宇治の人気ベーカリー「たま木亭」を紹介!遠方から訪れるファン多数! <京都パン巡り④>
京都を代表するパン店として、地元のファンはもちろん、はるばる遠方から訪れる人も多い「たま木亭」。その魅力は、オーナーシェフ・玉木潤さんによって生み出される、オリジナリティあふれるパンにあります。その人気とおいしさの秘密に迫ります。
京都以外からも多くの人が訪れるパンの名店
近年、京都が「パンのまち」として知られるようになりましたが、その火付け役の一軒ともいえるのが、2001年に宇治に開店した「たま木亭」です。店の前を含め、周辺になんと6ヶ所ある駐車場には、京都ナンバーはもちろん、他府県ナンバーの車も多数あり、その人気の高さが伺えます。
たま木亭は、京阪黄檗駅のそばの小さな店からスタートしました。現在の場所に移転リニューアルしたのは2015年。シャンデリアが配された広々とした店ながら、休日ともなれば行列ができる程、多くの人が訪れます。
たま木亭の最大の魅力は、圧倒的ともいえるパンのラインナップ。なかでも目を引くのは、アーチ型の棚をびっしりと埋め尽くすおかず系やおやつ系のパンで、その数なんと90種類以上!
カレーパンやクリームパンなどの定番はもちろん、創意工夫がキラリと輝くオリジナリティあふれるパンも豊富に揃い、どれを選ぼうか思わず目移りしてしまいます。
パンには、商品名や価格とともに、そのパンの魅力がわかりやすく紹介されたPOPが置かれ、読んでいると、あれもこれもと手がのびてしまいます。
店の奥には工房が設けられ、オーナーシェフの玉木潤さんをはじめ十数人もの職人さんが手際よくパンを焼き上げます。店内に漂うパンの香りに、思わずテンションも上がっちゃいます!
ひたすら実直にパン作りを行うオーナーシェフ
「ひとつのパンに思いを込め、わざわざパンを買い求めに来ていただいているお客さまに、そのパン自身が持っている魅力を存分に良い状態で伝えたい」。オーナーシェフを務める玉木潤さんは、常々そう語っています。
そのため、玉木さん自らが生地を毎日管理し、焼き上がりまでの全ての工程に目を配り、最高の状態で提供することを心がけているそうです。
また、「不自然に加工された食品は後味が悪く、手間ひまかけた生地であってもパン自体を台無しにしてしまう」と、具材選びにもこだわりが。国産や海外(ヨーロッパ・カナダ)産のいずれも良質な素材をセレクトしています。
黒豆×練乳、九条ネギ×ゴーダチーズ×おかきなど、さまざまな組み合わせのパンがあるのもたま木亭の魅力。あくまでもパンのテーマに沿って、製法や材料をセレクトしているそうです。
素材の個性を巧みに活かしたパンの数々
たま木亭が誇るパンのなかから、いくつかご紹介しましょう。まずひとつめが、ハードなフランスパンに兵庫県・丹波篠山の黒豆と練乳クリームを合わせた丹丹フランス259円。甘く煮込んだ大きな黒豆がゴロゴロ入って食べ応えも申し分なし!やさしい甘さに身も心も癒やされます♪
トッピングのあられがアクセントの博多237円も、人気パンのひとつ。オリジナルのフランスパン生地で、明太子とバターがサンドされています。バターの香りと明太子の旨みが口の中にじゅわっと広がり、クセになること間違いなし!
サクサクと弾けるような食感が新鮮なクニャーネ237円は、注文が入ってからクリームを詰めるこだわりぶり。人気商品のため、購入は1人3本までです。
「お客さまにパンの美味しさを届けたい」という思いで、日々魅力的なパンを生み出すたま木亭。心躍るパンの数々に、あなたもきっとトリコになるはず!最寄りのJR黄檗駅・京阪黄檗駅からそれぞれ徒歩圏内の場所にあるので、宇治観光とセットで訪れてみてはいかがでしょうか。
たま木亭
住所:宇治市五ヶ庄平野57-14
TEL:0774-38-1801
営業時間:7時~18時45分
定休日:月~水曜
Photo:鈴木誠一
Text:津曲克彦
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