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【体験レポート・石川県】地元ドライバーが案内する初めての加賀エリア。「加賀の國 観光グランキャブ」で巡る旅 (1日目)

【体験レポート・石川県】地元ドライバーが案内する初めての加賀エリア。「加賀の國 観光グランキャブ」で巡る旅 (1日目)

石川県 温泉 食・グルメ お酒 日本酒 神社
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石川県金沢市の西側に位置する「加賀エリア」。白山市、野々市市、川北町、能見市、小松市、加賀市の6つの市町を含む地域で、霊峰白山のもと、豊かな自然に恵まれ、古くから温泉や食文化、伝統工芸などが育まれてきました。この「加賀エリア」を最上級サルーンと地元ドライバーの案内で巡ることができる「加賀の國 観光グランキャブ」を『るるぶ&more.』編集部が体験してきました!

Summary

「加賀の國 観光グランキャブ」とは

車両はトヨタ アルファードの上級クラス「Executive Lounge」を使用。ナンバーは縁起の良い“88”で統一
車両はトヨタ アルファードの上級クラス「Executive Lounge」を使用。ナンバーは縁起の良い“88”で統一

今回の旅で利用するのは、加賀エリア内を観光できる「加賀の國 観光グランキャブ」。6人乗りの大型観光タクシーで、革張りのフットレスト付き電動リクライニングシートのほか、フリーWi-Fiや冷蔵庫まで備えてた豪華な内装の車両を使用しています。加賀エリアの伝統工芸や、温泉、歴史的建造物などを巡る12の周遊コースが用意されるほか、時間貸し切り(4650円/30分)も利用可能。地元の観光情報に精通したドライバーさんの案内で、ゆったりとした旅をすることができます。

「加賀の國 観光グランキャブ」の車内です。上質なレザーシートで、ゆったりと移動が可能。各席には収納式のテーブルや読書灯やシートヒーターも用意され、寒い冬には嬉しいですね。

大型タクシーなので揺れも少なく、車内はとても静か。

■加賀の國 観光グランキャブ
http://taxitrip.0152.jp/kaga/

野々市の住宅街で地元素材を使ったカジュアルフレンチ「ビストロ・ウールー」

最初に向かったのは金沢市のお隣、野々市(ののいち)市。近年ベッドタウンとして発展していて、“住みやすい街”としても人気です。そんな野々市の住宅街にあるのが、地元産の野菜や魚をふんだんに使ったカジュアルなフレンチレストラン「ビストロ・ウールー」。20年前にオープン以来、近所の畑や市場で手に入る食材を使ったフレンチ料理を提供しています。

ランチのプリフィックスコース1430円
ランチのプリフィックスコース1430円

取材当日にいただいたのは、ランチの日替わりプリフィックスコース1430円で選べる能登産さわらのポワレ。絶妙な焼き加減で仕上げられたパリパリの皮とふわふわの白身は、口に含むと甘みと香ばしさが広がります。焼いたレンコンや玉ねぎももちろん地元産。訪れた先で土地の食材を楽しむのは旅の醍醐味ですが、フレンチでいただくのもいいですね。お店の名前「ウールー」は、フランス語で“幸せ”(heureux)を意味するそう。

こちらで人気なのが写真左の自家製の「りんごバター」。石川県産りんごの秋星を使っています。酸味の強いりんごですが、火を入れると甘くなり、さわやかな香りでパンとの相性もぴったり。瓶詰めも販売しており、おみやげ(1個680円)としても人気です。

■「ビストロ・ウールー」
住所:石川県野々市市押野2-178
TEL:076-294-0093
営業時間:ランチ 11時30分~14時 ディナー 18~21時30分
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、月1回不定休

伝統工芸で日常を彩る水引アクセサリー「かねこ結納品店」

古くからお祝い事に使われる水引きを専門に扱う野々市市の「かねこ結納品店」。伝統的な水引の他にも、現代的にデザインされたアクセサリーが人気です。

イヤリング、ネックレスやチャームなど、色やデザインも豊富。水引きは紙製なのでとても軽く、身につけやすいうえに、人と人とを“結ぶ”縁起物なので、日常のワンポイントに取り入れてみたいですね。


白山信仰の中心「白山比咩神社」にお参り

野々市から移動して白山市へ。富士山、立山と並び、日本三霊山、三名山に数えられる霊峰白山のふもとです。その白山をご神体として祀る白山比咩(ひめ)神社は、全国約三千の白山神社の総本宮として、北陸地方のみならず全国から参詣者を集めています。

