【鹿児島ワーケーション座談会】本土&奄美大島で編集部が体験!大自然・ご当地グルメ・人の温かさに触れて、初心者にも楽しすぎました!
仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた新しい働き方「ワーケーション」にチャレンジする人が増えています。そこでるるぶ&more.編集部員の二人が2021年11月に、鹿児島県でのワーケーションを初体験。本土と奄美大島(離島)に分かれて、鹿児島県ならではの魅力をたっぷり堪能してきました!今回は体験を終え、すっかり「鹿児島ワーケーション」の虜になった二人の座談会をお届け。その魅力と“ホントのところ”を語り尽くします!
Summary
【プロフィール紹介】るるぶ&more.編集部の古怒田と中村が体験しました!
ーーまずは、るるぶ&more.編集部の二人(首都圏在住)を紹介します!
古怒田:鹿児島本土での旅を体験しました古怒田(こぬた)です。鹿児島県には、今回が初上陸!ワーケーションも東京近郊では何度か経験があるものの、遠方では初めてでした!鹿児島県でのワーケーションは本当に最高だったので、今日はその魅力を伝えるべく西郷どんのTシャツを着て参加しています(笑)
中村:2021年7月に世界自然遺産にも登録された、奄美大島でのワーケーションを体験しました中村です。私は遠方でのワーケーションも何度か体験していますが、鹿児島県では初めて。大自然の中でとってもリフレッシュできたので、早く紹介したくてウズウズしています(笑)!どうぞよろしくお願いいたします!
【トークテーマ①】土地勘のない場所でのワーケーションってどうだった?
ーー東京から離れた鹿児島県でのワーケーション。率直な感想をお願いします!
中村:私は奄美大島のような離島で、かつ奄美市のような自治体が設けたワーケーション施設で働くのも初めてだったので、念の為ポケットWi-Fiを持参したんですけど…鹿児島本土同様、施設のWi-Fiで全く問題なく仕事ができました!
古怒田:特別な道具を持参せずとも、いつものノートパソコンだけあれば東京にいるときと変わらず仕事がはかどったのは正直驚いたし、とっても便利でしたね。
ーーそれは何より!ほかに心配ゴトはありませんでしたか?
中村:仕事環境の面だけでなく、「旅行を楽しみたくなってしまって仕事がはかどらなかったらどうしよう」という不安もありましたね(笑)。現地につくと、やっぱり魅力的な観光スポットがたくさんあって旅心を刺激されまくったのですが、「この仕事時間を頑張れば、仕事を忘れて観光を楽しめるんだ!」と思うと、すごく集中でました。
古怒田:分かります(笑)
中村:私が利用したワーケーション施設「奄美市WorkStyle Lab Inno」は、会社以上に集中できる環境が整っていたかも。会議室やコワーキングスペース以外にひとり用ブースもあり、そこにこもって集中して作業をした日もありました。観光の時間を確保するべく、いつもより効率的に働けた実感があります!
ーーそれは素晴らしい〜!
中村:あとは施設自体が地元の方にも開かれていたので、アクセサリー雑貨を作っている方がいたり、ワークショップが開催されていたり、旅人も地元の人も自分らしい働き方ができる雰囲気が漂っていて、とても居心地がよかったです。
古怒田:効率的に働けたといえば…、私は仕事の合間にいただく鹿児島グルメがとても楽しみで、それを楽しみによりメリハリのあるお仕事タイムを過ごせました。
ーーどんな鹿児島グルメを楽しみましたか?
古怒田:滞在中のランチやディナーでは、「黒豚」「さつまあげ」「鹿児島ラーメン」「きびなご」などなど…いろんな鹿児島名物を堪能しました。その中でも、さつまいも入りのエサで育ったという黒豚は、アミノ酸たっぷりでうま味が強いのに、口溶けはさっぱりで美味しかったなぁ!
【トークテーマ②】本土&離島、ワーケーション旅のハイライトシーンを教えて!
ーーお次は、仕事の合間に楽しんだ旅の思い出を聞かせてください!
古怒田:鹿児島本土のハイライトシーン、たくさんあって選びづらいのですが、一番感動的だったのが薩摩半島の最南端の岬「長崎鼻」の絶景パノラマですね!指宿(いぶすき)市で初体験した世界でも珍しい天然の「指宿砂むし温泉」も忘れられません!
中村:仕事で疲れた身体が癒やされそうだね〜!
