【静岡・伊豆市】わさび生産量日本一!伊豆半島のど真ん中「道の駅 天城越え」で、わさびの魅力に出会う
静岡県はわさびの栽培面積・生産量が日本一!中でも伊豆市は古くからわさびの栽培が盛んで、市内の至るところにわさび田が点在しています。伊豆半島の真ん中に位置する「道の駅 天城越え」では、新鮮な生わさびがたっぷり乗ったソフトクリームをはじめ、お母さんたちが毎日仕込むおにぎりやコロッケなど、天城を代表するグルメに出会えます。
わさびづくしの専門店!天城ならではのわさび田も
伊豆半島の中心に位置する静岡県伊豆市湯ヶ島。伊豆の南北をつなぐ国道414号沿いにある「道の駅 天城越え」は、大規模駐車場やユニバーサルデザインのトイレなどが備えられており、旅の途中に立ち寄りやすいスポットです。道の駅の施設内には、天城の自然や歴史を伝える「昭和の森会館」・食堂・わさび専門店などが並んでいます。
車を降りたら、まずは新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んで。周囲は自然に囲まれており、春の桜をはじめ、しゃくなげや紅葉など、色とりどりの植物たちから四季を感じることができます。
「わさびを食べよう」の言葉とともにユニークなわさびのイラストが目を引く、わさび専門店「わさびの里」にお邪魔します。看板やのぼりの、わさび推しがすごい!
中に入ってみると、右を見ても左を見ても、わさびに関するものだらけ。
店頭には、契約先の地元農家さんから卸している新鮮なわさびが並びます。意外と手に取りやすい価格ですが、丸々一本を買ってもいかしきれない気がする…。
日常的にわさびを食べているスタッフの方におすすめの食べ方を聞いてみると「焼き肉をすりたてのわさび醤油で!」とのことでした。辛さの奥に甘みがある天城の生わさびを、ぜひ自宅でも楽しみましょう。
お店の裏手へ行くと、わさび田がありました。最近植えたばかりというわさびは、数ヶ月〜1年後に収穫されるそう。時期によっては収穫体験も行えるので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
注文を受けてからすりおろす、生わさびたっぷりソフトクリーム
「天城わさびの里」では、生わさびや加工品を使用した軽食を食べることができます。一番人気の「わさびソフト」は、1日に500個を売り上げたことも。
わさびは、注文を受けてからすりおろします。
わさびの量!思わず「わさび、乗せすぎではないですか?」と確認してしまいましたが、「いつも通り」なのだそう。
斬新なビジュアルに動揺がおさまらないまま、受け取ります。
スプーンで少しずつわさびを崩し、混ぜながらいただくと……あれ?辛くない!
意外なことに、わさびの辛みがソフトクリームのミルク感を引き出し、なんとも爽やかな風味に。クセになり、次の一口が止まりません。これを目当てに来る方もいることに納得です。
続いて、西伊豆名産の「ところてん」をいただきます。こちらにも、一瞬うろたえるほどのわさびが乗っており、その比率に目を疑います。
甘じょっぱいタレは、お店の自家製。一般的にはカラシを添えることが多いところてんを、生わさびでいただきます。
西伊豆の海で採れた天草を原料にしたコシのある ところてんと、天城の山中で育まれたわさびの相性は抜群でした。
が、わさびの辛さを侮るなかれ!ところてんとわさびをしっかりと馴染ませてから食べることが、辛さを和らげるポイントです。
おみやげには、お店で加工されたわさびの漬物類などがおすすめ。瓶詰めにされたわさび漬けやわさび味噌など、バラエティ豊かにわさびを楽しむことができます。
三杯酢にわさびをまるごと漬け込んだ「泣かせるぜ!」も、オリジナル商品のひとつ。最高級わさびの辛味が鼻にすっと抜け、どこか清々しさを感じます。カレーのトッピングやちらし寿司の具にもおすすめです。
「竹の子かあさんの店」でほっこり。道の駅で出会う、おふくろの味
「天城わさびの里」の隣にあるのは、手作りのお惣菜や漬物、地場野菜などが並ぶ「竹の子かあさんの店」。
地元のお母さんたちが始めたこのお店では、仕込みから販売までを毎日交代で行なっています。人気メニューは、伊豆で採れたしいたけが入った「しいたけコロッケ」。
コロッケの素材はシンプルで、しいたけのほかには、ほくほくのじゃがいもに甘い玉ねぎ。旨みを引き出すために、干ししいたけが使われています。
サクサクのコロッケを頬張ると、甘辛の味付けが食欲をそそる!
こちらは10月からの冬期期間限定で販売されている「わさび葉コロッケ」。割ってみると緑が鮮やか!
一口かじれば、わさびの風味が口いっぱいに広がります。とにかく香りが良い!素材の良さを出すために、お母さんたちみんなで試行錯誤を重ねたと言います。
ほかにもおこわやいなり寿司、小麦やよもぎのおまんじゅうなど、どこか懐かしい手作りのお惣菜が並びます。
天城の清流で育ったわさびや、地元野菜を使ったお母さんたちのお惣菜に、心もお腹も大満足!「道の駅 天城越え」で、伊豆の滋味を味わってみてはいかがでしょうか?
Text:横畠花歩
Photo:森島吉直(しずおかオンライン)
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