【台湾】クラシカルな茶藝館も、モダンなティーサロンも!イマドキの台湾茶事情

小隱茶庵 東門店

【台湾】クラシカルな茶藝館も、モダンなティーサロンも!イマドキの台湾茶事情

台湾 台湾茶 伝統文化 クラシックカフェ 隠れ家カフェ るるぶ&more.編集部
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香り高い台湾茶をその場で淹れて楽しめる茶藝館。落ち着いた空間でホッと一息つける癒しスポットですが、「作法が複雑そう」「茶器の使い方がわからない」など、ちょっと敷居の高そうなイメージを持ちがちです。ところが最近、お茶離れしてしまった若年層を取り込もうと、手軽にお茶を楽しめるティーサロンが台北に増えています。伝統の枠を超え、進化し続ける台湾茶の楽しみ方にフォーカスしてみました。

Summary

知っておきたい!台湾茶のお作法

台湾茶をいただける茶藝館では、店員さんが伝統的な作法や茶器でお茶を淹れてくれます。茶壷(急須)や茶海(茶壷からお茶を注ぎ淹れるピッチャー)、茶杯(湯呑み)に聞香杯(香りをかぐ器)など、さまざまな茶器を使ってお茶を嗜む「工夫茶」が一般的です。

①茶葉を開かせ、茶器を温める

茶壷に茶葉を入れお湯を注いだら、そのお湯をすぐに茶海に注ぎます。このお湯で茶杯などを温めます。最初のお湯は茶葉を開きやすくし、茶器を温めることだけに使います。

②1煎目を淹れる

再び茶壷にお湯を入れて蒸らします。蒸らし時間は30秒~1分(茶葉により異なる)。時間が経ったら、茶壷から茶海にお茶を注ぎます。

③香りを楽しむ

茶海から聞香杯にお茶を注ぎ、それを茶杯に移します。空になった聞香杯でお茶の香りを楽しみましょう。聞香杯は1煎目のみ使用します。

④茶杯でお茶を飲む

香りを楽しんだ後、茶海から茶杯へ移していただきます。茶杯のお茶がなくなったら、繰り返し2煎目のお茶を淹れます。2煎目以降は蒸らし時間を長くとります。

歴史ロマンを感じる歴史的建造物でのひととき。「紫藤廬」

1920年代に建てられた日本統治時代の一軒家を利用した茶藝館。台湾大学に近い文教エリアにあり、1960年代には現代作家や画家など、多くの文芸家が集まる文化サロンの役割を果たしていました。

茶藝館としてスタートしたのは1981年から。以来、庭先に咲く四季折々の美しい花を愛でながら、伝統スタイルでおいしいお茶を楽しめる癒しの空間として人気を博してきました。

高山烏龍茶「梨山初曉」NT$350
高山烏龍茶「梨山初曉」NT$350

茶葉の種類は台北随一の品揃え。凍頂、梨山、阿里山といった銘茶の産地の烏龍茶はもちろん、厳選した中国の茶園と契約したプーアル茶など、店主こだわりの茶葉が並びます。作法などはわからなくても、スタッフの方が丁寧にレクチャーしてくれるので安心!

■紫藤廬(ツートンルウ)
住所:新生南路三段16巷1號
TEL:02-2363-7375
営業時間:11時30分~18時30分(金~日曜~21時30分)。食事は11時30分~14時、17時30分~21時
定休日:火曜

おしゃれな地下空間で人気のお茶を飲み比べ!「串門子茶館」

伝統的な茶藝館やおしゃれカフェが点在する永康街で異彩を放つのが「串門子茶館」。1階の店舗入口だけ見ると台湾茶関連の雑貨や小物、茶葉などを販売するショップですが、店舗奥と地下はお茶が楽しめるスペースになっています。

土足厳禁の地下に広がるのは、まるでアートのような幻想的な世界。それもそのはずオーナーの本職はインテリアデザイナー。伝統的な茶藝館とは一線を画すインテリアデザインで、こだわりの空間が広がっています。

