新生「小多福」のおはぎを買いに!京都のおばあちゃんのカラフルおはぎをそのまま再現&パワーアップ

新生「小多福」のおはぎを買いに!京都のおばあちゃんのカラフルおはぎをそのまま再現&パワーアップ

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8種類のカラフルなおはぎと名物おばあちゃんで有名だった「小多福 (おたふく)」。引退したおばあちゃんの味を受け継いだのは、京都に店を構えるお豆富屋さんの娘さん。もともとあったおはぎは、おばあちゃんの味を忠実に再現。新作のおはぎは、家業のお豆富屋さんで培われた味覚をベースに、おばあちゃんとのストーリーを盛り込んだラインナップに。新生「小多福」について詳しくご紹介します。

Summary

新店舗は、安井金比羅宮の隣に移転オープン

新しい「小多福(おたふく)」があるのは、移転前の「小多福」の店舗から歩いて2~3分、東大路通と高台寺南門通りの交差点を少し西に入ったところで、清水エリアのランドマーク「八坂の塔」も見えます。縁切り神社として有名な「安井金比羅宮」の隣といえば分かりやすいですね。

シンプルで控えめな店構え。右手に「小多福」、左手に「京味(きょうみ)さんのお豆富」の文字が見えます。

素敵な笑顔で対応してくれるのは、お豆富屋(京味食品)の娘さんで小多福責任者の土屋さん。現在はテイクアウトのみの営業です。

ガラス張りのショーケースに毎日、作りたてのおはぎが並びます。日によっても変わりますが、並ぶおはぎは平日8種類、土・日曜、祝日になれば12種類。なくなり次第終了なので、お早めに。

おばあちゃんの味そのまま、定番のおはぎ

旧「小多福」の頃からあったおはぎで、いまも受け継がれているのは、つぶあん、古代米、青のり、きなこの定番4種類。土屋さんが受け継いだのはレシピだけではありません。おばあちゃんが店を畳むまでの数カ月、毎週のように隣に並んでおはぎを丸め、テクニックのすべてを学びました。

こぼれそうなほどたっぷりのきなこ。お豆富屋さんといえば、きなこも豆富も材料は同じ大豆なので、お豆富用の特別なものを使われているのかな? と思い質問してみると、きなこも小豆も仕入れ先はおばあちゃんと一緒のものにされているそう。新しいお店でも昔ながらの味を楽しめます。

ほうじ茶ラテ、ピンクペッパーなど多彩な新作おはぎ登場!

新生「小多福」で新たに加わったおはぎもあります。たとえばこちらの「ほうじ茶ラテ」。おばあちゃんがほうじ茶好きで、いつもおはぎと一緒に出してくれていたのをなんとかおはぎにできないかと考案されたひと品。宇治のほうじ茶を粉砂糖くらい細かく砕いてそのまま混ぜ込んであるので、香りと風味がダイレクトに伝わってきます。白あんとミルクを合わせたベースのあんは、餅米を包めないくらいにやわらかいので、星口金で絞ってデコレーション。

1個から注文可能で、手みやげ用には8個入る箱と、12個入る箱も用意されています。中身は好きなものを選べるスタイル。賞味期限は当日中。できればその日のうちに、遅くとも次の日に食べましょう。著者は2日目にいただいたのですが、ラップにくるんでレンジで20秒ほどチンしたら、餅米もふんわりやわらかくなって、とっても美味でした。

つぶあん、古代米、青のり、きなこ、ごま醤油、こしあん 各220円 あんバター、ココナッツとピンクペッパー、西京味噌、スパイスと生姜、コーヒー 各250円 ほうじ茶ラテ、柚子 各270円
つぶあん、古代米、青のり、きなこ、ごま醤油、こしあん 各220円 あんバター、ココナッツとピンクペッパー、西京味噌、スパイスと生姜、コーヒー 各250円 ほうじ茶ラテ、柚子 各270円

こちら本日のラインナップ。手前からつぶあん、古代米、青のり、柚子。中段はコーヒー、きなこ、あんバター、ココナッツとピンクペッパー、西京味噌。奥はごま醤油、スパイスと生姜、こしあん、ほうじ茶ラテ。

新作おはぎは、季節によって模様替え。おばあちゃんの作るおはぎは、数種類のお砂糖をブレンド。新作おはぎを企画するときに配合を変えたり、砂糖の種類を変えたり、さまざまなパターンを試してみたけれども、結局たどりついたのはおばあちゃんの配合。なので、アイデアの新しさはありつつも、どこかにおばあちゃんの味の面影を感じることができます。

ほうじ茶とコーヒーは、おばあちゃんとのティータイムの飲み物をおはぎに。変わり種のココナッツとピンクペッパーは、皮と中身を分け、皮の部分はココナッツと合わせて表面に、中身の粒は細かく刻んでこしあんに混ぜてあります。あんことスパイスを組み合わせた新境地のおはぎです。

京都みやげの新定番に推したい、京味さんのおぼろ豆富

おぼろ豆富 1404円
おぼろ豆富 1404円

おはぎと並んで販売されているのが「京錦庵」の「おぼろ豆富」。豆富が1400円! 「高い~買えない~」と思ったのですが、実際食べてみたら、もはやスイーツ。お砂糖は一切入っていないにもかかわらず、甘いんです。ティラミスサイズにカットしたとしたら余裕で6カットはとれて、賞味期限も6日間あるので、毎日のおやつと考えたら、めちゃくちゃアリ。

甘いものを食べた満足感はしっかりあるのに、摂取しているのは良質のタンパク質。そもそも新旧の「小多福」を繋いだのは、おばあちゃんがこの豆富をひと口食べてファンになったからだそうで、縁を繋ぐ、縁起のよい商品です。

おはぎもお豆富も、手みやげにして喜ばれること間違いなし。とくに賞味期限の長いおぼろ豆富は、京都みやげの新定番として推したいひと品です。

■小多福(おたふく)
住所:京都府東山区下弁天町51−4
TEL:090-7908-5111
営業時間:11~17時
定休日:月・火曜
アクセス:市バス「東山安井」バス停から徒歩2分


Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

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