ここは台湾!?東京「CHI-FO 台湾屋台縁食区」で味わうストリートフード
東急東横線の学芸大学駅からすぐ、飲食店が軒を連ねる高架下の商業施設「学大横丁」に、2021年12月にオープンした「CHI-FO 台湾屋台縁食区」。漢字のメニューがずらっと並ぶ看板を掲げた屋台がどーんと構え、施設内なのにまるで屋外の屋台で食べているようなユニークな作りが特徴です。“台湾屋台でつくるまちの社交場”というテーマの通り、幅広い世代の人々が楽しめる注目の“東京の台湾”スポットをご紹介します!
屋台を囲んで味わう!ストリートフードの注目店
イタリアやポルトガルなど世界中を旅しては、学芸大学のカルチャースペース「C/NE(シーネ)」のポップアップイベントで各国の料理を作ってきた料理人のキクタローさん。月に一度台湾料理のイベントを開催していましたが、席が足りないほどの人気となり、「C/NE」と一緒に新たに実店舗を立ち上げました!
「CHI-FO」とは、気づいたらおいしいものにありついている食いしん坊の意味。“路地裏の美食家”というニュアンスで、ストリートフード(屋台料理)をメインに提供する店にぴったりの名前です。
台湾の定番メニュー+季節によるスペシャルも味わえる!
「現地の味を再現するだけでなく、日本人の口に合うようにアレンジして、オリジナルを超えたいんです」と言うキクタローさん。中国醤油のような甘めの醤油をはじめ、調味料も自ら作るほどのこだわりようで、カジュアルな料理ながら工夫を凝らして、一品一品を作り上げています。
おすすめは「今天的滷味(本日の台湾式ごった煮)」800円。台湾のスパイスで野菜、肉、麺を煮込む料理ですが、キクタローさんは昆布と鰹節も入れて深みをプラス。チキンラーメンを使うのもオリジナルです。この日は、キャベツ、キクラゲ、ミニチンゲンサイ、鶏肉などが入っていました。
合わせるのは、自家製チャイシロップを使った「マンゴーチャイハイボール」800円。フローズンマンゴーたっぷりで、スパイスの風味とフルーティーさを楽しめます。
豚バラ肉と肩ロースを手で挽いて肉肉しさを残した「吃貸鍋貼(焼餃子)」(左)と「高麗菜水餃子(キャベツの餃子)」(右)各600円もおすすめの定番メニュー。さわやかな台湾のビールがよく合いますよ。
アルコール類は、台湾産のビールや日本のクラフトビール、各国のナチュラルワインなどを用意。左から、台湾ビール600円、台湾発のクラフトビールTaihu Brewingの台式レモンサワービール900円、鎌倉のヨロッコビール900円、台湾マンゴービール600円。
缶やボトルは自分でショーケースから取り出す台湾スタイルで、細部まで現地のままなのが楽しい!
台湾の定番料理「魯肉飯(ルーロウ飯)」800円は、現地と同じく皮付きの豚バラ肉を使用。皮から出たゼラチン質がとろみを生み、味がよく染み込むそう。あっさりとした「キュウリのニンニク醤油漬け」(奥左)や「台湾式キャベツの漬物」(奥右)各500円とともに味わいってくださいね。
料理を彩る食器たちもカワイイ!
カウンターの上に並ぶ食器類は、江戸〜昭和初期にかけて作られた磁器。中国の影響を受けた古伊万里には龍などが描かれており、縁起のいいモチーフのものを集めているのだそう。
店内には、グラスにも描かれているバクのイラストが飾られています。こちらは学芸大学在住のイラストレーター・すみかわてっぺい氏によるもの。地元のクリエイターとのコラボレーションは、近隣に住む人たちとの繋がりを大切にしているこの店ならでは!
「若い頃によく食べた屋台の味に出合えた」と、日本在住の台湾人が訪れることも多い「CHI-FO 台湾屋台縁食区」。台湾人お墨付きの料理と本場さながらの活気を楽しみにぜひ訪れてみてください。
■CHI-FO 台湾屋台縁食区(ちーふぉ たいわんやたいえんしょくく)
住所:東京都目黒区鷹番2-21-14 学大横丁1階
電話番号:070-8549-7210
営業時間:18~23時(土・日曜、祝日は12〜15時、18〜23時)
定休日:月曜、隔週火曜
Text:河部紀子(editorial team Flone)
Photo:田尻陽子
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