イタリアン×和食器でひと味違うクリスマスディナー プロが教えるテーブルコーディネート&お料理レッスン【ワークショップレポ】
昨年のクリスマス、みなさんはどのように過ごされましたか? お家で楽しむクリスマスをさらに華やかにするお料理とテーブルコーディネートのオンラインワークショップが、暮らしのさまざまなパートに彩りを提案する「+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)」主催で行われました。テーマは「イタリアン×和食器で彩るクリスマスディナー」。当日披露していただいたシェフ直伝のレシピやテーブルコーディネート術は、クリスマスに限らず、普段でも活用できるアイデアがたくさん。本レポートでは「プロが教えるテーブルコーディネート&お料理レッスン」の様子やテクニックをお伝えするので、お見逃しなく!
Summary
イタリアからクリスマス直前の様子をお届け!
安藤シェフ「パネットーネはドライフルーツがたっぷり入り、切るとオレンジの香りがするのが特徴です。日本の江戸時代より前からクリスマスを祝うケーキの定番になっています。生クリームをたくさん使ったケーキも増えていますが、今でもクリスマスにはパネットーネを食べ、イタリアの伝統を大切にするという文化が感じられます」
【簡単!お料理デモ①】クリスマスブルスケッタ&鶏のカチャトーラ
●クリスマスブルスケッタ
〈材料〉(4枚分)
スライスパン…4枚
モッツァレラチーズ…1/2 個
ミニトマト…4個
バター…15g
マッシュルーム…4個
バジル…適量
アンチョビ…3本
塩…適量
オリーブ(種なし)…2個
オリーブオイル…適量
〈下準備〉所要時間:約5分
・ミニトマトは4つにカット。マッシュルームはスライス。オリーブは粗みじんにする。
・モッツァレラチーズは手で8等分程度にちぎる。
〈作り方〉所要時間:約20分
①フライパンにマッシュルームを入れて弱火にかけて塩をし、から炒りして水分を飛ばす〈★ポイント1〉。
②アンチョビとオリーブ、バターを入れて中火にかけ、バターとアンチョビが溶けるまで混ぜる。
③②をスライスパンにのせてフライパンで下面が温まる程度に弱火で焼く。
④ボウルにミニトマトとモッツァレラチーズを入れて塩をし、③にのせる。
⑤オリーブオイルをかけてバジルを乗せて完成。
〈★ポイント1〉
●鶏のカチャトーラ
〈材料〉(2人分)
骨付きモモ肉…2本(600g)
玉ねぎ…1/2個
下味用塩…小さじ1
マッシュルーム…4個
ニンニク…1片
ミニトマト…8個(150g)
ローズマリー…2本
オリーブ…4個
アンチョビ…4本
白ワイン…80㏄
塩コショウ…適量
オリーブオイル…適量
鶏スープ…150㏄(※スープの素を基準表記より1/2量で水と薄めて作ったもの)
☆バジルペースト:バジル…15g、水…大さじ1、サラダ油…大さじ1と1/ 2、塩…小さじ 1/5
★バジルソース:市販バジルペースト…大さじ1、生クリーム…大さじ1/2、オリーブオイ ル…小さじ1
〈下準備〉所要時間:約20分
・骨付きモモ肉を掃除する。肉の片側を骨から外し、皮目と肉に隠し包丁を入れる。
・骨付きモモ肉に下味の塩をして15分程度置き、水分を拭き取る。
・バジルペーストを作る。☆の材料を全て入れてミニミキサーにかけてペーストにする。ミキサーがなければ、バジルをみじん切りにして合わせる。
・ミニトマトとオリーブは半分にカット、玉ねぎは5mm幅にくし切り、マッシュルームは5等分にする。ニンニクは半分に切って芽を取り、包丁で軽く潰す。
〈作り方〉所要時間:約35分
①フライパンにオリーブオイルを敷き、表面の水分をよくふき取った骨付きモモ肉の皮目を下にして、ニンニクとローズマリーを入れて中火にかける。
②ニンニクとローズマリーから泡が出てきたら、弱火にして肉を抑えながら皮目をカリッと焼く。
③火が入ったローズマリーとニンニクを取り出し、皮目が色づいたら裏返す。何度か繰り返して肉の面の水分がジュージュと飛んできたら取り出す。
④同じフライパンに玉ねぎとマッシュルームを入れて、出てくる泡から粘りがでるまで水分を飛ばしながら炒める。
⑤白ワインを④に入れて中火にし、アルコールを飛ばしてから鶏スープとアンチョビ、オリーブ、ミニトマトと鶏肉、取り出したニンニクを入れて一度沸かし、弱火にして蓋をしながら10分火にかける。途中肉を裏返す。
⑥蓋を外して皮目を上にし、スープにとろみがつくまで肉にかけながら煮詰め、塩コショウで味付けする。
⑦☆のバジルペーストに★の材料を入れて軽く混ぜる。
⑧皿に盛り付けて完成。 スープ等は適量を盛り付けると見映えがよい。
「M-style シエナ」を使ってテーブルコーディネートを実践
【テーブルコーデPoint①】重ね技
つかささん「シンプルですが、カトラリーのセットを席に置くだけで、コーディネート感が演出できます」
つかささん「大皿料理などをシェアするときに、1人分の取り皿としてセットアップしてみてください。また料理の内容に合わせて、重ねるアイテムやサイズを変えてみましょう」
続いては、今回のメインコーディネート、クリスマスディナーの4人分のセットの実演。シエナのほか、美濃焼のディナー皿、波佐見焼の角皿など和陶器も使ってセットアップしていきます。
【テーブルコーデPoint②】メインのお皿は先に配置
【テーブルコーデPoint③】背の高いアイテムはセンターに置く
つかささん「フルートグラスのような背の高いアイテムはセンターにまとめて置くと、ほかのアイテムを並べるときにバランスがとりやすくなります」
【テーブルコーデPoint④】アイテムの使い方をアレンジ
つかささん「大鉢はサラダやバゲットを盛ったり、生花をいけたり、いろいろな使い方できる、とっても便利なアイテムです。今回はスプマンテのボトルを入れるクーラーとして使います」
今回は和食器を使ったコーディネートなのでステンレス製のクーラーより、美濃焼の大鉢のほうが違和感なく、馴染んでいるのがよくわかります。
【テーブルコーデPoint⑤】テーマに合う装飾を添える
ここからは、視聴中の参加者のみなさんからの質問タイム。その一部をご紹介します。
Q.コーディネートをするときに意識していることは?
