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桜名所・千鳥ヶ淵から徒歩で約15分。雨でも満開!東京国立近代美術館「美術館の春まつり」で、ゆったりアートなお花見を

桜名所・千鳥ヶ淵から徒歩で約15分。雨でも満開!東京国立近代美術館「美術館の春まつり」で、ゆったりアートなお花見を

お花見 桜祭り 期間限定 フォトジェニック アート
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桜の開花にわくわく心躍らせるこの時期。今年はゆっくり、アートなお花見はいかがでしょう?皇居のすぐ近くにある「東京国立近代美術館」では、2022年3月18日(金)~4月10日(日)に「美術館の春まつり」を開催。桜を描いた名画を中心に、春にちなんだ工芸品が展示され、お花見が楽しめるお休み処も登場します。美術館でのアート鑑賞の前後にぜひ立ち寄りたい、千鳥ヶ淵、靖国神社といった近くの桜名所から、必見作品の鑑賞ポイント、大人カワイイミュージアムグッズまで、アート初心者でも楽しくなる美術館とイベントの魅力をご紹介します。

Summary

千鳥ヶ淵から徒歩で約15分。お花見スポット徒歩圏内にある美術館

皇居や千鳥ヶ淵、北の丸公園、靖国神社といった桜名所の徒歩圏内にある「東京国立近代美術館」。例えば、九段下駅→靖国神社→千鳥ヶ淵緑道をめぐって美術館までは徒歩30分ほど。お花見の散策にぴったりの立地にあります。

千鳥ヶ淵から「東京国立近代美術館」までは、桜が咲く代官町通りを歩いて15分ほどと、散歩にちょうどいい距離です。

皇居東御苑のお濠の目の前にある「東京国立近代美術館」に到着。こちらは日本で最初の国立美術館で、19世紀後半以降の日本の近現代美術の名作を、海外作品も交えて1万3000点以上所蔵しています。左手に見える赤と黒の塔も、《門》というイサム・ノグチの作品なんですよ。

 

 

期間限定公開!重要文化財《行く春》など、桜の名画で粋なお花見を

展示風景より
展示風景より

所蔵作品展「MOMATコレクション」の3階にある日本画の展示室が「美術館の春まつり」の展示会場です。インテリアデザイナーの剣持勇が手がけたラタンスツールに座って、作品の中に広がる春を感じてみて。

菊池芳文《小雨ふる吉野》1914年
菊池芳文《小雨ふる吉野》1914年

こちらは日本屈指の桜の名所である、奈良県吉野山の約100年前の光景を描いた屏風絵《小雨ふる吉野》。雨が降る吉野山に咲く桜を、菊池芳文は遠近法を巧みに使い、叙情的に描いています。

Writer’s comment
向かって左の屏風(左隻)の花びらの描き方にご注目!花びらをよ~く観察すると、白い絵具を立体的に塗り重ねているのがわかります。まるで花びらの上に雨のしずくが溜まっているかのよう。右の屏風(右隻)に目を移すと、笠をかぶって山道を歩く人物も!

屏風絵は、至近距離で細部を、少し離れて全体像を、蛇腹状に折れ曲がった凹凸も意識して、角度や立ち位置を変えて見るのがおすすめです。

 

川合玉堂《行く春》 1916年 重要文化財
川合玉堂《行く春》 1916年 重要文化財

続いて、川合玉堂による《行く春》は、川下りで知られる埼玉県秩父長瀞渓谷に舞い散る桜を描いた作品。展示されるのは春の時期だけ。屏風全体を使って、桜吹雪や川の流れも感じられるダイナミックな作品に仕上がっています。

Writer’s comment
雪のように舞い散る花びら、岩陰に沈む花いかだ、川の流れで勢いよく回る水車…。川の流れや吹く風まで感じられ、臨場感たっぷり。散りゆく桜の刹那の美しさを、100年以上前の絵画で感じるなんてオツですね。

 

 

120%満喫するために!「美術館の春まつり」3つの魅力

写真左/木村雨山《縮緬地友禅訪問着 ばらの花》 1967年、右/藤沼昇《根曲竹花籃 春潮》2001年
写真左/木村雨山《縮緬地友禅訪問着 ばらの花》1967年、右/藤沼昇《根曲竹花籃 春潮》2001年

Point.1 春にちなんだ多彩な工芸作品も。作品の中に広がる春を感じて

「美術館の春まつり」では、桜を描いた絵画のほか、染織や陶磁、竹工、漆工といった春にちなんだ工芸作品も1部屋に集合。絵画だけではないバラエティーに富んだ展示は、こちらの美術館ならではの魅力です。作品によって、表現される春はさまざま。自分好みの春を探してみては?