古怒田:はい!砂の上に寝そべってスタッフさんに砂をかぶせてもらうんですけど、結構砂の重みを感じるんですよ。指圧効果というか、自分の心拍音が分かるくらい血行がよくなった感じがして、温泉とも違うリラックス効果がありました。スタッフの女性が「東京からはるばるやってきて、疲れてない?」など気さくに話しかけてくださり、身体だけでなく心もポカポカになりました。
ーー県内は広いですが、移動は大変じゃなかったですか?
古怒田:鹿児島県には鹿児島市はもちろん、指宿市、南九州市、日置市、いちき串木野市など、県全体にワーケーション施設が点在しています。なので、お目当ての観光スポット付近にある施設へひとたび移動してしまえば、その界隈には宿泊施設やグルメスポットも充実していて、お仕事も旅もすごくスムーズでした!ワーケーション施設間は場所によっては長距離移動になりますから、あらかじめ訪れたい観光スポットに目星を付けておいてワーケーション施設を選んだり、移動時間も上手に活用すると、無駄なくワーケーションが楽しめると思います。
ーーそんなに多くのワーケーション施設があるなら、旅先も選びやすいですね!
古怒田:県のあらゆるエリアにきちんとワーケーション施設が整っている、という安心感は、遠方でのワーケーションで鹿児島県を選ぶ大きな要因になると感じました!中村さん、奄美はどうでした?
中村:奄美大島は離島なので、ワーケーション施設の数はそこまで多くないものの、先ほどお話したとおり施設の充実度は100点満点です。日本初の世界自然遺産・屋久島や2021年7月に奄美大島と並んで世界自然遺産に認定されたばかりの徳之島などのほかの離島でも、自治体をあげてワーケーションを応援する体制を整えているそう。今度は別の離島でもワーケーションをしてみたいなと思っています!
ーー奄美大島では、どんなスポットを観光しましたか?
中村:奄美大島の魅力といえば、やっぱり世界自然遺産に登録された豊かな自然ですね。「金作原(きんさくばる)」の散策では、そこでしか出会えない固有種の植物や鳥、動物の足跡など見ることができました。実はここ、認定のガイドさんとしか巡れない場所なんです。森にすむ動物の説明はもちろん、過去には森林伐採が進んでしまったけれど島民が力を合わせたおかげで世界自然遺産に認定されるまでに復活した…といった島の歴史も詳しく説明してくださったのですが、地元の方々がどれだけ島の自然を愛しているのか伝わってきて胸を打たれました。東京ではなかなか味わえない感情でしたね。
ーー自然だけじゃなく、文化体験も楽んだとか?
中村:はい!奄美大島発祥の伝統工芸品で、手紡ぎの糸を「泥染め」という方法で染めて作る織物「大島紬(おおしまつむぎ)」の着付け体験をしてきました!エリアごとに織り方や柄、色味が違うのですが、私は大島紬発祥の地・龍郷町(たつごうちょう)の龍郷柄を試着。絹100%でとっても軽くて動きやすく、なによりソテツの葉やハブの背模様、島の自然を表した独特の柄に魅了されました。
ーーいいですね〜!ちなみに、お二人とも今回は一人旅でしたけど、寂しくなかったですか?
中村:それが、全然寂しくなかったんです。島の方たちはとても気さくで、一人でランチをしていたら、お店の方やほかのお客さんが島の名物や味付けをあれこれと教えてくれました。「次のご飯の予定決まってるの?」「仕事を早く終えて晩ごはんはこの店に行ってみたら?」と話しかけてくださることも多くて、とても嬉しかったです。
古怒田:鹿児島本土も同じでした。一人で鹿児島ラーメンを食べに行って注文した時、「こっちの方が定番メニューだよ!」と地元の方が教えてくださり、ほっこりしましたね。東京ではなかなか味わえない、心温まるコミュニケーションの場面がたくさんありました。
中村:友達とワイワイ旅行するのもいいけど、今回みたいに地元の方々と自然と会話が生まれる一人旅ワーケーションもすごくオススメです。
【トークテーマ③】「鹿児島ワーケーション」で知っておきたい“旅のコツ”
ーー実際に体験したからこそ分かる、鹿児島ワーケーション旅のコツがあればぜひ共有お願いします!
