食・グルメ
2022.04.14
【静岡・掛川】地元産のお茶やいちごを使ったクラフトビールが飲める！ゴキゲンなビアバー「BUCKET HERE」
静岡県の西部に位置する掛川市。市内の山には大きな「茶」の文字が描かれるなど、お茶の産地として有名ですが、種類豊富な野菜や果物が採れる地でもあります。そんな掛川の農産物を使って作るクラフトビール「カケガワビール」が今大人気！ブルワリー（醸造所）直営のビアバーにお邪魔しました。
「カケガワビール」の材料は、掛川で採れたお茶やフルーツ
東海道新幹線 浜松駅の1駅東に位置する掛川駅。そこから徒歩4分ほどの場所にある「BUCKET HERE（バケツヒア）」は、掛川市のブルワリー・Kakegawa Farm Brewing直営のビアバー。できたての「カケガワビール」が飲めるお店です。
入口のガラスウインドウにはアーティスティックなイラストが描かれ、まるで海外に来たかのよう。
オーナーの杉浦さんは掛川市出身。実家が農家ということもあり、地場野菜を使った料理を提供するカフェ「funny farm（ファニーファーム）」を経営してきましたが、もっとおもしろいことをやりたい！と思い立ち、2018年、クラフトビールの文化がなかったこのエリアでブルワリーを作ることに。
「ポートランドのライフスタイルが好きで、あんなビール文化が掛川にもあったらいいなと思って」と杉浦さん。
「BUCKET HERE」という店名の由来は、英語のスラングで“死ぬまでにやりたいことリスト”を意味する“バケツリスト”からつけたそう。杉浦さんの、やりたいことをやって生きていこう、という想いが込められていて、素敵！
お店では、地元・掛川を盛り上げるべく、イベントなども主催しています。
店内にはあちこちにステッカーが貼られるなど、サブカルチャーな雰囲気もありつつ、落ち着く空間。内装は専門家ではなく同級生に頼んだそうで、スタッフも自ら壁を塗ったり、釘打ちしたり、できる限りDIYしたそう。「そのほうがスタッフも愛着を持てるし、働いていてもテンション上がるかなと思って」と杉浦さんは語ります。
「カケガワビール」は、Kakegawa Farm Brewingが醸造するビールの総称。ベースのホップと麦芽に、地元で採れる旬の素材を取り入れていて、季節ごとにまったく味が異なります。醸造は、ベルギーでも修業したブルワーが手がけているそう。
名産の掛川緑茶やほうじ茶を使ったり、掛川特産のいちご・紅ほっぺや、ブルーベリー、メロンなどのフルーツを使ったり。見た目も味わいも「これがビール？」と驚くほど、色鮮やかでフルーティなものもあります。 「ワインのような風味のものなど、味わいはさまざま。女性も好きな方が多いと思いますよ」と杉浦さん。今まで作ったビールはすべて完売しているというからすごい！
店にある10タップのうち、3種類は常にカケガワビール。それ以外の7種類は、国内外問わずセレクトしたゲストビールを提供しています。
クラフトビールの知識を豊富に持つ店長が、人気のIPAを中心スタウトなどの黒ビール系、ベルギースタイルなどのホワイトビールなどをバランス良くラインナップしているそうで、静岡県内ではなかなか飲めないような銘柄ばかり。
ビールの種類はどんどん変わっていくので、どんなビールに出会えるかは行ってみてのお楽しみです。
スパイシーな料理とのペアリングも楽しんで
クラフトビールを飲むのなら、フードも重要。来店客のほとんどが頼むという「ダーティフライ」は、揚げたてのフライドポテトをハラペーニョやガーリックなどと一緒にバターで絡め、たっぷりのチーズをオン。オーナーがポートランド旅行へ行った時に出合った味を再現したものだそう。これ、クラフトビールに絶対に合う最強フードです！
ご飯もので人気があるのは、ニューヨーク名物の「チキンオーバーライス」。オリジナルのスパイスに漬け込んでローストしたチキンと、ターメリックライスのマッチングがたまりません。
「少なく盛るということができなくて」と笑う店長。ボリュームもあり、満足度高し！
掛川からカルチャーを発進。アートなグッズも見逃せない
お店では人気ブルワリーのビアグラスも販売しています。これで自宅でのビールタイムが楽しくなること間違いなし！
元々アパレルの仕事をしていたというオーナーが作った、オリジナルアイテムも。Tシャツやロゴ入り靴下など、楽しいデザインのアイテムがそろいます。
お店から徒歩1分ほどの場所にある系列飲食店「funny farm（ファニーファーム）」では、カケガワビールのボトルビールを販売しているので、おみやげ用を購入したいかたはそちらへ。
カケガワビールとの出会いは一期一会。どんなビールと出会えるか楽しみに出かけてみて！
■BUCKET HERE
住所：静岡県掛川市肴町1-13
TEL：0537-61-6116
営業時間：16～23時（土・日曜、祝日は14〜22時）※ドリンク提供のみ日もあり、要問い合わせ
定休日：不定休
Text：小長井真由子（FIKA）
Photo：森島吉直（しずおかオンライン）
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