昼はお菓子店、夜はビストロの豪徳寺「yerîte(イエット)」人を想い、作られた料理に癒される♪
2021年10月、豪徳寺にオープンした「yerîte(イエット)」。昼はショーケースのないお菓子屋さん、夜はビストロというユニークな形態で営業をしています。さらに特徴的なのは、お菓子にストーリーをもたせて作られている点。「つむカヌレ」、「悲しい時に食べるレモンケーキ」など、食べている情景が思い浮かぶような名前がつけられたお菓子が販売されており、その情景を切り取った写真の撮影までされているそう。その写真はお店に飾られているほか、インスタグラムでも紹介され、写真を見てお菓子を食べたくなったと訪れる人も多いのだとか。早速お店へ足を運んでみました!
Summary
お菓子屋さんとビストロ。2つの顔を持つスタイリッシュなお店「yerîte」が豪徳寺に誕生
豪徳寺駅から徒歩6分。外観からもう、おしゃれでかわいい外観にうっとり♪お店の中に入ってみると…。
こんな空間が広がっています。目を引くのはお店の中央に置かれている、大きなアイランドカウンター。昼間はここに焼き菓子が並び、夜にはテーブルに変わり料理を味わうことができるようになっています。
もうひとつ特徴的なのが、お菓子をテーマにした写真が貼り出されていること。実はこれ、お菓子のある日常や食べている情景を、写真にしたものなんです。店主でありパティシエである藤井さんは常々「お菓子作りを作業にしたくない」と考えてきたそう。
そこでお菓子に「悲しい時に食べるレモンケーキ」、「没頭してたら食べ終わってるお菓子」と名前をつけることで、お菓子を食べてくれる人がどんな思いで、どんな状況で手に取っているかまで、思いをはせるようにしているのだとか。ひとつひとつのお菓子を丁寧に作りたいという思いが感じられますね。
外はがりっ、中はもちっ。風味豊かな看板メニュー「つむカヌレ」
まずご紹介するのは、こちらのお店の看板メニュー「カヌレ」330円。
外はがりっと少し硬めの食感で、中はぷるもちっとしています。銅製の型にミツロウを塗って焼くことで、熱伝導をゆっくりにし、この食感を実現しているのだとか。香ばしさのなかにラム酒の香りがふわっと漂い、やさしい甘さが広がっていく少し大人なお菓子。ひとつひとつ丁寧に作られていることが感じられるカヌレでした!
こちらの商品は「つむカヌレ」と名付けられています。お店でよく積んで売られていることから、きっとお子さんがいたらこうやって積んでみてから食べるのではないかと、そのかわいらしいワンシーンを切り取っているそうです。
夜のビストロメニューも逸品!ぷりっとしたカンパチに発酵キャベツと蕪のソースの豊かな味わい
続いてご紹介するのは、夜のアラカルトメニューのなかから、「カンパチと発酵キャベツ 蕪のソース」です。オーブンでじっくりと焼き上げたカンパチは、鮮度を感じさせるぷりっとしたやわらかな食感。そこに塩とスパイスに2週間つけられ発酵したキャベツと、カブのソース、ハーブが添えられています。それぞれの素材の良さを最大限に引き出しながら、酸味のアクセントでまとめあげた逸品。
ビストロのメニューは、本格的なフレンチの技法をベースにしながらも、手軽に楽しめる料理を目指しているそう。普段はアラカルト料理を提供されているそうですが、2日前までに予約すればコースも可能とのことです。
誰かを想い、お菓子や料理を作る。そうして作れられたものを味わうことの豊かさ、奥深さを改めて感じさせてくれるようなお店でした。ぜひ「yerîte」でお菓子や料理の数々に出合い、味わってみてくださいね。
Text:上野郁美(エフェクト)
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