「富小路粥店」は、京都の朝ごはんの新定番!京都の老舗料理店がはじめたお粥専門店

「富小路粥店」は、京都の朝ごはんの新定番!京都の老舗料理店がはじめたお粥専門店

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京都の食通たちに愛される昭和14年(1939)創業の老舗料理店「御料理めなみ」。その三代目女将が2022年1月に開いた新店「富小路粥店(とみのこうじかゆてん)」は、なんとお粥の専門店です。朝7時から食べられて、テイクアウトもできる手軽さ。それでいて、老舗の品格を決して損なわない、本格的な粥料理の魅力に迫ります!

summary

四条河原町から4筋目、レトロかわいい「富小路粥店」

「富小路粥店」があるのは、その名のとおり、富小路通沿い。四条河原町から烏丸方面に4筋目の富小路通を南へ100メートルほど下がった、ほどよい繁華街。レトロさを残した煉瓦タイルの建物すべてが「富小路粥店」で、1階に6席、2階に14席の全20席が用意されています。
1階でオーダーを済ませて2階へ。外観は四角いビルなのに、天井は一軒家のような三角屋根。古い木の梁を見せた白い天井、ボタニカルな壁紙、やさしい色使いのソファーや白木の家具など北欧の子ども部屋のようなかわいらしい雰囲気です。
富小路粥店のメニューはシンプル。定番の「中華とり粥」「五穀米の和粥」「中華とり粥 極み」に季節のお粥が加わった4種類に副菜のおばんざいが数種類用意されます。

鶏ガラスープが決め手。看板メニューは、中華とり粥

中華とり粥 単品880円 (テイクアウト中650円 小480円)
中華とり粥 単品880円 (テイクアウト中650円 小480円)
一番の定番は「中華とり粥」。「御料理めなみ」の女将、桜子さんは食べることと旅行が大好き。忙しい仕事の合間を縫って訪れた東南アジアの国々で食べたお粥の味のとりこに。中国や台湾、タイなどさまざまな国で食べたおいしい記憶がミックスされて、この中華粥が生まれました。
鶏ガラで丁寧にとったスープと、お米を粒が崩れるくらいまでじっくりと炊いたものを混ぜたのが「中華とり粥」。鶏ガラスープでお米を炊いて、さらに鶏ガラスープを加えた、ダブル鶏出汁の中華粥が「中華とり粥 極み」1100円(店内飲食のみ)です。
お漬物や佃煮などの付け合わ
お漬物や佃煮などの付け合わせ
出汁が基本の和食を生業とされているだけあって、中華粥もコクがありつつも上品な鶏ガラスープが決め手。付け合わせの味のよくしみた貝を入れると、貝の旨味も混じってさらに美味。

老舗料理店「御料理めなみ」のおばんざいを1皿110円で!

ほとんどの人がお粥単品ではなくて、おばんざいを一緒に注文するそう。「御料理めなみ」で提供されているおばんざいが1皿110円または220円で食べられるのですから、当然といえば当然です。栄養も摂れますしね。
おばんざい 冷菜1皿110円、温菜1皿220円
おばんざい 冷菜1皿110円、温菜1皿220円
たとえばこの日用意されていたおばんざいは、大根もち、ピーマンとおじゃこの炒め煮、豚肉と玉ねぎとバジルの入ったじゃがいものコロッケなど。一人暮らしで自炊とは縁遠い人にはうれしいラインナップです。
ほうじ茶ラテ 単品440円、セット330円、テイクアウト単品 432円
ほうじ茶ラテ 単品440円、セット330円、テイクアウト単品 432円
ドリンクはお粥とセットすると110円引きに。おすすめは「ほうじ茶ラテ」。素材にもこだわり、使用するのは明治時代から続く日本茶の老舗「柳桜園茶舗(りゅうおうえんちゃほ)」のほうじ茶。濃く抽出したほうじ茶とミルクのラテに細かく挽いたほうじ茶をふりかけてトッピング。香ばしい香りとまろやかな味わいがたまりません。これが440円(お粥とセットで330円)はとってもお値打ちです。

今月のおすすめ粥は、季節がわりのお楽しみ

今月のおすすめ粥 菜の花と豆乳のお粥 単品880円(テイクアウト中650円 小480円)
今月のおすすめ粥 菜の花と豆乳のお粥 単品880円(テイクアウト中650円 小480円)
春のお粥は「菜の花と豆乳のお粥」。器の中で、パッと花が咲いたようで、見ただけで心が浮き立つ美しさ。
ことこと炊いたお粥に菜の花のペーストを混ぜたスープは、淡いグリーン。干しエビが色と味のアクセントになり、いい働きをしています。とろりとした舌触り、ほどよい塩味、あっさりとした菜の花やスプラウトのトッピングなどバランスが絶妙です。

平日だけのおトクな朝粥セット550円

平日のモーニングセット550円
平日のモーニングセット550円
平日7時から10時までは、お得なモーニングセットがあります。中華とり粥に一品料理がついて550円。朝ごはんを抜くと、体が省エネモードになって、カロリーを消費しにくくなるので、消化のよいお粥を朝に食べるのは大正解ですね。

器もかわいいテイクアウトがおすすめの理由

店頭にはおばんざいが並ぶショーケースがあり、お粥もおばんざいも、テイクアウトできます。
左から)菜の花と豆乳のお粥 中 650円 五穀米の和粥 小 380円
左から)菜の花と豆乳のお粥 中 650円 五穀米の和粥 小 380円
お粥はサイズを中と小が選べて、いずれもシンプルでエコな紙ポット入り。しかも、この紙ポット、このままレンジで温めができる優れものです。持ち歩いても、20、30分は温かく、保温性も高めでした。
「御料理めなみ」のおばんざいですから、酒の肴にも最高。現在の営業時間は16時までなので、早めの調達がおすすめです。好みのおばんざいを2〜3種類買って帰れば、最高の家飲みが完成します。締めラーメンならぬ締めお粥で明日の胃袋も労って。

京都の朝ごはんの新定番になりそうな「富小路粥店」。朝以外にもブランチ、ランチに。テイクアウトして、鴨川のほとりでピクニック気分を味わうのもいいですし、家飲みのアテやおうちごはんのもう1皿としておばんざいを買って帰るのもよし。さまざまな用途で使えそうな、覚えておいて損のない1軒です。


■富小路粥店(とみのこうじかゆてん)
住所:京都府京都市下京区四条富小路下ル徳正寺町41-2
TEL:075-744-0662
営業時間:7〜16時
定休日:水曜
アクセス:阪急「京都河原町」駅から徒歩2分


Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子


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