古怒田:今回はせっかく鹿児島県で5日間過ごすので、鹿児島市街、指宿、知覧(ちらん)、霧島(きりしま)の4エリアを鉄道やレンタカーで移動したんです。そのなかで仕事と観光の時間をできる限り多く捻出するべく、移動はなるべく朝にして、仕事拠点を早めに確保することを意識しました。
中村:確かに離島と違って本土はいろんなエリアに移動できる分、時間配分は大切だよね。
古怒田:はい。鉄道利用のアドバイスをお伝えすると、できるだけ現金を持っておいた方が安心かと思います。というのも今回、鹿児島中央駅からSuicaで改札を通過したのですが、下車する駅によって、例えば指宿駅などではまだ紙の切符しか使えませんでした。
ーーそういう場合はどうすれば?
古怒田:下車駅では現金で精算し、改札で精算証明書を受け取って、後日Suicaが使える大きな駅に戻り、Suicaの入場履歴を削除してもらいます。東京にいる感覚でキャッシュレス決済だけに頼ろうとすると驚く場面もあるのでご注意あれ!
ーー旅した人ならでは目線のアドバイスですね!奄美大島の交通面はいかがでしょう?
中村:東京から奄美大島への飛行機はJALと、LCC(格安航空会社)のPeachがありますが、どちらもフライト数が多いわけではないので、自分の旅のスケジュールに合わせて選ぶのがいいかなと思います。私は成田空港からPeachを利用しました。往復で1万4000円程度(2021年11月現在)という格安運賃がなにより驚きで!成田からの奄美大島直行便は1日1便しかないけど、お昼過ぎくらいには奄美空港に到着できるので、初日からしっかりワーケーションできるのがよかったですね。一方のJALは金額は上がるものの、羽田便というのがとても便利なので、自身の予定に合わせて臨機応変に航空会社を選ぶのがスマートです。
ーー奄美大島内の移動はいかがでしたか?
中村:奄美大島には鉄道は走ってないので、私は奄美空港目の前にあるレンタカー会社にて、3日間9000円くらいで車を借りて移動しました。こちらも驚きの安さですよね!島内移動中は、まったくといっていいほど信号に引っかからず、渋滞もゼロで感動。山はもちろん、海岸線ギリギリの道路も走り、ドライブ自体が爽快で楽しかったです。ただし、ドライブ中は奄美大島で生きる動物たちとの接触には気を付けて。夜は特に、夜行性の動物との接触に注意です。島の生態系を守ることも、旅行者が守るべきマナーだと思います。
ーー移動も楽しめるって最高!お二人ともすごく楽しそうですけど、ちゃんと仕事してました?(笑)。スケジュールの立て方も知りたいです!
古怒田:しっかりお仕事もしてましたよ(笑)。仕事の合間に細切れで観光を楽しむというよりは、午前中は仕事、午後は観光と時間帯をしっかり分けていました。また完全にオフの日を作って観光に集中するなど、仕事と旅のメリハリをつけることで、どちらも充実させるように心がけました。
中村:私も同じくです。「メリハリ」がワーケーション成功のキーワードではないでしょうか。
【トークテーマ④】 ワーケーションでも役立つおみやげ紹介!東京のアンテナショップで買えるものも!
ーーところで、ワーケーション中にも活躍した旅のおみやげはありましたか?
古怒田:まずご紹介したいのが鹿児島市内の雑貨店「カゴマニア」の西郷どんグッズです!オーナー・脇さんが描く西郷どんのイラストが配されたグッズの数々がかわいすぎて、何人も東京に連れて帰ってきちゃいました(笑)。いま私が着用しているTシャツも「カゴマニア」のもの。日常使いできるオシャレ感があるので、ワーケーション中に着るのも旅気分がアップしてオススメですよ。「カゴマニア」は鹿児島中央駅の近くにあるので、おみやげに迷ったらぜひ立ち寄ってみてほしいです!
ーーTシャツもかわいいですね!
古怒田:私が今日着ている西郷どんのTシャツのほか、こちらのトラやジャガーの描かれたTシャツも大人気だそう!鹿児島の言葉をトラ、ジャガーとかけていて、くすっと笑ってしまいます。「ヨカタイガー(よかたいがー)」は鹿児島弁で「いいんだってば~」という意味、「ソイジャガー(そいじゃがぁ)」は鹿児島弁で「それだよ!!」という意味なんですよ。
中村:かわいすぎる〜!そういえば、奄美空港のおみやげショップにも「カゴマニア」の「おいの飲んかたBAG」というオリジナルバッグの、奄美限定柄がありました!「飲んかた」とは、鹿児島弁で「飲み会」という意味で、飲んかたBAGにはちょうど焼酎の5号瓶がすっぽり入るんですよね。鹿児島本土の柄は芋焼酎が描かれていますが、奄美限定柄は黒糖焼酎が描かれていましたよ!
