京都の絶景カフェ「茶筅」の、開けてびっくり玉手箱。白い煙から現れる抹茶づくしのスイーツプレート
京都のスイーツといえば抹茶。抹茶といえば宇治のイメージが強いですが、発祥の地とされるのは京都市西京区の梅ケ畑栂尾(うめがはたとがのお)。「茶筅French cafe CHASEN 高台寺(ちゃせん ふれんちかふぇ ちゃせんこうだいじ)」は、高台寺境内にあり、日本最古の茶園栂尾の抹茶を使ったスイーツが味わえる、唯一無二のカフェです。
Summary
京都気分を満喫できる絶景カフェ
2021年10月にオープンしたばかりの「茶筅 French cafe CHASEN 高台寺」は、京都駅直結、京都駅ビル内にある「茶筅」の2号店。春は桜、秋は紅葉の名所でもある京都東山・高台寺の境内にあります。
「茶筅 French cafe CHASEN 高台寺」からの眺望がこちら。清水寺を訪れる人が必ず写真に収めるランドマーク・八坂の塔を、邪魔をするものなく、くっきりと見ることができます。
さらには、東山の景色とともに、みやげ物店が立ち並ぶ二念坂(二年坂)も見渡せて、京都気分を満喫できます。
店に一歩足を踏み入れると、奥行きのある空間の向こうにも東山の景色が広がります。
清水寺のある東側の壁は、景色がよく見えるように全面が大きな窓に。
奥の壁は、デコラティブペインティングによる枯山水庭園のアートになっています。
カウンター席もあって、ひとりでも躊躇なく入れそう。入り口付近には、おこもり感のある半個室もあります。
サプライズとおいしさが共存!2度びっくりの玉手箱スイーツ
「茶筅 French cafe CHASEN 高台寺」に来たら、ぜひ注文して欲しいのが「お抹茶・玉手箱スイーツ」。
サービスも独特で、スタッフとともに同じ制服姿の配膳ロボット「Servi(サービィ)」が木箱をのせてやってきます。
高さのある蓋を持ち上げると。
中からモクモクと白い煙が溢れ出し、テーブルに雲海が広がります。まるで浦島太郎が竜宮城から持ち帰った宝箱のよう。
煙の中から現れたのは、京懐石の八寸盆をイメージしたという抹茶スイーツのフルコース。内容は少しずつ変わるそうですが、すべての抹茶スイーツには「丸利 吉田銘茶園(まるり よしだめいちゃえん)」の希少な抹茶が使われています。
抹茶パフェひとつをとっても香り高く上品な濃厚抹茶アイスがぎっしり。箸休め的に生麩田楽があったり、フレッシュフルーツがあったりと玉手箱の楽しさだけではなく、そのおいしさに2度びっくり。抹茶パフェ、抹茶ティラミス、白玉抹茶ゼリー、お抹茶トリュフ、生麩田楽、白玉、チーズ豆腐、フレッシュフルーツとさまざまな味が楽しめて1650円と、コスパの良さも文句なしです。
玉手箱スイーツをはじめ、フードメニューにお抹茶おうすセットを付けることができます。抹茶はもちろん「丸利 吉田銘茶園」のもの。世界遺産高山寺にある世界最古の茶園を守る老舗茶舗で、2016年に行われたG7伊勢志摩サミットでは、園主・吉田利一氏が作ったお茶「RIICHI premium」が国賓に提供されています。
抹茶は自分で点てることができます。お抹茶体験も楽しく、京都旅行の良い思い出になりそう。
栄養満点で高コスパ、ワンプレートランチ
コスパが良いのはスイーツだけに限らず、ランチも。こちらは西京味噌に1日寝かして味を染み込ませた「旬魚の西京焼き」の1プレートランチ。
フレッシュサラダにだし巻き卵、お惣菜の入った小鉢が3種類にお味噌汁までついて、大充実。観光気分を満喫できるこのロケーションにこの内容で、税込1500円以下はかなり満足度高めです。
おみやげにしたい、最高峰抹茶を使った看板メニュー「CHAKARO」
さて、何より「茶筅」を有名にしたのが、この「CHAKARO」。「丸利 吉田銘茶園」の抹茶を使うのはもちろん、上品な抹茶の味を損なわず、切れのよいすっきりとした甘さにするために北海道産のてんさい糖を使用。本来は上白糖を使って作るマカロン。てんさい糖を使うと、マカロン特有のピエ(マカロン生地を焼成するときにできるレース状の膨らみ)がうまく表現されず、独自の配合を見出すまでに、かなり試作を繰り返したのだとか。
約10種類から選べて、見た目も華やかで、おいしくて大満足の「CHAKARO」。こちらにも「お抹茶おうす」をセットすることができます。一番人気は定番の「ティラミス」、シェフのオススメは「キャラメルアーモンド」、定番に次いで人気なのが「黒胡麻モンブラン」506円だそう。
4個から箱詰めしてもらえるので、少しリッチな手みやげにいいですね。
京都観光の人気スポット・清水寺エリアで周辺観光が楽しめ、お寺の境内の中という特別感もあって眺望も最高、コスパが良くて、味も良い。サプライズやお抹茶体験もできる「茶筅French cafe CHASEN 高台寺」。京都に遊びにきた友達を連れて行きたいスポットがまたひとつ増えました。
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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