北陸新幹線で約90分。七年に一度の善光寺御開帳に立ち会って、特別なご利益を授かろう!パワスポ×グルメのぶらり善光寺参り
「一生に一度は善光寺参り」と昔から憧れの旅先だった、長野県「善光寺」。七年に一度の盛儀「善光寺御開帳」が2022年4月3日(日)~6月29日(水)に行われるとあって、今、注目を集めています!昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され、実際には八年ぶりとなるため、心待ちにしていた方も多いのでは?東京駅から長野駅は北陸新幹線でわずか90分ほど。善光寺も街歩きが楽しい門前町も、長野駅から徒歩で巡れるので、実は気軽な旅先なんです。「御開帳って何?」という人も、必見ポイントを押さえれば問題なし。この機会に、グルメやスイーツ、定番みやげといったお楽しみ満載のご利益旅へ出かけてみませんか。
Summary
絶対秘仏の分身を拝める七年に一度のチャンス!善光寺御開帳とは?
創建約1400年の歴史を誇る善光寺は、源頼朝や武田信玄、徳川家康といった時の権力者も信仰した名刹。特定の宗派に属さず、すべての人々を無差別平等に受け入れる寺院として知られ、江戸時代には「一生に一度は善光寺参り」と、多くの人々が参拝しました。一心に祈る者は誰でも極楽浄土に導く…、善光寺は究極のパワースポットといえそうです。
欠かせないのは本堂のお参り。東日本最大級の国宝木造建築で、煩悩の数と言われる108本の柱で造られています。写真は本堂内部、約150畳敷きの内陣です。見上げると、来迎二十五菩薩像と百観音像、信徒から奉納された装飾具がキラキラと輝いています。
御本尊である一光三尊阿弥陀如来像(いっこうさんぞんあみだにょらいぞう)が安置されているのは、本堂最奥部の内々陣。金色の瑠璃壇に安置され、誰も見ることができない絶対秘仏なんです。
内々陣でぜひ体験したいのが、絶対秘仏の御本尊とご縁を結べるというお戒壇巡り。瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を手探りで進み、御本尊の真下にある極楽の錠前に触れると、極楽往生の約束をいただけるといわれています。
七年に一度、絶対秘仏である御本尊の分身・前立本尊(まえだちほんぞん)を拝むことができるのが善光寺前立本尊御開帳です。普段は御宝庫に安置されている前立本尊が本堂に移され、厨子が開かれます。本堂前には高さ約10m、重さ約3tという巨大な回向柱(えこうばしら)が登場。前立本尊と善の綱で結ばれる回向柱に触れると、如来様と結縁が叶うといわれています。
さまざまな行事のなかでも、多くの参拝者のお目当ては中日庭儀大法要。盛装した僧侶の行列が厳かに進み、蓮の花をかたどった散華(さんげ)がひらひらと舞い華やか!行事日程をチェックして、お出かけの計画を立ててみて。
ご利益をお守りに託して、おみやげにしましょ♪善光寺のお守りはとにかく種類豊富なんです。「ぷくぷく守」は水玉模様と善の文字がアクセントになった開運招福のお守り。直径5cm弱のサイズで、ふっくらとしたデザインがかわいい!授与品所には御朱印帳や手ぬぐい、ダルマ、回向柱守など、素敵なものがたくさん揃っています。
善光寺御開帳 2022年行事スケジュール
❖ 回向柱建立式 4月1日(金)
❖ 前立本尊御遷座式 4月2日(土)
❖ 開闢大法要 4月3日(日)
❖ 中日庭儀大法要(浄土宗) 4月23日(土)
❖ 中日庭儀大法要(天台宗) 5月7日(土)
❖ 篠ノ井大獅子奉納 5月15日(日)
❖ 結願大法要 6月29日(水)
❖ 前立本尊御還座式 6月30日(木)
※一部抜粋 ※2022年3月現在の予定です。日程は変更になる場合があります。事前にご確認ください。
\ 前回の御開帳の様子が動画で見られる /
【御開帳期間の料金について】
御開帳期間(2022年4月3日~6月29日)に限り、下記のように料金が変更となります。