白山比咩神社の祭神は菊理媛尊(くくりひめのみこと)。日本の国土を生み出したとされる男女の神様、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が仲違いをしたときに仲裁した神様なので、縁結びの神として崇拝されているそう。

取材当日は一面雪景色。白山に降った雨雪はやがて手取川や地下の伏流水となって、山麓の地域に清らかな水を供給しています。生命の源となる水を運んでくれる聖なる山として、古くから信仰を集めてきた白山を体感し、自然の大切さに思いを馳せるひと時でした。

■白山比咩神社
住所:石川県白山市三宮町ニ105-1
TEL:076-272-0680
参拝自由(宝物館は入館300円。 9~16時。12~3月は休館)

白山の水と最上級酒米から生まれる珠玉の日本酒「菊姫」の酒蔵見学

続いては、日本酒好きの間でも熱烈なファンの多い白山市の酒蔵『菊姫酒造』へ。白山の恵みである良質な地下水と、兵庫県吉川産山田錦という最高級の酒米を使用した日本酒造りを、杜氏の方の説明をいただきながら酒蔵を見学しました。

日本酒の原料となる酒米の精米→洗米・浸漬→麹造り→酒母造り→もろみ→搾りと、部屋ごとに分けられた酒造りの製造過程を目の当たりにすると、麴の酵素が酒米を分解して糖分が生まれ、その糖分を使って酵母がアルコール発酵して日本酒が生まれる仕組みがとてもよくわかります。高品質な原料と微生物の働き、そして杜氏をはじめとする酒造りに関わる方々の熱意によって美味しい日本酒が作られているんですね。

見学が終わり、即席の試飲体験です。搾りたての新酒から、数年間熟成させたものまで、数種類の「菊姫」を飲み比べ。手塩にかけて生まれたお酒が、歳月を重ねて熟成し、味わいや色合いが深まっていくのを実際に体験できた貴重な機会でした。これから日本酒の楽しみ方が変わりそうです。

■菊姫合資会社
住所:石川県白山市鶴来新町タ8
TEL:076-272-1234(代表)

地産地消の加賀野菜スイーツ「べんがらや」で“加賀パフェ”を楽しむ

酒蔵見学の後は加賀市の山代温泉へ。山代温泉・山中温泉・片山津温泉の3温泉からなる加賀温泉郷では、加賀市産の食材を使った「加賀パフェ」が各飲食店で提供されています。「加賀パフェ」にはルールがあり、5層のパフェの下から1層目にゼリー、2層目にはちみつ生クリーム、3層目に野菜スポンジケーキ、4層目にポン菓子、5層目にブロッコリーアイスなど、最後に加賀野菜がトッピングされるというユニークな構成。さらに九谷焼のお皿を使い、加賀棒茶がついてくるなど、加賀市の食材を“地産地消”できるすごいパフェなのです。今回は「べんがらや」の「加賀パフェ」(970円)をいただきました。

「べんがらや」はカフェに加えて地元作家を中心とした九谷焼などの作品を展示・販売するギャラリーも併設。「加賀パフェ」とお茶で一休みしながら、おみやげ選びも楽しめます。


山代温泉「葉渡莉」の露天風呂で疲れを癒す

写真提供:葉渡莉
写真提供:葉渡莉

グランキャブで加賀エリアを巡った後は、山代温泉の「葉渡莉」へ投宿。加賀の豊かな自然をイメージした、木の温もりを感じられる落ち着いた館内です。やはり一番のお楽しみは温泉ですね。

写真提供:葉渡莉
写真提供:葉渡莉

山代温泉の歴史は古く、約1300年前にお湯で傷を癒すカラスを見つけたのが始まり。「九萬坊の湯」と名付けられた大浴場には、檜づくりの露天風呂が備わっており、柔らかな木の温もりを感じながらアルカリ性のお湯に浸かって一日の疲れを癒します。

■葉渡莉

住所:石川県加賀市山代温泉温泉通り17
TEL:0761-77-8200
チェックイン15時 チェックアウト11時
※プランによって異なる場合があるので、詳細は公式サイト参照
https://hatori.jp/spa/

▶▶「加賀の國 観光グランキャブ」で巡る旅 (2日目)はこちらから!


Text:江本典隆(JTBパブリッシング)
Photo:江本典隆(JTBパブリッシング)、葉渡莉

●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。


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