【北海道・白老】「ウポポイ」でアイヌ文化を楽しく体感! やりたいこと5選をご紹介

【北海道・白老】「ウポポイ」でアイヌ文化を楽しく体感! やりたいこと5選をご紹介

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先住民族アイヌを主題とした日本初の国立博物館をはじめ、みどころが目白押しの「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。なかでも絶対に見ておきたい展示や、アイヌの豊かな文化を感じられる体験プログラムなど、“ウポポイならでは!”を満喫できる5つの注目ポイントをお教えしちゃいます!

Summary

ウポポイってどんな施設なの?まずは概要をCHECK!

国立アイヌ民族博物館外観
「ウポポイ(民族共生象徴空間)」は、北海道・白老町にあるアイヌ民族の歴史と文化をテーマとしたナショナルセンターです。アイヌ民族とは独自の言語、文化、歴史を持つ日本の先住民族で、そんなアイヌ民族が伝えてきた貴重な文化を復興・創造させるための新拠点として、2020年に開業しました。「国立アイヌ民族博物館」や「国立民族共生公園」などで構成され、各施設で先住民族アイヌの文化や歴史に触れることができます。

みどころが多いので、効率的に回るなら、事前にHPでプログラムタイムテーブルをチェック。まずは時間指定の上演や体験プログラムを組み合わせて、合間の時間におみやげ探しや食事などを楽しむのがおすすめです。

現在(2022年9月)、混雑による事故防止などのため、国立アイヌ民族博物館は日時指定の事前予約を推奨しています。予約はHPの『「博物館入館整理券」取得』ページで、⼊場希望⽇の28⽇前から可能。そのほか、整理券(当⽇配布)の⼊⼿が必要な展⽰・プログラムもあるので、入場ゲートなどで確認しておきましょう。

博物館の充実の展示と再現された伝統的家屋

国立アイヌ民族博物館内観
国立アイヌ民族博物館展示物
植物の繊維で糸をより、その糸を織って作られた衣服(手前)
入場ゲートの目の前に立つ大きな建物が「国立アイヌ民族博物館」で、ウポポイの中心施設。展示室では「ことば」「歴史」「くらし」など6つのテーマを、アイヌの視点で紹介しています。アイヌ民族の歴史や衣食住、狩猟具などの生活用具、祭祀、儀礼に関する展示などが並び、テーマに沿って文化を理解することができます。ちなみにウポポイではアイヌ語を第一言語としており、解説パネルや展示もアイヌ語で表示をしています。もちろん日本語も併記されてるので、アイヌ語と読み比べてみるのも楽しいですよ!園内のスタッフにはぜひ「イランカラテ」(こんにちは)とあいさつしてみましょう。

伝統的コタン
アイヌ民族の伝統的な家屋・チセが再現された「伝統的コタン」では、建物内部を見学できるほか、建物内で行われる口承文芸実演や文化解説プログラムなど多彩な催しも楽しめます。チセの前での記念撮影も忘れずに!


アイヌ伝統芸能と最新映像技術が融合した舞台

シノッ アイヌの歌・踊り・語り
シノッ アイヌの歌・踊り・語り
「体験交流ホール」では、アイヌの歌や踊りといった伝統芸能の舞台「シノッ アイヌの歌・踊り・語り」を上演。舞踊と音楽、背景に映し出される美しい映像が一体となり、見るものの心を静かに打ちます。アイヌの伝統的な楽器ムックリの演奏や各地に伝わる歌や踊りから、毎回6演目をご紹介。1日4~5回、1回約20分の上演となります。観覧にはエントランス棟総合案内所及び体験交流ホール前で配布される座席指定整理券が必要。先着順の配布なので、早めの入手がおすすめです!

