福岡・天神のど真ん中「警固神社」で厄除け、必勝、合格祈願!
福岡一の繁華街・天神エリアの中心に立つ「警固神社(けごじんじゃ)」は、厄除け、必勝、合格祈願などのご利益で知られるパワースポット。駅からも近く気軽に立ち寄れる神社として、また都会のオアシスとして長く親しまれています。時代に合わせて社紋のデザインや授与品にモダンな感性を取り入れるなど、街中の神社らしい柔軟さも印象的。街歩きや観光と一緒にぜひお参りしてみませんか。
Summary
街を見守り400年以上。市民に親しまれる由緒ある神社
「警固神社」は厄除け、必勝、合格祈願などのご利益で知られ、西鉄福岡(天神)駅から徒歩すぐというアクセスの良さもあって多くの人が参拝に訪れます。
「警固神社」が現在の地に遷ったのは400年以上前のこと。もとは今の福岡城天守台跡にありましたが、福岡藩祖・黒田長政による福岡城築城に伴い、1608年(慶長13年)に遷座しました。警固大神とよばれる三柱、「八十禍津日神(やそまがつひのかみ)」「神直日神(かんなおびのかみ)」「大直日神(おおなおびのかみ)」を主祭神として祭っています。
社名および周辺の地名である「警固(けご)」は、かつて外敵に備えて設けられた「警固所」に由来しているそうです。
静けさに包まれた境内は天神のヒーリングスポット
緑に包まれた境内は、街の喧騒を忘れさせてくれる穏やかな空気に包まれています。まず目に入るのは、立派な大鳥居。福岡藩2代藩主・黒田忠之が建立したもので、福岡市に隣接する糸島市の可也山(かやさん)から切り出した花こう岩で作られています。可也山の花こう岩は良質とされ、日光東照宮の大鳥居にも使われているそうです。
鳥居の扁額(へんがく)に刻まれた社名は、福岡藩12代藩主・黒田長知の筆によるもの。
境内奥にたたずむ社殿は、大きくはないものの、しっかりとした重厚感が漂います。歴史を感じさせる社殿と背景の近代的なビルのコントラストも、この神社ならではの風景です。本殿軒下には鳥や獣の見事な彫り物が施されており、一見の価値あり。ゆっくり散策しながら探してみてください。
現代風に生まれ変わった社紋やご利益アロマも見逃せない
神社を参拝した際、授与所で足を止める人も多いのではないでしょうか。もちろん、警固神社の授与所にも気になるものがたくさん。
近年は社名の「固」をデザイン化した社紋が描かれた、カラフルな絵馬が人気です。この社紋は、気鋭のデザイナーに依頼して2016年(平成28年)に一新されたそうです。
おみくじも社紋に合わせた独創的なデザインで、色は春夏秋冬で入れ替わります。境内のおみくじ掛けに固く結んでご利益を祈りましょう。
オリジナルのブレンドオイル「御神香」(3,000円)も、ほかではなかなかお目にかかれない授与品としておすすめです。ウッドチップに開運招福・無病息災へ導くという精油を数滴垂らし、乾いてから財布や名刺入れ、バッグの中に入れるとご利益があるそうです。
社紋の刷新や創意ある授与品からは、神社としての歴史と信仰を守りつつも、時代に合わせた変化をいとわない柔軟な姿勢が感じ取れます。次世代に神社や神道の大切さ、存在意義を伝え、祈りの場を残していきたいという思いのもと、常に進化していく神社なのです。
日本でここだけ?お守りならぬ、“お固り(おまもり)”に注目
「警固り」「旅路固り」「縁結び固り」といった、あでやかなお守りも並んでいます。
「ん?固り?」と首をかしげた方。はい、「守り」でなく「固り」です。「警固神社」では、お守りを「お固り」と書きます。これは「警(いまし)め固(まも)る神、警固神社」という神様の御由来から。文字通り、がっちり固くて強いご利益にあずかれそうな気がして頼もしいですね!
「お固り袋」にはひとつひとつ意味を込めた模様が描かれており、多彩な色や種類が揃っています。写真中央の「警固り(いましめまもり)」は、福岡の伝統工芸である博多織でできており、神社によると博多織で作られたお守りは日本でここだけだとか。
ハイテクの御神水を使った足湯でポカポカ、ほっと一息
境内の一角には、誰でも無料で利用できる足湯が設置されています。足湯に使われている水は、良質の天然水を生み出す地層を再現した「ミネラルクリスター」という機器で生成されたもので、科学と信仰が融合したハイブリッドな御神水と同じものを利用しています。冷えた足を温めたり、街歩きで疲れた足を癒したり。参拝客がほっと一息つけるスポットとなっています。
都会の中心に鎮座し、固くて強いご利益にあずかれる「警固神社」。天神でのショッピングやデート、街歩きとあわせて訪れてみませんか?
Text:前田健志
Photo:鍋田広一
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