ーー飲んべぇにはたまらないおみやげですね。食べ物系でオススメはありますか?
古怒田:食べるのがもったいないくらいかわいい「西郷せんべい」や、霧島市で熟成した名物の「干し芋」がオススメです!ワーケーションの間につまんでエネルギーチャージしていました!
中村:私からは、奄美大島ならではの食材ということで、黒糖をオススメします!奄美大島のみなさんは日常的に純黒糖、つまり黒糖そのものをよく食べてるんですよ。ランチで立ち寄った「奄美きょら海工房」のほか、地元のスーパーでも黒糖・黒砂糖コーナーが充実していました!私もお仕事中につまんで糖分補給していたのですが、程よい甘さで集中力が高まり、自然と仕事がはかどりました。
古怒田:そういえば、「カゴマニア」のグッズは東京・日比谷にある鹿児島県のアンテナショップ「かごしま遊楽館」の3階、鹿児島ブランドショップでも一部購入できると知ってびっくり!もしおみやげを買い忘れてもここに行けば安心だし、東京で鹿児島が恋しくなったら通いたいです♪
中村:私が仕事終わりに飲んでいた奄美のクラフトビール「AMAMI GARDEN」も「かごしま遊楽館」で購入できるみたい!
古怒田:クラフトビール、お仕事後の一杯によさそうですね!
中村:そうなんです。このクラフトビール、とても気に入ってしまって、奄美のホテルで毎晩一人で"飲んかた"してました(笑)。奄美のフルーツや黒糖などが原料で、「TANKAN PALE ALE」「PASSION WHEAT ALE」「KOKUTOU STOUT」の3種類のフレーバーがあります。私のオススメは奄美の名産フルーツ「たんかん」が入った「TANKAN PALE ALE」。とってもフルーティーでお酒が強くない方でも、さっぱり、さわやかに楽しめると思います。クラフトビールのほかにも、奄美大島ではたんかんを使ったコンフィチュールやお菓子のおみやげが充実していて、選ぶのが楽しいですよ。
【まとめ】「鹿児島ワーケーション」、だからオススメなんです!
ーーでは最後に、お二人が思う「鹿児島ワーケーション」の魅力をお願いします!
古怒田:私からは鹿児島本土について…まず首都圏エリアから行く場合でも仕事環境の不安はまったくなく、そして交通機関もすごく充実しているので心配せずに出発していいんだよ!と、改めて読者のみなさんにお伝えしたいです。また、鹿児島県民の心の拠り所である「桜島」は、場所や見上げるタイミングによっていろんな表情を見せてくれるんです。鉄道での移動中などふとした瞬間に桜島を探してしまう自分がいました。ぜひワーケーション中に、雄大な桜島を見て癒やされてほしいですね。
中村:奄美大島は2021年7月に世界自然遺産に登録されたばかりで、ますます注目度が高まると思うのですが、海も森も東京では絶対に味わえない美しさでした。都会にいると会社と自宅の往復で「今日も仕事以外何もしてない」と落ち込むことって“働く女子あるある”だと思うんですが、奄美なら大自然の中で深呼吸して心が洗われて…人生にも仕事にもきっと前向きな気持ちで向き合えるはずです。
古怒田:日常に閉塞感を感じている時こそ、ワーケーションに出かけてほしいですね。
中村:あとは、地元の方々が遠方からの旅人にもすごくオープンで優しくて、「なにか困ってることない?」といろいろとお世話をしてくださったのも印象的でした。みなさんの奄美愛に触れて、まだ1回しか訪れたことがないのに、「また帰りたいな」という想いが不思議と湧いてくる、私自身が優しい気持ちになれる、そんな場所でした。
古怒田:一期一会を大切に思える「鹿児島ワーケーション」。1回しかおしゃべりしてなくても、家族のような人の温かさを感じる、そんな時間が、すでにもう恋しいです。
ーーありがとうございました!本土も離島も魅力あふれる鹿児島県で、みなさんもリフレッシュしながらワーケーションしてみませんか?
Text:Riyua Joe(mogShore)
Photo: Takahiro Okamoto
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