壁一面がインスタジェニック!パスポートなしで本場トルコ体験を
キラキラと輝くステンドガラスやトルコならではの幾何学模様、アラビア語のカリグラフィーが描かれた装飾タイルなど……。神聖でフォトジェニックな美しいモスクは、代々木上原駅から歩いて5分、東京の真ん中に突然現れます。まるでトルコ旅行に行ったかのような異国情緒あふれるモスクには、時間がゆったりと流れていました。
外観から美しい!都会の真ん中に突然出現するモスク
高い塔が目印の特徴的な建物、東京・渋谷区エリアに来た人は見かけたことがある人も多いはず。「モスク」とはイスラム教の礼拝堂のことを指し、日本全国には約90カ所あると言われています。そのモスクのなかで、日本で一番大きいのがここ「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」なんです。
そもそもトルコは、シンメトリーな造形美の文化がある国。例えば、入り口の扉をひとつ切り取っても伝統的な幾何学模様が表面に彫られているので、サマになります。ここの建物はすべてトルコの職人により作られているので、本場トルコをたっぷり感じることができるんです。
中に入ると、トルコ民家の応接間を再現しているスペースが。奥にあるのは暖炉で、繊細な手描きのタイルで作られています。いろいろな色や柄が混在しているのに、ごちゃごちゃして見えない絶妙なバランス感覚は、古くから続くトルコ独特のデザイン文化から生み出されていて、日本では見られない美を感じます!
気軽にトルコへトリップ気分。美しすぎるモスクを堪能
メインの礼拝堂はこちら。一歩踏み入れると、思わず息をのむ幻想的な空間が広がります。さまざまな柄のステンドガラスが壁中を彩り、日差しを浴びてキラキラ輝く様子はまさに異世界…!
礼拝堂の中でも一番目を引くのは、なんといってもドーム型の天井!吹き抜けになっているので開放感がありとにかく圧巻。細かなデザインが隅々にまで描かれていて、時間を忘れてうっとり眺めてしまいます。
礼拝堂はフロア全面が絨毯仕様。モスグリーンと赤を基調にした模様のコントラストが、フォトジェニックなムードをより高めてくれます。晴れていれば、このように日差しが差し込んでくるので、より一層すてきなシーンを写すことができますよ。
イスラム教では、男女別々に礼拝することが定められているので、礼拝堂の2階には女性しか入れない礼拝スペースも。2階に上がると天井が近くなり、ステンドガラスが間近で見られるので迫力満点!ステンドガラスに描かれているのは、植物模様と幾何学模様が合わさったトルコの伝統的な模様なんだそう。
文化も学べておみやげまで買える、至れり尽くせりの施設!
1階にはトルコ製のおみやげを購入できるスペースも完備。鮮やかなキーホルダーや、ストーンの付いたスプーンなど、思わず「かわいい〜!」と声が出てしまいました。隅々まで見逃せない、トルコ職人の技が光る「文化」を感じてみてはいかがでしょうか?
text:守屋美希(vivace)
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