もう売り切れ⁉︎ の台湾料理店「阿嬷豆花店(アマドゥファ)」が京都三条会商店街にオープン
2022年1月にオープンしたばかりにもかかわらず、売り切れにより早めに店じまいの日が続くほど人気の豆花専門店「阿嬷豆花店(アマドゥファ)」。日本在住の台湾人がこぞって訪れ「懐かしい…」と喜ぶ理由は、店主の奥さんの故郷、台南のおばあちゃんが遺した秘密のレシピにあります。
Summary
2022年オープンの豆花専門店「阿嬷豆花店(アマドゥファ)」
野菜やお肉など昔ながらの小売店と話題のカフェが混在する京都三条会商店街の界隈は、住みたい街としても人気のエリア。その商店街の真ん中あたりにある公園を南へ曲がって数歩先にあるのが、2022年1月にオープンしたばかりの豆花専門店「阿嬷豆花店(アマドゥファ)」です。
マンションの1階にあって、入口は通路の奥。道に面した席はガラス張りながら、囲いの目隠しがあって、居心地良さそうな雰囲気。
4名掛けのテーブル2つ、2名掛けのソファー席1つ、カウンター席が2席、テラス側に4席の計16席。ベビーチェアも用意してあるので、子連れのファミリーも入りやすいお店です。
台南のおばあちゃんの秘伝のレシピを忠実に再現した豆花
入ってすぐの場所には豆花のトッピングが並ぶショーケースがあり、ケースの横には販売用の台湾茶が並べられています。「アマドゥファ」のトッピングは8種類。奥左から緑豆、たろいも団子、仙草ゼリー、白玉。手前左からタピオカ、さつまいも団子、ピーナッツ、小豆。だんごやゼリーなどトッピングも丁寧に手作りで仕込みます。
今回は、欲張って全部乗せ! 「アマドゥファ」のコンセプトは、台南のおばあちゃんの味。店主の奥さんは台湾の台南出身で、故郷のおばあちゃんはとっても料理上手。自分が亡くなった後も、残されたおじいちゃんが、ずっと慣れた味を食べられるようにとお手伝いさんに向けて詳細なレシピを遺していたそうです。
昔ながらの製法で作った豆花は、木綿豆腐のようなしっかりとした硬さがあり、豆の風味と甘みがしっかり。豆花自体にはほぼ甘さはなくて、シロップやトッピングを一緒にたっぷりすくって食べるのが美味。3種類のだんごのもちもち感、仙草ゼリーのつるんとした舌触りなど食感もご馳走です。
きび砂糖のみで味つけたというシロップは、ドリンクとして飲みたくなるくらいの、ちょうどよい甘さ。豆花もシロップも、おばあちゃんの味を知る奥さんが何度も試食し、舌の記憶とマッチするまで、長い道のりを越えてようやく完成形へ辿り着いたそう。
茶葉の購入の可。台南から届く、本場の台湾茶
杉林渓高山茶や阿里山紅茶、東方美人茶、桂花烏龍茶などさまざまな台湾茶もお楽しみのひとつ。フードとセットなら+500円で注文可能。茶器セットのまま提供されて、お湯を足して、何煎も楽しめます。
茶葉は厳選されていて、南投県で茶園を営む奥さんのお父さんの友達から直接仕入れた茶葉や、日本では扱っているところが少ない台湾茶のブランド「天仁茗茶(てんねんめいちゃ)」のものを使用。
店頭でも販売されているので、その場で買い求めることもできます。台湾から直送の茶葉も販売されているので、ネット購入などに比べても割安感があります。
1日10食限定! 予約しないと食べられない?噂のルーロー飯
ランチタイムに…といいたいところですが、開店するやいなや売り切れることの多い、名物のルーロー飯。現在1日10食限定なので、どうしても食べたい人のために事前予約も受け付けているそう。
香り付けの肝となる八角やクローブ、花椒などのスパイスをブレンドした五香粉(ウーシャンフェン)は台湾から直接送ってもらっているそう。台湾旅行をしたことのある人なら「あぁ、あの香り…」と懐かしくなる匂いが鼻腔をくすぐります。
メニューには「豚バラ肉を細かく刻み、甘辛く煮込んだお肉をごはんの上に」とありますが、ただ細かく刻んだだけではなく、余分な脂身を落としてあるので、食べやすく、胃にもたれません。甘辛い味付けと五香粉の香りが絶品。添え物の高菜もいい仕事をしています。後引くおいしさでリピートが多いのも納得です。
花生湯(台湾では主に寒い季節に飲む、甘くて香ばしいピーナッツのスープ )500円、鹹豆漿(台湾の朝食としておなじみの豆乳スープ )650円など、昔ながらの味付けの台湾料理も試してみては。
日本在住の台湾の方たちにはいち早く噂が広まっていて、店中の会話が中国語のみになるときもあるそう。現地の方のお墨付きです!
「観光の京都」ではなくて、地元の人たちの暮らしを感じながら散策してみてほしい京都三条会商店街界隈。そんな身近な京都を感じられる場所にオープンした豆花専門店「アマドゥファ」は豆花専門店とありますが、台湾料理もおいしいお店でした。
■豆花専門店 阿嬷豆花店(とうふぁせんもんてん あまどぅふぁ)
住所:京都府京都市中京区三条大宮町273-1
TEL:075-366-6626
営業時間:11~17時
定休日: 日曜
アクセス:阪急大宮駅から徒歩7分
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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