【清澄白河】美術館の穴場カフェ「二階のサンドイッチ」で、“一皿の料理”を挟んだ絶品サンドイッチを
国内外のコンテンポラリーアートが集まる「東京都現代美術館」。その2階にあるカフェ&ラウンジ「二階のサンドイッチ」って知ってる? レストラン「100本のスプーン」のシェフが作る料理をパンに挟んだ絶品サンドイッチをはじめ、アートなスイーツやドリンクが楽しめる穴場カフェなんです! アート作品に囲まれた中庭には、開放的なテラス席も。美術館での芸術鑑賞の後に立ち寄って、ひと息ついてみませんか?
Summary
東京都現代美術館にあるサンドイッチ専門店「二階のサンドイッチ」って?
東京メトロ半蔵門線や都営地下鉄大江戸線の清澄白河駅より徒歩9~13分、緑豊かな木場公園内にある「東京都現代美術館」は、現代アーティストによる絵画や彫刻、ファッション、建築、デザインなど、幅広い分野の企画展を開催、また約5500点の作品を収蔵する、コンテンポラリーアートに特化した美術館。美術館の略称である「MOT」の大きなロゴが目印です。
美術館のメインエントランスをまっすぐ進み、こちらの階段を上がったところにあるのが「二階のサンドイッチ」。その名の通り、美術館の2階でサンドイッチを提供するカフェ&ラウンジです。利用するのに入館料はかからないので、ふらっと気軽に立ち寄ることもできますよ♪
店内に入るとまず目に入るのは、定番と季節替わりのおいしそうなサンドイッチ。常時10~12種類ずらりと並んでいて、どれにしようか迷ってしまいます。
ちなみに、なぜ美術館にサンドイッチの専門店がオープンしたのかというと、「サンドイッチは食における額縁とアートの関係に似ているから」なのだそう。アートは額縁の存在によって、自由に持ち運んで鑑賞できるものになりましたが、レストランでシェフが作る本格的な料理も、パンに挟むことによって、好きな場所で食べられるようになる、という点では同じと考えたからです。
「二階のサンドイッチ」で提供するサンドイッチに挟まっているのは、単なる具材ではなく、レストランのシェフが考案した“一皿の料理”。いったいどのようなサンドイッチに出合えるのか、食べる前からワクワクしてきます。
レストランのシェフ渾身!“一皿の料理”を挟んだ絶品サンドイッチを
さっそく店長さんにおすすめを聞いてみると、1番人気のサンドイッチは、こちらの「特製ソースとグリルチキンの彩りバゲットサンド」680円だそう。醤油ベースのオニオンソースで仕上げたグリルチキンをメインに、イタリアンパセリ、レモン、トマト、レタスなども挟まっていて彩り豊か!
サンドイッチに挟む具材は、美術館の地下1階にあるレストラン「100本のスプーン」で、シェフが仕込んでいるという本格派です。
ひと口食べてみると、鶏もも肉は絶妙の火入れでしっとりやわらかく、醤油ベースのオニオンソースが絡むと、まさにレストランの味! イタリアンパセリのさわやかな香りや、レモンの酸味もアクセントになっていて、細部まで計算しつくされた味わいです。
バゲットは清澄白河の人気ベーカリー「B2(ビースクエアード)」のものを使用しているそうで、小麦の風味と、もちもちとした食感がたまりません。
食事系のサンドイッチはほかにも、低温調理した鶏むね肉とクリームチーズをバジルソースでさっぱりと仕上げた「鶏むね肉とクリームチーズのバジルチキンサンドイッチ」680円(写真)や、ピリ辛の豚キムチを挟んだ「名物! 豚キムチのサンドイッチ」680円など、多彩なラインナップ。
サンドイッチは、美術館の展示替えのタイミングでメニューの見直しを行っているそうで、訪れるたびに新しい味に出合えるのがうれしいですね♪
サンドイッチのおともにぴったりなのは、こちらの「蜂蜜とレモンのジャスミンティー」600円。上の層は東南アジアで親しまれているハーブティーのバタフライピーティー、下の層は自家製の蜂蜜レモンシロップで甘味をプラスしたジャスミンティーになっていて、青紫色からオレンジ色のグラデーションは、まるで抽象画のよう。
2層が混ざると、バタフライピーティーがレモンの酸性に反応して赤紫色に変化! ひと口飲むと、ジャスミンの華やかな風味と、蜂蜜レモンシロップの甘味が広がり、なんともエキゾチックな味わいです。後味はスッキリしているので、お肉系のサンドイッチとも相性ばっちりですよ。
スイーツ系のサンドイッチや、ソフトクリームも必食
「二階のサンドイッチ」では、スイーツ系のサンドイッチも絶品なんです! こちらは、~2022年6月19日までの期間限定で提供している「キャラメルバナナのクリームクロワッサン」720円。
シェフがキャラメリゼしたバナナと、ディプロマットクリーム(=濃厚なカスタードクリームに、ふんわりと泡立てたホイップクリームを混ぜ合わせたクリーム)、発酵バターが香る「B2」のクロワッサンのコンビネーションが最高です♪
芸術的なルックスの「クッキーの突き刺さったソフトクリーム」720円は、暖かくなってくるこれからの季節にぴったり! チョコレートソース&クランブルがかかったソフトクリームに突き刺さっているのは、大きなココアクッキーです。
ソフトクリームはミルクの自然な甘さが際立っていて、ほんのり苦味のあるチョコレートソースと好相性。クランブルのザクザクとした食感もアクセントになっていておいしいっ♪ さらにソフトクリームの下には、プレーンのスポンジ生地が隠れており、パフェのように食べごたえがあるのもポイントです!
コンテンポラリーアートの殿堂にふさわしい、おしゃれな空間
店内はレジを囲むように円形になっていて、1人でくつろげるカウンター席のほか、2人掛けのテーブル席や、コンセントが設置されたテーブル席もあって、さまざまなシーンで利用しやすそう。隣の席との間隔も広くとられているので、のんびりできますよ。
中庭には開放的なテラス席もあり、ちょっとしたピクニック気分が味わえるのもうれしいところ♪ この空間には、サウンドアーティストのパイオニアとして知られる鈴木昭男氏の作品「点 音(おとだて)」も展示されていて、作品の上に立って耳を澄ますと、すてきな音色が聞こえてきます。
また、美術館の目の前には、緑豊かな「木場公園」が広がっているので、テイクアウトして味わうのもおすすめ。「二階のサンドイッチ」のコンセプトに則って、それぞれの思い思いの場所で、おいしいサンドイッチを味わってくださいね!
Photo & Text:齋藤京子
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