・共通券[三堂(本堂内陣、山門、経蔵)・史料館・お戒壇巡り]1200円
・本堂内陣券[本堂内陣・お戒壇巡り]600円 ※期間中、史料館には別途、忠霊殿参拝券が必要
・忠霊殿(史料館)参拝券300円
※山門拝観券と経蔵拝観券は変更なし
見どころ満載の善光寺参りを終えたら、信州善光寺仲見世通りを通って門前町散策へ。食べ歩きグルメが揃う仲見世通りの先、仁王門から長野駅近くまで続く善光寺表参道(中央通り)には、食事処やショップが軒を連ね、ぶらぶらとお散歩感覚で巡れます。老舗からおしゃれな新店、宿坊まで、1泊2日で満喫できるおすすめコースをご紹介します。
\ 善光寺御開帳を巡るなら、北陸新幹線でらくらく♪ /
5分
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旨みを引き出す発酵食レストラン
「HAKKO MONZEN」
13:00~ 信州といえば発酵食品。センスあふれる創作料理に舌鼓
ランチにやってきたのは、仲見世通りの入口・仁王門から善光寺表参道を歩いて5分の場所にある「HAKKO MONZEN(ハッコウ モンゼン)」。大正時代に建てられた商家をリノベーションしたお店で、信州で親しまれてきた発酵食品を使った創作料理が味わえます。外観は古き良き町屋そのものですが、店内は北欧テイストの家具や「発酵イズム」というネオンがおしゃれで、新旧が不思議とマッチしています。
長野は信州味噌や野沢菜漬け、醤油豆といった発酵食品が根付いてきた土地柄。「HAKKO MONZEN」では塩麹や酒粕といった発酵食品を、県内から集めた食材と掛け合わせ、ひと味違った料理に仕上げています。HAKKO MONZENランチのメインは、塩麹漬け信州ハーブ鶏の唐揚げ。鶏肉を塩麹に漬け込むと、ふっくらジューシーに仕上がり、旨みもアップ!「しいたけのグリル 生ハムと醤油豆のせ」、「信州米豚の酒粕漬けグリル」といったメニューでも発酵のパワーを感じられますよ。
■HAKKO MONZEN
住所:長野県長野市東後町16-1 1F
TEL:026-266-0909
営業時間:11時~14時30分LO、18時~21時30分LO(日曜は11時~14時30分LO)
定休日:月曜(祝日の場合はランチのみ営業)
8分
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アート作品みたいなご馳走パフェに出合える
「dessert & cafe Deko」
15:00~ 季節の彩りを一皿で表現した絶品パフェをおやつに
遠方から訪れる客も多い人気カフェ「dessert & cafe Deko(デセール アンド カフェ デコ)」もハズせないスポット。コンセプトはフランス語で皿盛りデザートを意味するアシェットデセール。イチゴやブルーベリー、和梨、シャインマスカットなどなど、季節の食材を使うため、内容は月ごとに変わります。旬のフルーツのジューシーさ、甘みや酸味のバランス、組み合わせた食材の食感も楽しく、季節を感じるストーリー性が演出されているんです。どれも彩り鮮やかで写真映えばっちり。一皿で贅沢な気分が味わえますよ。
■dessert & cafe Deko
住所:長野県長野市南長野新田町1144-4 ラトール新田2F
TEL:026-217-2452
営業時間:11時~17時30分LO(売り切れ次第終了)
定休日:不定休(公式Instagramを参照)
15分
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精進料理やマイ数珠づくりを体験
「玉照院」
16:00~ 精進料理をいただき、朝はお参り…。特別な時間が過ごせる宿坊へ
せっかく善光寺参りをするなら、特別な参拝や体験などをプラスするのもおすすめ。「玉照院(ぎょくしょういん)」は宿泊や精進料理、お数珠守りづくり、写経、坐禅などで仏教をわかりやすく学べる体験宿坊です。