つかささん「コーディネートするときは必ずテーマを設けています。テーマを持つことで、コーディネートがとてもしやすくなります」
Q.重ね技は普段のお皿でもOKですか?
つかささん「もちろんOKです。自宅にあるお皿を使って、あれがいいかな、これがいいかな、今回はこういう料理だからこの組み合わせにしてみようかな、といろいろチャレンジしてみると、どんなお皿が合うのか見えてくると思います。ぜひ、お家にあるお皿と今回のシエナを合わせて、重ね技を試してみてくださいね」
Q.「M-style シエナ」は他にどんな料理に合いますか?
つかささん「カルパッチョや生春巻きのような料理も合いますし、アイスクリームなどデザートをのせるのもおすすめです」
【簡単!お料理デモ②】じゃがいもとベーコンのフェットチーネ
〈材料〉(2人分)
フェットチーネ…120g(※スパゲッティ代用可)
メークイン…小2個(150g)
玉ねぎ…1/4 個(60g)
ベーコン…60g
オリーブオイル…30g
鶏スープ…100cc(※鶏スープはスープの素を基準表記より 1/2 量で水と薄めて作ったもの)
塩コショウ…適量
粉チーズ…適量
仕上げ用オリーブオイル…適量
〈下準備〉所要時間:約20分
・フェットチーネを茹でる用 として、水2Lに対し、小さじ4の塩を入れて沸かしておく。
・ベーコンは5mm幅の拍子切り、玉ねぎは5mm幅のくし切りにする。〈★ポイント1〉
・メークインは水で濡らして塩を全体にまぶし、ラップで包んで電子レンジで10分間(500wの場合)加熱する。スッとくしが通ればOK。足りなければさらに加熱する。その後、皮を剥く。
〈作り方〉所要時間:約20分
①フライパンにオリーブオイルとベーコン、玉ねぎを入れて中火にかけ、色づくまで炒める。〈★ポイント2〉
②①にメークインを入れて軽く潰し、鶏スープを入れて一度沸かして火を止め、塩コショウで味を調える。〈★ポイント3〉
③フェットチーネを表示時間の1分前まで、用意した塩湯で茹でる。
④再度沸かした②に③を入れて軽く絡めて火を止める。
⑤皿に盛り付けて粉チーズと、仕上げ用オリーブオイルをかけて完成 。
〈★ポイント1〉
水分をしっかり抜くためには材料の切り方もポイントで、ベーコンは小さめに切ったほうがより味わいが広がるとのこと。
〈★ポイント2〉
〈★ポイント3〉
安藤シェフ「おいしいスープを吸いますように……と念じる感じでお願いします!」
イタリアン×和食器の「クリスマスディナー」が完成!
Q.家庭でも簡単にできる盛り付けのコツが知りたいです。
安藤シェフ「ちょっと高く盛るのが大切なのですが、同じ方向に重ねないようにジグザグに盛っていくと空間が生まれ、高さが出せます。あとは色を3色までに抑えるのも大事です。例えば、赤と緑は料理をおいしそうに見せてくれる色なので、残りの1色を白にしたり、黄色にしたり。とにかく3色でまとめるのが決め手です」
Q.今回の「M-style シエナ」はどこで買えますか?
つかささん「M-styleはオンラインストアで購入できます。シエナをはじめ、さまざまなテーブルウェアが買えますので、ぜひチェックしてみてください!」
Q.ジャガイモを使ったレシピのコツは?
安藤シェフ「まず、しっかりと塩をすることが大切です。素材のうま味を引き出すためには塩味が必要なので、ジャガイモにしっかりと下味をつけるのがコツですね。あとは火をしっかり通すことも大切です」
Text:粟屋千春
Photo:Tomo Seki
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