Writer’s comment
写真左は日本の伝統的な着物の中に、西洋のバラを和様化して採り入れた作品。斜めに流れるような色の染め分けが斬新。暖色系の配色もあいまって、ポカポカとした日差しや穏やかな風まで感じられるようです。

写真右は笹の一種・根曲竹を、六角形の編み目になるよう束ねた工芸品です。作品名に「春潮」とあるように、竹の力強いうねりで春の海を表現しているのかもしれません。

 

Point.2 代官町通りの桜を眺められる、風情満点のお休み処が登場

「美術館の春まつり」開催中は、正面玄関にある芝生の前庭に、深く鮮やかな緋色のフェルトを敷いたベンチ「床几台(しょうぎだい)」を10台ほど用意。桜並木の代官町通りに面していて、アート鑑賞の前後にお花見しながらひと休みができます。

Writer’s comment
竹橋駅近くから千鳥ヶ淵交差点まで約1km続く代官町通り。桜の小木がずらりと並び、品種はソメイヨシノに限らず、ヤマザクラ系の濃いピンク色などさまざまな桜が見られます。座ってお花見できる美術館のベンチはかなりの穴場かも♪

 

左手前から時計まわりに、屏風メモ帳(各713円)、屏風ポストカード(2枚セット509円)、チケットファイル(各385円)、桜花図巻マスキングテープ(各550円)
左手前から時計まわりに、屏風メモ帳(各713円)、屏風ポストカード(2枚セット509円)、チケットファイル(各385円)、桜花図巻マスキングテープ(各550円)

Point.3 桜を描いた名画が普段使いできる大人カワイイグッズに!

前庭にあるミュージアムショップや、館内メインエントランスにある特設グッズ売り場にはハイセンスなアートグッズがいっぱい。なかでも「美術館の春まつり」にちなんだオリジナルグッズがおすすめです。折ると屏風のように飾れるポストカードは、ご紹介した《小雨ふる吉野》、《行く春》の2種類あります。

Writer’s comment
自分用にも、プレゼントにも!桜を描いた作品モチーフのグッズがたくさん揃うミュージアムショップは、ぜひ立ち寄りたいスポット。チケットファイルとマスキングテープは、40種類を超える貴重な桜を図鑑のように描いた跡見玉枝の《桜花図巻》にちなんだもの。マスクケースとしても使える華やかなチケットファイル、スケジュール帳やラッピングを春らしくデコレーションできるマスキングテープ、どっちも欲しい!

 

ちりめん風呂敷(各1870円)
ちりめん風呂敷(各1870円)©Nemoto Akio

美人画家・鏑木清方(かぶらききよかた)のオリジナルグッズも販売。写真右は《明治風俗十二ヶ月 花見(四月)》、左は《築地明石町》に描かれた女性の着物の柄を模しています。サイズは70cm×70cm。素敵な風呂敷を使えば、美人度もアップしそう♪

 

 

今、行きたくなる!東京国立近代美術館をもっと楽しむ5つのポイント

岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》1918年
岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》1918年

Point.1 かわいらしい麗子肖像など、日本美術を親しみやすく紹介

「美術館の春まつり」を鑑賞するには、所蔵作品展「MOMATコレクション」あるいは「没後50年 鏑木清方展」のチケット購入が必須。前者を選べば、ご紹介した桜や春にまつわる作品に加えて、「MOMATコレクション」を一般500円の追加料金なしで鑑賞することができます。

「MOMATコレクション」は、4階→3階→2階の順に見ると、19世紀後半以降の日本近現代美術の歴史を概観できるという構成で全12室にわたって作品が展示されています。

4階3室は大正時代の肖像画を展示。岸田劉生といえば、おかっぱ頭で神秘的な微笑を浮かべる愛娘、麗子の作品が有名ですが、写真の作品は麗子シリーズの第一作。ひたすら細かく描く細密描写が特徴で、上部にアーチ状の額が描かれ、全体が「額に入った麗子の絵」を描いたように見えるだまし絵の仕組みになっています。

Writer’s comment
今まで抱いていた麗子像のイメージをくつがえす、かわいらしさ!だまし絵の仕組みはもちろん、頬のふっくらとした質感、瞳のきらめき、カールした髪の柔らかさ…、目の前で見ると細部までよくわかります。

東京国立近代美術館では、作品のキャプションを一般の人にもわかりやすく、親しみやすくする工夫をしているそう。説明文を読んで鑑賞すると、ぐっと理解が深まりますよ。

 

Point.2 作品名は“ザ・トーキョー”!?窓を額縁にした絶景が主役

最上階4階の所蔵品ギャラリーのフロア一角には、「眺めのよい部屋」という休憩室があります。景色を主役にしたシンプルな空間で、部屋にあるのは、椅子デザインの名品として知られるベルトイア・チェアのみ。大きなガラス窓を額縁にして、皇居や丸の内のビル群が一望できるんです。

Writer’s comment
こんなところに、東京の絶景が!休憩室に入った瞬間、展示室とのギャップに驚くほど、明るく心安らぐ景色が出迎えてくれます。桜が咲く代官町通りをはさんで、正面に見えるのは皇居東御苑。お濠を囲む重厚な石垣や豊かな緑、そびえ立つビル群がパノラマビューで眺められます。

 

ソル・ルウィット《ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ(90cm)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。》1994年
ソル・ルウィット《ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ(90cm)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。》1994年 Courtesy the Estate of Sol LeWitt, Massimo De Carlo and TARO NASU Copyright the Estate of Sol LeWitt.

