京都のフラワーショップ「Maestro」の奥の奥から現れた秘密のカフェスタンド。「pbp」で蘭の香りのアイスを
京都市内の碁盤の目の中には、まだまだ知られざる魅惑のスポットがいっぱい。今回ご紹介する「pbp(ピービーピー)」は、フラワーショップ「Maestro(マエストロ)」の中にあるカフェスタンド。緑と花の香りに包まれた店内の奥にあるカウンターは、別天地の心地よさです。
花装飾の専門店が2021年3月に実店舗をオープン
京都市役所の北、人気の御所南エリアにオープンした「Maestro」。
外まで溢れ出す珍しい植物や樹形の美しい植物の横にソフトクリームの形の看板が。「?」と足を止めて、窓から店内を覗くと…。
雰囲気のよいカフェスタンドが!興味を引かれて、店の中へ。
ドアを開けると、天井まで届く花たちに圧倒されます。創業時から百貨店やレストランへの生けこみ(花装飾)を専門とするお店だけに、お花の並べ方がアートです。
和花、洋花、大ぶりの枝など種類がいろいろ揃うことはもちろん、花持ちのよい良質な花
ばかりの品揃え。敷居が高そうに感じますが、花瓶に1本あたりの値段が書かれているので、選びやすいですし、予算3000円くらいから見栄えのよい花束を作ってもらえます。プレゼントにもいいですし、部屋の雰囲気を変えて、自分自身のテンションを上げたいときにもおすすめです。
花の奥から現れるカフェカウンター
花の飾り棚を横目に店内を進むと、「pbp」と書かれたネオンボードが光るカフェカウンターが。「用事がないと入りにくい花屋さんのイメージを変えたい」とカフェを併設されたそう。なので、お花を買わずに、カフェだけを利用してもOK。
まだメニューは少ないですが、取り扱うものは選び抜かれたものばかり。
コーヒー豆は1970年創業「ソニアコーヒ」の系譜「Oeuf Coffee(ウフ コーヒー)」のブレンド。美しい焼き物のドリッパーで丁寧にハンドドリップしてくれます。
看板商品はコレ!蘭の色と香りに魅了される、オーキッドソフトクリーム
そして、お花屋さんならではのスペシャリテは「オーキッドソフトクリーム」。オーキッドとは蘭のこと。受け皿に花びら、ソフトクリームの上にも花が咲きます。
オーキッド(蘭)のなかでも高貴な香りがする原種のシンピジュームをイメージしたソフトクリームは、ひと口含むと想像以上の香り高さ。ちなみにソフトクリームに飾られている花は食べられます(お皿のものは飾り)。テイクアウトもありますよ。
最後にグリーンも少しご紹介。人気の吊りコウモリランは小ぶりサイズがいくつか販売されていて、自分好みの形を選べます。
小さめのサボテンは、旅の思い出にも良さそう。植物に合わせた鉢も一緒に購入できます。
花装飾のプロが選ぶ花やグリーンに囲まれた空間で、ほっと一息つき、帰りには自分のためだけの花束を買って帰る。給料日や部屋を模様替えした日、日常のちょっとした記念日にそんな過ごし方をするのも、心の贅沢になりそうです。
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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