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隈研吾氏設計の“住箱”で、白馬の絶景をひとり占め。 「スノーピークランドステーション⽩⾺」 【第15回ヒトリホテル】

隈研吾氏設計の“住箱”で、白馬の絶景をひとり占め。 「スノーピークランドステーション⽩⾺」 【第15回ヒトリホテル】

泊まる 絶景 自然 キャンプ 長野県 るるぶ&more.編集部
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ひとりホテルステイ巡りが趣味な私、マロ(@ohitorigram)が、ひとりで泊まりたいホテルを紹介する「ヒトリホテル」。今回は、長野県「スノーピーク ランドステーション⽩⾺」にある「住箱-JYUBAKO-」です。「住箱」は、建築家の隈研吾×スノーピークが共同開発したトレーラーハウス。「ソロキャンプはハードル高いけど、ひとりで自然を満喫したい」と思い泊まりに行ったのですが、まさにぴったりの場所でした!それでは早速、その様子を紹介していきます。

Summary

美しい雪景色をひとり占め。ミニマムだからこその心地いい空間

2020年夏に、長野県白馬村にオープンした体験型複合施設「Snow Peak LAND STATION HAKUBA(スノーピーク ランドステーション⽩⾺)」。白馬三山が目の前に広がる絶好のロケーションと、隈研吾氏のデザインによる建築が魅力的で、レストランやカフェで食事をしたり、ストアで買い物を楽しんだりすることもできます。

その施設の横にあるのが、宿泊者専用の “森林エリア”で、ここにはキャンプサイト6サイトと、今回私が宿泊した「住箱-JYUBAKO-」2棟があります。

気になる「住箱」の中はこちら!広さ11平米とかなりコンパクトな造りとなっています。狭いと感じるのでは?と思う方もいるかもしれませんが…

この「住箱」を手がけた隈氏もこだわったという、外の世界を借景のように切り取った窓がところどころにあってすごく開放的なんです。額縁のように景色が収まっていて、圧巻の美しさですよね…。

ベッド側にも大きな窓があるので、外の景色を眺めることができます。朝目覚めたときに、この日の出の景色が広がっていたときは、ただただ感動でした…。“自然が主役”とうたっているように、外と中の世界の境界線がないように感じられて、森の中で過ごしているような感覚になれるんですよね。

ちなみに、室内には冷蔵庫や暖房、ケトルなども完備されていて、いわゆる一般的なホテルの滞在と同じように快適に過ごせるのですが、スノーピークならではのものも置いてあります。
例えば、このLEDランタン「ほおずき」。こうしてぶら下げられて、ボタンを押すだけでふわっと明るく照らしてくれるんです。外の光景とマッチするような温かな光で、すごく和みました。

そして、キャンドルのように照らしてくれる「リトルランプ ノクターン」。夜、このゆらめく炎とともに、読書でも楽しもうと思っていたのですが、残念ながら雨&雪でかなわず…(涙)。次回こそはリベンジしたいものです。

提供:スノーピーク
提供:スノーピーク

ちなみに、焚火もオプションで付けられるので、アウトドアな体験も楽しむことができます。焚火用のコートや、地面がぬかるんでいるとき用の長靴まで用意されているので安心です!

おひとりさまポイント

住箱のコンパクトさが、自分だけの隠れ家感があってワクワクして、ひとりで過ごすにはとても心地よく感じました。

ステンレスのカップにコーヒーを入れて、この景色をぼーっと独り占めして堪能するのも楽しかったですし、

雨音を聞きながら読書するひとり時間も幸せでした。たまらん…。

そして、何より印象に残ったのが、早朝の時間。朝焼けが本当に美しく、鳥のさえずりを聞きながら、朝の澄んだ空気で深呼吸して、ひとりでゆったりお散歩する時間が最高に気持ちよかったです。早起きはマストですね!

あと、テントは風が吹くとバタバタと音がして、臆病な私はひとりではとても耐えられないと(笑)、自然の中でひとりで過ごすことにずっと躊躇していたのですが、この住箱はとても頑丈で、そういった心配が一切なく過ごすことができました◎

私のように、アウトドア初心者だけど、ひとりで自然の中でゆったり過ごしてみたい人には、本当におすすめです。



ちなみに、内から見た外の景色はもちろんのこと、夜は外から中を見ると、本当に美しいので、ぜひ目に焼き付けてください!この空間が、ステージのようにぱっと照らしだされる姿に、うっとりしてしまいました。あたたかな照明の色合いも素敵です。

ワーケーションや温泉も楽しめる!大自然に囲まれて過ごす“ひとり時間”

「住箱」の滞在はもちろん楽しいのですが、「スノーピーク ランドステーション⽩⾺」の施設も充実しているのが、魅力のひとつ。「スターバックス コーヒー」も併設されていて、Wi-Fiも使用できるので、PC作業もできます◎

少し振り返ると、白馬三山の雪景色が広がっていて、絶景に癒やされながらお仕事をすることができました。こういう環境だと、なんだか俄然やる気が出てくるのですよね…!(笑)

ショップには、キャンプ用品やアパレルなどが充実しており、お部屋に置いてあるスノーピーク製品も買うことができます。ふらっとのぞいて小物を手に取ってみると、「自分だけの空間を作ってソロキャンプしてみたい」なんて夢も広がったりして!