Point.3 白線がリズムを刻む、不思議なブラックボックス

2001年のリニューアル工事前は、吹き抜けだったという美術館本館。その名残を感じられるのが、所蔵品ギャラリー3階の「建物を思う部屋」です。ここで2020年から公開しているのは、三面の壁面を飾るウォール・ドローイング。約90cm×90cmの正方形をひとつの単位として、16種類の直線、非直線、円弧が2つずつ組み合わされ、120パターンによって構成されています。まるで自分も作品の一部になったかのような体験ができる部屋になっています。

Writer’s comment
カメラに納めたくなる、映えスポットがもうひとつ。黒い壁面に描かれた白線の図形は、リズムを刻んでいるようにも感じられ、なんとも不思議な感覚に!部屋の角でカメラを構え、人物を画角に入れると、吹き抜けのスケール感が伝わる写真が撮れますよ。

所蔵品ギャラリーは、撮影禁止マークの掲示がある作品以外、個人的な使用に限り自由に撮影OK。4階エレベーターホールにある注意事項をチェックしてから撮影しましょう。

 

ピエール ・ボナール《プロヴァンス風景》1932年
ピエール ・ボナール《プロヴァンス風景》1932年

Point.4 複雑な色調の組み合わせが美しいボナールの名画を初披露

2階ギャラリー4では、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」が開催され、「MOMATコレクション」の観覧料でこちらも観覧できます。ボナールは19世紀末から20世紀半ばに活躍したフランスの画家で、豊かな色彩と抽象度の高い表現が特徴。《プロヴァンス風景》は2021年度に同館に収蔵され、初めてのお披露目になります。

《プロヴァンス風景》に関連して、アンリ・マティスやパブロ・ピカソ、日本人アーティストの描いた作品22点も展示され、比較したり、共通点を見つけたりしながら楽しめます。

・コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」
期間:2022年3月18日(金)~5月8日(日)
時間:10~17時(金・土曜は20時まで、入館は閉館の30分前まで)
休み:月曜(3月21・28日、5月2日は開館)、3月22日(火)
料金:所蔵作品展「MOMATコレクション」の観覧料に含まれる

 

 

Point.5 何気ない日常を繊細に美しく描いた風俗画家・鏑木清方展

1階企画展ギャラリーでは「没後50年 鏑木清方展」を開催。鏑木清方は上村松園と並び称された美人画家で、庶民の暮らしや文学、芸術のなかに作品の主題を求め続けた風俗画家でもあります。今回は109件の日本画作品で構成する回顧展。女性の立ち姿から、所作、まなざし、着物の色柄、髪の生え際まで、繊細に描かれ、うっとりするほどきれいです。

・「没後50年 鏑木清方展」
期間:2022年3月18日(金)~5月8日(日)
時間:9時30分~17時(金・土曜は20時まで、入館は閉館の30分前まで)
休み:月曜(3月21・28日、5月2日は開館)、3月22日(火)
料金:一般1800円、大学生1200円、高校生700円
※観覧当日に限り、本展チケットで美術館全展示(所蔵作品展「MOMATコレクション」(美術館の春まつり)、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」)が鑑賞可能

 

 

こんなにみどころ満載な「美術館の春まつり」を、「MOMATコレクション」観覧料の一般500円だけで鑑賞できるというのは驚き。桜の名画なら、天候を気にせずお花見ができるのもうれしいですね。金・土曜は20時まで開館しているから、夜桜と合わせて楽しむのもおすすめです。

 

\ 春爛漫の作品に会いに行こう /

 

■東京国立近代美術館「美術館の春まつり」開催概要
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1 東京国立近代美術館
期間:2022年3月18日(金)~4月10日(日)(所蔵作品展「MOMATコレクション」は~5月8日(日))
時間:10~17時(金・土曜は20時まで、入館は閉館の30分前まで)
休み:月曜(3月21・28日、5月2日は開館)、3月22日(火)
料金:所蔵作品展「MOMATコレクション」の観覧料一般500円、大学生250円、高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料
※「没後50年 鏑木清方展」のチケットでも「美術館の春まつり」を鑑賞可能。
アクセス:東京メトロ「竹橋駅」1b出口より徒歩3分
     東京メトロ・都営地下鉄「九段下駅」4番出口より徒歩15分
     東京メトロ・都営地下鉄「神保町駅」A1出口より徒歩15分

text:伊藤あゆ
photo:浦田真行、東京国立近代美術館、PIXTA

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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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●マスクを外したカットがありますが、感染症対策に十分配慮したうえで撮影を実施しています。

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