※各回1時間前からは座席指定整理券の配布場所が体験交流ホール前のみになります

キツネに捕まった日の神
キツネに捕まった日の神
また体験交流ホールでは、短編映像「カムイ ユカㇻ」も鑑賞できます。アイヌに伝わる物語「カムイを射止めた男の子」「キツネに捕まった日の神」の2作品を上映。スクリーンだけでなく床面にも映像を映し出すダイナミックな演出が、物語の世界観を見事に表現しています。各回30分(1作品15分)で、こちらの観覧にもエントランス棟総合案内所及び体験交流ホール前で配布される座席指定整理券が必要です。

※土・日曜、祝日の9時30分、19時10分の回は1作品のみ上映
※各回1時間前からは座席指定整理券の配布場所が体験交流ホール前になります


大人も子どもも楽しめるアイヌ文化体験プログラム

ポン劇場
見学だけでなく、さまざまな体験プログラムでアイヌ文化を体感できるのも、ウポポイの大きな魅力。たとえば、伝統的コタンのチセ内では、カムイ(神)とアイヌのつながり、昔のくらしなどを紙芝居で紹介するファミリー向けプログラム「ポン劇場」などが楽しめます。

木彫体験
国立アイヌ民族博物館から伝統的コタンに向かう途中にある「工房」では、オリジナルの木製スマホスタンドにアイヌ文様を彫刻する木彫体験や、あずま袋などにアイヌ文様を施す刺繍体験を実施。ウポポイスタッフによる実演もあり、長く受け継がれてきた技術を間近で見学できます。各体験プログラムの実施日や開催時間、回数はHPのプログラムタイムテーブルでご確認を。


グルメを通じてアイヌ文化の豊かさを知る

焚火ダイニング・カフェ ハルランナ料理
園内には、アイヌ文化由来の食材や調理法を使ったグルメを提供する飲食施設が3店あり、食でもアイヌ文化に触れることができます。エントランス棟にある「焚火ダイニング・カフェ ハルランナ」は、アイヌ民族も食していたエゾシカ肉を創作料理で提供。人気は「ユ(蝦夷鹿)の焚火ロースト」2800円で、クセのないエゾシカ肉は柔らかく旨みたっぷり。草花を使った映える盛り付けに気分も盛り上がます!

カフェ リㇺセ料理
歓迎の広場にある「カフェ リㇺセ」では、地元食材を使ったオハウ(汁物)などのアイヌ料理が味わえます。「チェオハウセット」1400円は具だくさんの鮭のオハウに、いなきびごはんや小鉢が付きます。オハウの優しいおいしさに、心がホッと和みます。


ウポポイの思い出にオリジナルグッズをゲット!

国立アイヌ民族博物館ミュージアムショップ内観
「てぬぐい アイヌと自然」1800円
「豆皿」800円
見学&体験でアイヌ文化の奥深さに触れたら、その感動をおみやげと一緒に持ち帰りましょう。「国立アイヌ民族博物館ミュージアムショップ」では、展示資料をモチーフにしたグッズやアイヌの工芸品を販売。アイヌと関わりの深い動物や植物を描いた「てぬぐい アイヌと自然」1800円やアイヌ文様をデザインした「豆皿」800円など、多彩なオリジナルグッズが揃います。

ショップニエプイ内観
トゥレッポんのグッズ
ウポポイ限定のお菓子やアイヌの工芸品、雑貨やドリンクなどを販売する「ショップ ニエプイ」にも立ち寄ってみましょう。場所は入り口近くのエントランス棟。アイヌ民族にとって重要な保存食だったオオウバユリをモチーフにしたウポポイPRキャラクター・トゥレッポんのグッズも充実しています。写真はウポポイオリジナルの「ボールチェーンマスコット トゥレッポん マタンプ」950円です。



国立アイヌ民族博物館からの景色
見学に体験、グルメ、ショッピングとさまざまな視点から、アイヌ文化を深く知ることができるウポポイ。ぜひ一度足を運び、知的好奇心がムクムクと湧き上がる体験を楽しんでください!


■ウポポイ(民族共生象徴空間)
住所:白老町若草町2-3
TEL:0144-82-3914
交通:JR白老駅から徒歩約10分
営業時間:9~18時(季節により変動あり)
※最終入場は60分前
定休日:月曜(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)
料金:大人1200円、高校生600円、中学生以下無料

Text:宮川健二(亜璃西社)
Photo:亀畑清隆 ※一部写真は(公財)アイヌ民族文化財団 提供

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