食・グルメ
2022.03.22
札幌随一のラーメンの名店「麺屋 彩未」で、実は推しメニューの辛醤油と大定番の味噌を食す!
味噌ラーメン発祥の地・札幌にはさまざまな人気店がひしめきますが、その中でも随一の名店と言われるのが「麺屋 彩未」。2000年に開業し札幌市民はもとより、観光客や同業のラーメン店主などからも熱い支持を集めています。日々研究を続け、改良を重ねながらも芯のブレない一杯の、おいしさの秘訣を伺いました!
札幌市の郊外にありながらも、常に行列の絶えない人気店!
大通駅から地下鉄で約8分の美園駅。少し中心部から離れた住宅街の中に、ラーメンの超激戦区・札幌でも指折りの人気を博す「麺屋 彩未」があります。
まだまだ雪の残る札幌ですが、この日も開店前から数組が並んでいました。
店内はカウンターが8席とテーブル席が2つあり、待合席も用意。カウンター奥の厨房からは、具材を炒める香ばしい香りが漂います。
カウンターの上や壁には、彩未のラーメンに魅了された有名人のサインがびっしり! 人気の高さがうかがい知れます。
すみずみまで妥協を許さない実直さがおいしさの秘訣
すべてのベースとなるスープは、豚骨をベースにした清湯スープ。朝の5時から仕込みを始め、巨大な寸胴の中でゲンコツや丸鶏、香味野菜や昆布などをじっくりと煮込んでいきます。
中太の縮れ麺は札幌の老舗・森住製麺のもので、札幌ラーメンならではの加水率の高いプリっとしたコシが特徴です。
チャーシューに使うのは厳選した道産豚の生の肩ロース。丸大豆醤油などを使いほどよく食感を残して煮込まれており、うま味が凝縮されています。
オーダーが入るとラードとともに野菜を炒め、さらにスープを加えて一杯一杯火入れするのが札幌ラーメンのスタイル。これは“あおり”と呼ばれる手法で、こうすることでスープに香ばしさが加わるのです。
麺を茹であげると、スタッフとの一糸乱れぬ動きでモヤシにチャーシュー、メンマにネギとトッピングをのせて行きます。
あっという間に店主の奥雅彦さんオススメの「辛醤油らーめん」900円が完成です。
店主イチオシの「辛醤油らーめん」と定番の「味噌らーめん」を堪能!
醤油ダレはチャーシューの煮汁をベースにしており、そこにコチュジャンと豆板醤を使って辛味をプラス。スープを飲んでみると、じんわりと染みるような辛さがクセになる一杯です。
麺をすするとスープが絡み、どんどん後を引くウマさ。食べ進めるごとに岩海苔の風味やラードが絡み合い、どんどん味わいが深まっていくのだから不思議です。あっという間に完食してしまうこと間違いナシ!
もちろん、定番の「味噌らーめん」850円も外せません。具材はチャーシューとモヤシ、ネギとメンマにショウガというシンプルな構成。3種の白味噌をブレンドしたまろやかなのにキリっとしたスープは、まさに札幌味噌ラーメンの王道です! チャーシューの上に乗る高知県産の黄金ショウガを溶かせば、すっきりとした清涼感が広がります。
長年札幌のラーメン界を牽引する「麺屋 彩未」。「全てのバランスが完璧」と、同業者のファンが多いというのも納得です。札幌を訪れた際には、ぜひご賞味を!
Text:加藤太一(亜璃西社)
Photo:亀畑清隆
●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。