2022年2月オープン!「小川珈琲 堺町錦店」。京都の老舗が提案するサステナブルなおもてなし
昭和初期から京都のコーヒー文化を牽引してきた小川珈琲。創業70週年を迎える2022年2月、堺町錦店をオープンさせました。コーヒー文化の発信とともに、エシカルコーヒーのみの提供や京都産の食材を使用したメニューの展開など、サステナブルな活動にも取り組んでいる新店の魅力をたっぷりとレポートします!
京町家の奥に広がる新旧が融合した空間
小川珈琲 堺町錦店は、京の台所として地元の人にも観光客にも親しまれる、錦市場からほど近い場所にあります。
築100年以上の伝統的な京町家を改装した店舗は、落ち着いたモダンな雰囲気がすてき。京都らしい雰囲気に期待が高まりますね。
扉を開けると、黒やグレーなど、シックな色味で統一された空間が広がります。クリエイティブディレクター・南貴之氏と、インテリアデザイナー・佐々木一也氏が、100年先も続く普遍的な美しさと機能性を兼ね備えることを目指したそう。
梁など、町家の要素を残しながら、スタイリッシュな家具を配するなど、町家に現代風のエッセンスを取り入れています。
広々としたテーブル席の奥に坪庭があります。この庭を手がけたのは、東京のボタニカルアレンジメンツ「TSUBAKI」によって作られました。山に見立てた岩の上には、苔や約30種類の植物が植えられているそう! 四季折々の姿が楽しめます。
さまざまな席があるのも堺町錦店の魅力。
ゆっくりしたいときは、奥のはなれへ。こちらにも小さな坪庭があるので眺めながら過ごせます。店内中央の坪庭も、また違った角度から楽しめますよ。
二階には、自由に利用できるフリースペースも。
奥はイベントスペースになっていて、定期的に作品展示などを行っています。イベントの詳細は小川珈琲 堺町錦店公式サイト(https://www.oc-ogawa.co.jp/nishiki/)などをチェックしてくださいね。
エシカルコーヒーの魅力って?
こちらで扱っているコーヒーは、生産者の暮らしと自然環境保護の力添えとなる、独自の基準を満たした「GRANCA(グランカ)」と呼ばれるエシカルコーヒー。これらの銘柄のブレンドを中心に8種類のコーヒーが楽しめます。店内に並べられた、保存缶のデザインもカラフルでかわいい!
コーヒーはオーガニックコットンを使用したネルドリップで抽出。ペーパードリップよりもお湯が通り抜けるのが早く、コーヒーオイルを多く抽出しやすいので、やわらかく、マイルドな口当たりになるそうです。
今回淹れてもらったのは、オーガニック ハウスブレンド 011 ダーク 600円。オリジナルのたっぷりサイズのカップに入っています。
しっかりとしたコク深さがありながら、後味はすっきり! 冷めてもおいしく飲めるようにブレンドされているのも魅力の一つです。
ほかにもフルーツのような甘さのコーヒーや、酸味が強いコーヒーなども揃うので、飲み比べてお気に入りを見つけるのもいいですね。
コーヒーを通じて社会貢献にもなるエシカルコーヒー。持続可能な社会のために日常生活に取り入れてみませんか。
朝から晩まで楽しめる多彩なフードもチェック
堺町錦店では、京都産小麦を使った食パンや、京都産の野菜や卵など、地元の素材をふんだんに使ったフードの種類も豊富。どれもコーヒーにぴったり。朝食からカフェタイムまで、さまざまなシーンで利用できますよ。
モーニングメニュー(7~11時)でおすすめなのが、炭焼きトースト 糀バター、目玉焼きとポテト入りソーセージ 1300円。パンは京都産小麦食パンか、全粒粉食パンの2種類から選べます。
京都産小麦食パンは、「毎日食べられるパン」をコンセプトに、京都を代表するブーランジェリー「ル・プチメック」創業者の西山逸成氏が開発したもの。軽い食感で何枚でも食べられそうです。
バターには京都の老舗酒蔵「佐々木酒造」の米糀を混ぜ込んだり、卵は丹波産のものを使ったり、メイドイン京都にとことんこだわった食材を使用しているので「京都に来た!」という気持ちを更に盛り上げてくれそうですね♪
ハムチーズメルトフレンチトースト メープルシロップ添え1300円は、ランチの人気メニュー(11~15時)。キャラメリゼしたパンは、外はカリカリ、中はとろとろでやさしい甘さが特徴。具材は京都特産銘柄豚である京都ぽーくのボンレスハムと、チーズがサンドされていて、ボリューム満点です。添えられたメープルシロップをかけると、甘じょっぱい風味が口いっぱいに広がりますよ。
デザートのおすすめは、カフェタイム(15~20時)限定・珈琲モンブランパフェ1300円。タヒチ産バニラのジェラートやマロンクリーム、和栗の渋皮煮、コーヒーゼリーなどを合わせた、具だくさんな逸品です。サクサクのメレンゲや、ぷるぷるゼリーなどの食感も楽しい! 別添えのエスプレッソをかけて、味の変化も楽しんでみてください。
小川珈琲 堺町錦店では、テイクアウトができるメニューも揃います。九条ねぎとしらすの玉子サンドイッチ(TO GO)970円には、九条ねぎと、しらすがアクセントのふわふわの玉子焼きが挟まれています。オリーブオイルをかけていただくのもおすすめです。
もちろん、コーヒーのテイクアウトも可能。オリジナルタンブラー2400円などのグッズも販売されていますよ。
メニューは季節ごとに変わるメニューもあるので、何度でも訪れたくなります。
京町家を利用した空間で、こだわりのコーヒーとフードがいただける小川珈琲 堺町錦店を紹介しました。おいしいコーヒーを楽しみたいときはもちろん、日常生活の忙しさから開放されたいときや元気になりたいときにもぜひ訪れてみてくださいね。
小川珈琲 堺町錦店
住所:京都市中京区堺町通錦小路上ル菊屋町519-1
TEL:075-748-1699
営業時間:7~20時(19時30分LO)
定休日:無休
Photo:橋本正樹
Text:米田友海(エディットプラス)
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