により変動あり）。当日1番状態のよいハウスに案内してもらい、完熟のベストないちごを好きなだけいただけます♪
ハウス内には受粉のためのミツバチが自由に飛び回っていたり、農園オリジナルの音楽が流れていたり、温度もちょうどよい暖かさで、寒い冬の時期でもここだけ異空間のよう。
いちごはハウス内の高設施設で栽培されているため、雨や土で汚れる心配もなく、またかがむ必要もないのでお年寄りからお子さんまで気軽に楽しめるのがうれしいポイントです♪
旬のいちごはとっても甘く、果肉がしっかりしていてジューシー！練乳の無料サービスもあるので味を変えつつ、品種を比べながら飽きずに食べられます。
いちご狩りのあとは、パフェでいちごスイーツを堪能するのもオススメ。自社で製造するいちごワインもあり、直売所でも購入できます。ワイナリー見学（団体のみ）やバームクーヘン体験などもできるので、チェックしてみてくださいね♪
以上、海街をめぐる沿岸モデルコースをご紹介しました。
仙台空港からも近いエリアで比較的混雑もなく巡りやすいルートなので、仙台旅行にプラスしてみてはいかがでしょうか。
Text & Photo：ジェンティーレ 恵
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