自由が丘「セテュヌ ボン ニデー」のパンはなぜ絶品!? おいしさの秘密を教えちゃいます♪
向ヶ丘遊園にある大人気のパン屋さん「C'EST UNE BONNE IDEE(セテュヌ ボン ニデー)」の姉妹店。開業間もない時期から、たくさんのお客さんがひっきりなしに訪れています。その人気の理由はシンプルにパンがおいしいから。お取り寄せの小麦を使い分けつつ、具材も厳選されたものばかり。次々と焼き立てで登場する絶品パンをご紹介します!
Summary
「C'EST UNE BONNE IDEE 自由が丘」が早くも街を代表するパン屋の仲間入り!
スイーツの聖地として有名な自由が丘は、パン屋さんも激戦区。ライバルとなる名店が山ほどあるなか、2021年12月にオープンしたばかりの新店が、早くも大人気になっていると聞きつけ取材に向かいました! 場所は自由が丘エリアのなかでは割と生活感のあるヒロストリート。突然、パリの街角にあるような、おしゃれな店舗が登場します。
店内に所狭しと並ぶ焼き立てのパン。「全部おいしそうで選べない!」なんて感嘆の声をもらすお客さんもちらほら。1品ごと丁寧にパンの解説も用意されていて、それを読んでいるだけでテンションは上がりっぱなしです。
例えば「サーモンとほうれん草のキッシュ」520円には、北海道東神楽町の吉原農場からお取り寄せしている小麦、キタノカオリを使用しているそう。品質が高いので雑味のないミルキーな生地に仕上がるのが特徴だとか。
メインの具材は、巨大なサーモン1匹を丸ごとオーブンに入れて焼き上げ、ほぐして、燻製にしたフレーク。いろんなチップで燻した結果、最も相性がよかったというヒッコリーで香り付けしています。そこにバターとナツメグでソテーしたほうれん草を加えて、キッシュ生地に包んで焼き上げているそうです。
食材選びから調理まで、手間暇のかけ方が尋常ではありません。お客さんがひっきりなしに訪れているのも納得。しかしながら……ちょっと撮影で目を離している間に、こちらのキッシュは完売。次の焼き上がりは2時間後とのことでしたが、今回は泣く泣く購入を見送りました。くやしいっ!
焼きたてのパンが続々と並べられていくのもワクワクするポイント。お次に登場したのは新店舗限定品「毎日の朝が少し特別なものに」がコンセプトという「自由が丘食パン」410円です。うれしいことにひと口サイズの試食品も用意されました。さっそくパクリといただくと、これは……なんという、モチモチしっとりぷるんとした食べ心地なのでしょう!
驚きの食感の秘密は、キタノカオリに熱湯を混ぜ入れてひと晩寝かせる湯種製法。小麦粉の組織の奥まで水分を染み込ませながら、酵素の力でデンプンやグルテンを糖分に変えているそう。昨今の高級食パンブームでいろいろなタイプを食べてきましたが、このやさしい甘さと香り、そして食感は初体験です♪
アールグレー、柚子、リンゴ、3種の風味が駆け抜ける「紅茶のクグロフ」
お店で使用している小麦はキタノカオリだけではありません。「紅茶のクグロフ」259円などで使用されるブリオッシュ生地に、1対1の割合でブレンドされているのは九州産の小麦、ミナミノカオリ。澄んだ味わいのキタノカオリと、複雑なニュアンスのあるミナミノカオリが混じり合うことで、深みのある上質な生地に仕上がるのだとか。
クグロフはちゃんと購入できました♪ あえて卵の配分を少なくして、口溶けのよさを強調しているというだけあり、食感はミルキーでなめらか。アールグレーの香りが口いっぱいに広がります。追い打ちをかけるかのうように、愛媛産の柚子ピールの風味が! たまらないおいしさです!
本日の具材は秋田県横手市たかえんからお取り寄せしているシナノゴールド。お店でセミドライリンゴに仕上げて、甘酸っぱさを凝縮しています。味わいもさることながら、どれも保存料など一切していないという素材へのこだわり、それを巧みに生かす多彩な製法にも感激しました♪
「クロッカンリング」や「クロワッサン〜根釧〜」など厳選素材の人気パンが盛りだくさん
ブリオッシュ生地を使用したパンでは「クロッカンリング」324円も人気。こちらの生地からはココアの風味が漂います。口溶けなめらかな自家製ガナッシュの原料は、フランスKAOKA社のオーガニックチョコレート。一方トッピンされているサクサクとした楽しい食感のチョコパフは、フランスVALRHONA社のパールクロッカンです。わざわざ2つの会社のチョコレートを使い分けているだけあって、食感や味わいの緩急も楽しい♪
人気ナンバーワンというのが「クロワッサン〜根釧〜」292円。外はパリパリと繊細に崩れ、中はしっとり、リッチな食感です。フレッシュで濃厚な風味は、北海道根釧地区からチルド輸送しているというバターのおかげ。一般的なバターと違って冷凍過程を経ていない分だけ、作りたての香りが保たれているのだそう。生地に練り込む際にはバターが溶けて香りが逃げないよう、低温に管理された特別な部屋(パイルーム)で調理するほど、バター本来の香りを生かすことに力を入れているんです!
群馬県太田市上原ファームのオーガニックライ麦を使用したカンパーニュ、長野上田市のなつみ農園のゆめあさひを使用したバケットなど、「C'EST UNE BONNE IDEE」では、こだわりのお取り寄せ小麦を使用したパンが盛りだくさん。今回、買い逃してしまった「サーモンとほうれん草のキッシュ」と合わせて、また買いに行くのが楽しみ!
ちなみに本店近隣にあるロースター、大月珈琲店の豆を使用したコーヒー「セテュヌボンニデー オリジナルブレンド」432円も味わい深かったです。パンとの相性を考えて、何度もブレンドを調整した自信作というだけあり、やさしい甘さのブリオッシュ生地などと絶妙に調和していました。お店があるヒロストリートと平行して、九品仏川緑道という緑豊かな小道があるので、散歩をしながらパンとコーヒーをいただくのも最高ですよ♪
Text&Photo:柴山たき(effect)
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