何より、この大きな三角窓から白馬三山をばっちり望めるので、景色に見惚れてしまうんですよね。なんだか物欲が増してくる気も…(笑)

左「メーヤウスパイスコーヒーバック」777円、手前右「オールドファッションプレーン」270円
左「メーヤウスパイスコーヒーバック」777円、手前右「オールドファッションプレーン」270円

また、長野エリアを中心とした地元特産品や地酒なども販売していて、私は長野県松本市で人気の「エスニックカリー メーヤウ」と「珈琲茶房かめのや」がコラボして作ったチャイコーヒーや、軽井沢にも店舗を構える「ウフフドーナチュ」のドーナツ(オールドファッション)を購入して、「住箱」でおやつタイムを楽しみました。

大自然の中で味わうと、これまた格別においしく感じられるんですよね~!

おひとりさまポイント

宿泊プランには、住箱からも歩いてすぐのところにある「白馬八方温泉 みみずくの湯」の入浴チケットが付いてくるので、夜は温泉にゆったり浸かることができるんです。

露天風呂に入っていたら、ちょうど雪が降ってきて“雪見風呂”に!景色を楽しみながら、ひとりで温泉に浸かって、心身ともにリラックスできて幸せでした…。



朝夕食は“自然を食べる”料理。五感で味わう、北アルプスの豊かな恵み

ディナーと朝食は、施設内の「Restaurant 雪峰(せっぽう)」でいただくことができます。
夜は、雪が降る中でパッとここだけが照らされていて、息を飲むほど美しかったです。

ディナーの席に着くと、まず置かれていたのがこちらのキャンドル。このオレンジの暖かな光にほっこり癒やされたのと、石も含めて、キャンプで食事をとっているかのように感じられたのとで、テンションが上がりました。素敵な演出!

「信州サーモンのカルパッチョ マンゴーの素フェール キャビア」
「信州サーモンのカルパッチョ マンゴーの素フェール キャビア」

ディナーは全部で6皿のコース。白馬や周辺地域の旬の食材そのもののおいしさが引き出された料理となっていて、自然との繋がりを感じることができます。

メインは、「信州美雪 ポークロースの溶岩グリル フォンデュータ 黒トリュフオイル」をチョイス。肉厚のお肉に、クリーミーなチーズと、アクセントに香り高い黒トリュフのオイルがかかっていて…キノコ類との相性も抜群でした。

個人的には、締めが土鍋ご飯のお茶漬けだったのが最高でした!ここでは隠れてしまっていますが、安曇野の生ワサビの香りがとても好きで。ただ、実はこのときかなりお腹が一杯で、一杯しか食べられなかったのが大変悔やまれます…(泣)。

そして朝ごはんは、体にやさしいメニューたちが主役。「信州サーモンの山葵みぞれあん」は、サーモンがほろっととろけて、これまたディナーに続き、すりおろしのワサビがとってもおいしかったです。

デザートのシフォンケーキや果物も大変おいしいのですが、小布施牧場のソフトクリームが超濃厚でたまらなかったです!

以前、日帰りでここに来た際、このソフトクリームを食べたことがあったのですが、「まさかここで再会できるなんて!」と感動でした…。朝だからこその、ちょこっとしたサイズ感もよいですよね~。

おひとりさまポイント

やはり、なんといっても食事中に、ひとりでこの絶景をたっぷり堪能できるのが最高でした。

長いカウンター席がありますし、内装の木の温もりも心地よいので、リラックスして食事と景色を楽しむことができます。スタッフさんもとても丁寧で、やさしいので安心です◎



いかがでしょうか?アウトドア初心者でも、しっかりと自然を満喫できるので、今まで私のように躊躇していた皆さんには特におすすめです!

私もこれを機に、ひとりで自然に癒やされる旅にもっと行きたいなあと思いました。そして次こそは、焚火の前で読書を楽しめますように…!

■スノーピーク ランドステーション⽩⾺(すのーぴーく らんどすてーしょんはくば)
住所:長野県北安曇郡白馬村大字北城5497
営業時間:11~19時
TEL:0261-75-1158
宿泊プラン:住箱-JYUBAKO-プラン(Restaurant 雪峰でのディナー+朝食 or 朝食のみ、
八方温泉「みみずくの湯」チケット付き)
チェックイン:14時~
チェックアウト:~11時
宿泊料金:1泊2食付(1名利用の場合) 2万4420円~(税・サービス料込)


Text&Photo:マロ
1992年東京生まれ。物心ついた頃から"ひとり行動"が大好き。「ひとり時間の楽しさ」をもっと多くの人に伝えたいと、2017年におひとりさま専門メディア「おひとりさま。」を設立。
Instagramアカウント(@ohitorigram)のフォロワーは約3.8万人。
ひとりで行きたいお出かけ情報を日々発信するとともに、ホテルや飲食店とコラボして“ひとり向けプラン”の企画・プロデュースも手がける。現在は「TWIN-LINE HOTEL KARUIZAWA JAPAN」でおひとりステイプランを販売中。


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