名物グルメと体験三昧!みやぎ里山ドライブ
仙台市西部にある定義山〜作並温泉の里山エリアをめぐるモデルコースをご紹介♪名物グルメや身体にやさしいランチでお腹を満たし、歴史や伝統文化を感じる東北らしさ抜群のコース。四季折々の風景も楽しめるので、春夏秋冬オススメです♪
Summary
定義とうふ店
門前町で名物の三角定義あぶらあげをイートイン
最初にやってきたのは仙台駅から車で50分ほどの定義山。取材をした12月のこの日は真っ白な雪景色!雪を踏みしめながら、さっそく定義如来(西方寺)の門前町から散策スタートです。
定義山に訪れたなら必ず食べたいグルメが名物「三角定義あぶらあげ」。三角の形をした分厚いあぶらあげで、仙台出身のお笑い芸人・サンドウィッチマンさんもこよなく愛する名物グルメです。
地元客や観光客がひっきりなしに訪れる店内は、お店の方が目の前であぶらあげを次々と揚げていてとってもにぎやか!
三角定義あぶらあげは1枚130円。揚げたてを店内外の飲食スペースで食べることができます。
揚げたてには醤油と七味にんにくを好きなだけ“ぶっかけ”。ひと口目からじゅわ〜と油が染み出してきて、ピリ辛醤油の味がこれまた食欲をそそる!サクサクとした揚げたて食感のあとに、食べ応えのある豆腐のうまみが押し寄せてきて大・満・足。
シンプルなひと皿なのにまた何度でも食べたくなるほどの威力です。
1袋5枚入り600円でも販売されているのでおみやげにもオススメ。ご家庭でトースターやフライパンで温め直すのもよし、煮物にしても味が染みて絶品です♪
定義如来(西方寺)
平家ゆかりのお寺で写経をしながらゆっくり過ごそう
門前町をぶらぶらしながら次は地元で“定義さん”と親しみを込めて呼ばれる「定義如来(西方寺)」へ。
平家ゆかりの寺であり、平家の重臣・平貞能(たいらのさだよし)公が源氏の追討から命からがら守り抜いた阿弥陀如来が祀られています。
貞能公のお墓の上に立つ「貞能堂」は、1999年まで本堂として御本尊が安置され祈祷が行われていたお堂で、現在は御廟としてゆったりとお参りできる場所となっています。
貞能堂では自由に写経体験もでき、南無阿弥陀仏の文字やお地蔵さんのイラストなど5種類ほどのお手本から好きなものを選べます。神聖な空気のなか体験するのは格別で、「お寺でこんなにゆっくり過ごせるなんて!」と貴重な時間を楽しめました。
また境内にはほかにもみどころがたくさんあり、五重塔や由来に関する資料を展示する資料館(無料)などがあります。
抹茶処では定義山の湧水「長命水」を使った本格抹茶と干菓子を一緒にいただけます。この日はとても寒かったので、温かいお抹茶が冷えた身体に染み入りました。
周辺の日本庭園もとても美しく、写経体験をしたり、抹茶をいただいたり、1時間ほどゆっくりと滞在して心やすらぐひとときを過ごせました♪
L’Albero
野菜を主役にした本格イタリアンでランチ休憩
ランチでやってきたのは定義山と作並温泉のちょうど中間に位置する「L’Albero(アルベロ)」。ここでは石窯ピザやパスタなど、野菜を主役にしたイタリア料理を楽しめます。
イタリア語で「樹木」という名のとおり、店内はまるで森のよう!ワクワクする空間が広がり、奥にある石窯からは香ばしい匂いが漂います。
卵や乳製品以外で動物性の食材は使用せず、自家製・無添加がこだわり。手間暇をかけて作られる料理の数々は、どれも野菜のおいしさが際立つやさしい味わいです。
今回注文したのは一番人気の「10種類の季節野菜ピッツァ」。契約農家から仕入れた旬の野菜をふんだんに使用した一枚は滋味深く、噛めば噛むほど野菜の甘みがあふれ出します。
ボリュームたっぷりなのにどこか軽やかで、身体が喜んでいるような心地がしてきました♪
アルベロのピザは冷凍で全国発送も可能。自宅でいつでも手軽に本格的な味が楽しめますよ♪
■L’Albero(アルベロ)
住所:宮城県仙台市青葉区上愛子白沢23-1
交通:東北道仙台宮城ICから国道48号経由で20分
TEL:022-392-9570
営業時間:11〜21時(水曜は〜16時)
定休日:木曜(祝日の場合は営業)
平賀こけし店
伝統こけしの絵付け体験にチャレンジ
最後にやってきたのは作並温泉街。江戸時代末期から続く作並こけしを制作する「平賀こけし店」で、こけしの絵付け体験をして旅の締めくくりです。
温泉旅館が立ち並び、広瀬川にかかる橋のたもとにたたずむお店は古き良き風情。現在8代目として活躍するのはこけし工人の平賀輝幸さん。全日本こけしコンクールで内閣総理大臣賞も受賞された作並こけしを代表する工人のひとりです。
店内には伝統的なこけしはもちろん、カラフルでモダンな創作こけしまで作品がズラリと並びます。
作並こけしは表情が可憐でやさしく、胴体模様に菊の花を描き、ロクロ線が多いのが特徴。時代とともに描き方の変化はありますが、派手さを省いた素朴な見た目が魅力のひとつです。
絵付け体験は黒・赤・青の3色を使い、思い思いに自分だけのこけしを色づけていきます。
次はどんな模様にしようかなとあれこれイメージを膨らませ、一つ一つに没頭している時間はあっという間。木の削る音が聞こえてきたり、穏やかなときが流れていました。
完成すると「上手だねぇ〜よくできてます!」と平賀さんに褒められ気分も上々です(笑)
里山めぐりの思い出に残る世界でひとつだけのMYこけし。ぜひみなさんもトライしてみてくださいね。
以上、里山モデルコースをご紹介しました。今回の取材日は雪景色となりましたが、1年を通してさまざまな表情を見せてくれる宮城の里山エリア。
山形方面に行くにも便利なエリアなので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
Text & Photo:ジェンティーレ 恵
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