十勝の雄、帯広の「森のスパリゾート 北海道ホテル」のサウナで新種のロウリュを体験!?

十勝の雄、帯広の「森のスパリゾート 北海道ホテル」のサウナで新種のロウリュを体験!?

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全国的な盛り上がりを見せるサウナブームのなかでも、とくにアツいといわれるのが北海道の十勝エリアです。サウナ施設のリニューアルやニューオープンが相次ぎ、施設間の連携も積極的。その中心にいるのが「森のスパリゾート 北海道ホテル」です。聞きなれない「モーリュ」や「ウォーリュ」をとはいったい何なのかを確かめに、帯広へと向かいました。

Summary

北海道・帯広の市街地にどっしり構える森のホテル

「森のスパリゾート 北海道ホテル」は、JR帯広駅から南へ1kmの住宅街に構えています。開業は1899年に遡る老舗であり、1994年に現在の名称へと生まれ変わりました。目印となるのはオレンジ色の外壁。十勝産のレンガを使用し、美しいアイヌ紋様が描かれています。随所にはフクロウの彫刻が設置され、目・口・耳を翼で覆った姿は「見ざる・いわざる・聞かざる」の三猿ならぬ三フクロウ。十勝らしさ、北海道らしさにこだわったホテルなのです。
敷地内には、帯広の市街地とは思えない豊かな森が広がっています。リスが駆け回り、野鳥が羽ばたく豊かな自然環境は、まさしく森のアーバンリゾートです。
エントランスから入ってすぐ右手には、焼きたてのパンが日々並ぶベーカリーが構えています。十勝産寿小豆や十勝産大豆など地元の食材を大切に使い、職人がその日に焼き上げたものばかり。道内外から宿泊客が訪れるホテルとしてだけでなく、近隣住民が毎日のように通うベーカリーとしても知られています。
腕利きのパティシェが一つひとつを手作りするスイーツもまた人気の秘けつ。ラウンジのカフェスペースでお茶をすごすのもいいでしょう。

サウナは爆汗必至!新感覚のロウリュも楽しめちゃう

そんな北海道ホテルでは、日帰り入浴の利用者数が急激に増えているといいます。きっかけは、2019年に敢行されたサウナのリニューアル。名物社長の林 克彦氏がサウナを愛するサウナーに転向し、フィンランドの現地視察を経て、現在のようなフィンランド式のサウナが誕生しました。いまでは老若男女のサウナーが北海道ホテルのサウナを目当てに帯広を訪れるようになり、利用者数が5倍に増えたというから驚きです。
北海道ホテルのサウナの特色は、そのクラシックな雰囲気です。TVはおろかBGMも時計もなくした空間は、落ち着きがありサウナに向き合うにもぴったり。間接照明がやさしく照らす暗い空間で、日常を取り囲む情報をシャットアウトしてすごせます。
そしてひと際目を引くのが、壁に設えられた輪切りの白樺です。有機的にさえ感じられるそれは、壁に水をかけて蒸気を発生させる「ウォーリュ」のためのもの。蒸気とともに白樺の香りが立ち上がり、しっとりとした湿度と芳醇を堪能できます。
そもそもフィンランド式のサウナとは主に、熱したサウナストーンに水をかけ、蒸気を発生させるロウリュができるサウナのことです。高湿度のためヒリヒリせず、息苦しさも感じずに気持ちよく汗を流すことができます。

世界的にもめずらしい、植物性の有機質が豊富な「美人の湯」ことモール温泉でロウリュをすれば「モーリュ」となり、壁(ウォール)にロウリュをすればウォーリュになるというわけ。それが床(フロア)に滴り落ちれば「フローリュ」に、木彫りの熊のマスクにかければ「ガオーリュ」ともはやなんでもあり。サウナの上下左右から蒸気が発生し、気づいたときには足の裏まで爆汗必至です。


日本一の清流水風呂と極上の外気浴に昇天!

サウナを出てすぐにある水風呂は約16℃と絶妙な水温です。清流日本一に何度も輝いている札内川の伏流水を使用しており、そのきれいな水は蛇口から飲めるほど。水風呂に至るまで十勝らしさが感じられます。
さらに特筆すべきなのが外気浴スペースです。ととのいイスが並ぶそこで青空を見上げながら、森から吹き抜ける風を浴びれば格別の心地。しかも露天風呂の浴槽から永続的にモール温泉のお湯があふれているので、外気浴中に足先が冷える心配がありません。
源泉100%のモール温泉は、露天風呂だけでなく内湯でも堪能できます。敷居が低いのでサウナデビューにも安心ですし、モール温泉の入浴だけを目的にしてもいいでしょう。


贅沢なサウナ付きのツインルーム「ととのえ」

自分の好きな温度で、好きなだけサウナを楽しみたいサウナーには、サウナ併設のツイン客室「ととのえ」がおすすめです。バスタブに冷水を貯めれば水風呂になり、ベランダで外気浴が可能。濡れてもいいように導線の床をタイルに張り替えるなど、そのこだわりは細部にまで行き届いています。

■森のスパリゾート 北海道ホテル
(もりのすぱりぞーと ほっかいどうほてる)
住所:北海道帯広市西7条南19-1
TEL:0155-21-0001
チェックイン:15時〜
チェックアウト:〜11時
宿泊料金:2万8260円〜(2食付き2名1室利用時1名)
※日帰りは午前1300円、午後1800円~(土・日曜、祝日、特定日は午前1500円、午後2000円)

Photo : Ryo Tsuchida
Text : minimal

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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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