【静岡・伊東】コーヒースタンド&カフェ「iso cafe」で“伊東時間”を満喫
南伊東駅から徒歩5分の川沿いにある「iso cafe」は、古民家をリノベーションした居心地のよいコーヒースタンド兼カフェ。レトロで温かな雰囲気の空間、提供されるオリジナルのスイーツや食事は、一気に私たちを「伊東時間」に引き込みます。
お店のシンボル・イソヒヨドリがお出迎え
伊豆急行下田駅のお隣・南伊東駅から徒歩5分。温泉街に住む人々の穏やかな日常が広がるこのエリアに、古民家をリノベーションした「iso cafe(イソカフェ)」はあります。
自然の残る街の景色に馴染む外観ですが、その雰囲気に目を引かれ、きっとすぐに見つかりますよ。
カフェのところどころに見られるかわいらしい鳥のモチーフは、店主の太田真矢さんが描かれた「イソヒヨドリ」。
背は青、腹はオレンジ色の愛らしいこの鳥は、伊東市の「市の鳥」に制定されています。お店の近くでも時折その鳴き声が聴こえ、町の人たちは癒やされているのだそう。
地元の方には馴染みのある鳥なんですね、なんだか愛着が湧いてしまいます。
オーナーの太田さんは、伊東市出身。海鮮料理店を営んでいたお父さんと一緒に店に立つことを目標に、東京で修業。地元に帰ってきてその夢を叶えたあと、2018年にこのお店をオープンされたそうです。
コーヒースタンドで注文できるのは、手作りのスイーツと、コーヒーなどのヴィバレッヂ。ショーケースからかわいさが滲み出し、目移り必至です。
まずは定番「イソヒヨサブレ」をいただきます。
焼き菓子に合うようにブレンドされたというオリジナルコーヒー「isocafeコーヒー」も一緒にオーダー。
手にした瞬間、あまりのかわいさに一瞬の戸惑いを覚えつつも、しっかりとした厚み生地をパクリ!
口に入れた瞬間に焼き菓子の醍醐味であるバターの香りが鼻に抜け、ザクザクとしたその食感に気づけば夢中に。
市内のロースターで焙煎してもらったというオリジナルブレンドのコーヒーは、飲みやすくてほっとする味。豊富な種類のフレーバーティーやラテなどもあるので、コーヒーが苦手な方でも安心です。
オリジナリティ溢れる、どこを切り取ってもかわいいスイーツ
コーヒースタンドでテイクアウトできる「花豆チョコブラウニー(2本入400円)」は、リピート率ナンバーワンの人気商品。中にほっくりとした花豆が隠れ、滑らかな舌触りと濃厚なチョコレートの香りがたまりません。
ほかにも、和菓子に使用されるあんこや上生餡を使った「ワフィン(テイクアウト380円~)」や、米粉をベースにしたイングリッシュスタイルのスコーン「スコヲン(テイクアウト220円~)」などの定番商品が並んでいます。
スイーツメニューは、店内でのイートインも可能。コーヒースタンドから角を曲がって、隣接する「そのに」にお邪魔します。
中に入ればカジュアルなコーヒースタンドの雰囲気から一転、古道具が並び、温かみのあるどこか懐かしい気持ちになる空間が広がっています。内装はほとんど店主自ら手掛けたというので驚きです。
3種類の粉がブレンドされた「スコヲン」は、伊豆の海岸線に並ぶ岩がモチーフ。いつまでも眺めていたいようなビジュアルです。
iso cafeのオリジナルなスイーツメニューは、お店での日頃のふとした会話の中でアイデアが生まれるのだそう。
絵に描いたようなプリンは、カラメルからしっかりとした苦味が感じられます。
生地は固めながらスプーンで突けば揺れる、まさに「レトロプリン」!古民家の雰囲気も重なり、プリンに胸ときめかせた子供時代を彷彿とさせられました。
今回は定番商品をご紹介していますが、ほかにも「レモンケーキ(280円)」や「チーズケーキ(480円)」、季節ごとの限定メニューなどが盛りだくさん。
常に新しいアイデアが頭の中にあるそうで、訪れた時のワクワク感も楽しめそうです。
地元出身オーナーのいちおし!伊東の「おいしい」が味わえる
「そのに」では、地元・伊東の素材をふんだんに使用したランチ、ディナーを提供。夜の時間には串揚げや釜飯も堪能することができます。
ランチで人気のアジフライには、中くらいのサイズのフライが2枚。
中サイズ…?あまりの肉厚なボリュームに驚きましたが、さらに驚いたのはその口当たりの軽さと、アジの旨味。
新鮮なアジを揚げると、身が反った状態に仕上がるとのこと、勉強になります!
続いて、アウトドアシーンで活躍する「メスティン」を使い、アツアツの状態で食事が提供される「アルミールランチ」を。月替わりのアヒージョは、肉か魚を選ぶことができます。
この日選んだのは、地魚のアヒージョ。「尾赤鯵(オアカアジ)」という地魚は、身がふっくら・ぎっしりに仕上がり、野菜の甘さと潮の香りが口の中いっぱいに広がります。
アヒージョには定番のオリーブオイルではなく、飲めそうなほどに軽い口当たりの油を使っているのだそう。
温かみのある居心地の良い空間は、気づけば時間が経つのも忘れるほど。これが「伊東時間」…!
皆さんもぜひ、心地の良い時間を過ごしに「iso cafe」を訪れてみてはいかがでしょうか。
■iso cafe
住所:静岡県伊東市広野3-2-7
TEL:0557-28-0078
営業時間:11〜17時(「そのに」はランチ12~15時、ディナー18~22時(21時30分LO))
定休日:水曜
Text:横畠花歩
Photo:森島吉直(しずおかオンライン)
●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。