「青春三泉」NT$200
「青春三泉」NT$200
野菜水餃子NT$100(10個)
野菜水餃子NT$100

おすすめメニューは凍頂烏龍、東方美人、金萱の3種類のお茶が飲み比べられる「青春三泉」。試験管で提供されるというビジュアルにもびっくり! 厳選された台湾茶と一緒に、宮廷菓子や軽食も味わえます。

■串門子茶館(チュワンメンツチャークワン)
住所:麗水街13巷9號
TEL:02-2356-3767
営業時間:13~21時
定休日:無休
※料金にはサービス料10%が別途上乗せされます。

イマドキの台北っ子も通う、おしゃれ茶藝館「小隱茶庵 東門店」

活気あふれる東門市場からほど近い路地裏に、ひっそりとたたずんでいるのが「小隱茶庵 東門店」。元インテリアコーディネーターというオーナーの興味が高じて、「若い人にも台湾茶をもっと知ってもらいたい!」という気持ちを胸に2019年にスタートさせたお店です。

メニューには台湾で栽培されたものを中心に、各地の農園で大切に育てられた茶葉が20種ほど並びます。お茶を注文する際、茶葉が入れられた小瓶も一緒に持ってきてくれるので、香りをかいでみたりして自分好みの茶葉が探せます。

深い焙煎で香ばしい「秋季福鼎白茶」NT$400。「茶拼食盤」3種NT$200
深い焙煎で香ばしい「秋福鼎白茶」NT$400。「茶糖板」3種NT$200

お茶が届いたら1杯目はスタッフに淹れてもらい、せっかくなので2杯目からはぜひ自分でチャレンジを。お湯がなくなったら追加でもらって、1杯目とは異なる風味を楽しんでみましょう。台湾茶によく合う中華菓子は1種NT$80から。季節のお茶請け菓子がセットになった「茶糖板」3種NT$200と、5種NT$360もおすすめです。

■小隱茶庵 東門店(シャオインチャーアン ドンメンディエン)
住所:杭州南路一段143巷12-1號
TEL:02-2343-5859
営業時間:11~19時
定休日:無休

■ 小隱茶庵 信義店(シャオインチャーアン シンイーディエン)
住所:信義路五段150巷14弄8號1樓
TEL:02-2723-8520
営業時間:11~19時
定休日:無休

※いずれも完全予約制。予約は公式サイト(https://tea.xiaoyin888.com/)から。
※料金にはサービス料10%が別途上乗せされます。

台湾茶の伝統に革新的アイディアが融合する「WANGTEA LAB&有記」

台北で130年を越える歴史を持つ迪化街の老舗茶葉店「有記名茶」。その5代目オーナーが「伝統に新たな風を送り込みたい」と、店舗の隣に革新的なティーラウンジをオープンさせました。古い民家だったという場所をリノベし、インダストリアル風の現代的な店内に仕上がっている点も、従来のスタイルにとらわれない、更なる挑戦を感じさせます。

「WANGTEA LAB&有記」が目指すのは、時代の先を行く台湾茶の新スタイル。「有記名茶」の自家製茶葉をブレンド・焙煎し、独自の淹れ方にこだわった新たなティードリンクを提供しています。

ハンドドリップ茶「金種烏龍」NT$200
ハンドドリップ茶「金種烏龍」NT$200

コーヒーのようにハンドトリップしたり、粉状にした茶葉をエスプレッソのようにマシンで抽出したり、炭酸類を加えてタップビアのようにサーブしたり、新たな台湾茶の世界が広がります。さらに淹れ方だけでなく、複数の茶葉をブレンドする新しい試みにもチャレンジしています。

■WANGTEA LAB&有記(ワンティー ラボ×ヨウジー)
住所:重慶北路二段64巷24號
TEL:02-2558-5551
営業時間:10時30分~19時30分(日曜は10~19時)
定休日:無休
※1ドリンクオーダー制、制限時間90分

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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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