宿坊泊は精進料理の夕食、地元の温泉施設での入浴、善光寺へのお朝事参拝、お数珠頂戴、お戒壇巡り、朝食という内容で、1泊2食付き1名1万2000円~(受付2名以上)。日常を離れ、心と体がリセットできる宿坊泊で、特別な時間を過ごしてみては。
仏教では殺生が禁じられているため、魚・肉類を使わず、野菜や豆、穀物のみで調理されるのが精進料理。玉照院では昼食や夕食に精進料理を味わえます(1週間前までに要予約。※2022年3月現在、宿泊者以外への提供は休止中)。精進「和」1575円~と、ワインとともに味わうSHOJIN「イタリアン」3675円~があり、素材に工夫を凝らした優しい味の菜食グルメが堪能できます。
9:00~ カラー豊富で組み合わせは自由自在。マイ数珠を作ろう
30分ほどで手軽にできると人気なのが、お数珠守りづくり体験(3000円~、体験受付時間9~15時)。16種類の天然石から好きな色や組み合わせを選んで、マイ数珠を作っておみやげに。珠のひとつひとつが煩悩を払ってくれるとされ、身につけると厄除けにもなるんだとか。思いを込めて手作りした数珠なら、ご利益も一層アップしそう!
■玉照院
住所:長野県長野市元善町471
TEL:026-232-2546
※現在、宿泊者以外の精進料理の提供は休止中となります。事前にご確認ください。
※善光寺宿坊についての問合せは、TEL:026-237-7676(善光寺宿坊組合)へ
2分
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信州名産のアンズやクルミの銘菓が揃う
「長野 風月堂」
10:00~ 味も見た目も素朴で上品。老若男女に愛される信州銘菓をおみやげに
「長野 風月堂」は130余年の歴史がある老舗和菓子店。無添加の素材で手作りする和菓子のなかでも、善光寺参りの定番みやげといえば、「玉だれ杏」です。長野名産のアンズを練り込んだようかんを、くるりと包むのは求肥。もちもちの食感と甘酸っぱい味がなんとも上品です。
ほかに、干したアンズを砂糖と練り合わせた素朴なお菓子「杏の実」や、ころんとしたクルミ入りの小豆ようかん「福くるみ」もおすすめ。
1分
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レトロなブリキ缶入り七味唐辛子
「根元 八幡屋礒五郎」
11:00~ 限定の御開帳缶や、唐辛子屋さんならではのスパイスチョコレートをゲット
「根元 八幡屋礒五郎(こんげん やわたやいそごろう)」は、江戸時代中期から善光寺のお膝元で七味唐辛子を売り出したという老舗。唐辛子と善光寺を描いたブリキ缶はお店の顔として知られていますが、2022年イヤーモデル缶として、中日庭儀大法要を描いた「御開帳缶」がお目見え。金色×紫のパッケージを見つけたらぜひゲットして。辛味控えめや山椒多めなどを好みで調合してもらえるカスタムブレンドサービスも人気です。
七味唐辛子の製造技術を活かして焙煎したカカオと、唐辛子などを組み合わせたスパイスチョコレートも自慢の逸品。スパイスジェラートなどが味わえる横町カフェも併設されていますよ。
20分
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善光寺から長野駅までは徒歩20~30分ほど。巨大な駅ビル「MIDORI長野」に立ち寄って、おみやげ探しはもちろん、帰りの新幹線での女子会用にフードやドリンクをテイクアウトするのもいいかも。七年に一度の御開帳に合わせて長野を旅して、ぜひパワーを授かってみてはいかが。
\ 御開帳公式パンフレットがダウンロードできる /
\ 七年に一度の御開帳は、北陸新幹線でスイッと♪ /
Text:伊藤あゆ
Photo:善光寺、dessert & cafe Deko、玉照院、根元 八幡屋磯五郎
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