【京都・四条にニューオープン】「お茶と甘味 懐香」で、格式高い中国茶とパティシエのデセールを!
京都市伏見区くいな橋に出店するやいなや、その本格的な中国茶とお粥のおいしさで話題をさらった「茶房 柏三葉(さぼう かしみつは)」。その人気茶房が、満を持して京都の中心街・四条烏丸に2021年9月「お茶と甘味 懐香(おちゃとかんみ かいか)」をオープン。世界に誇る上質な中国茶とともに、パティシエの作るデセール(皿盛りデザート)やアジアンスイーツがいただけます。
Summary
2021年オープン、アジアンスイーツの注目店「お茶と甘味 懐香」
「お茶と甘味 懐香」があるのはオフィスと商業施設の入り混じる四条烏丸エリア。四条烏丸のランドマークのひとつ、大丸京都店がある高倉通を南に200メートルほど下がったアクセスのよい場所です。
路面から少し奥まった、上品なエントランス。通りから見えづらいので見逃し注意!
店内は、外からのぞき見た感じよりも奥行きがあり、広々としています。テーブルはゆったりと配置され、全18席。
パーテーションのような柱の奥にある1席は、半個室のような雰囲気。
オーナーの高さんは、中国生まれ。十代の頃から将来は日本で働くと決めていたそうで、京都の大学に入学すると同時に移住。「日本ではなかなか知ることのできない中国独特の料理や中国茶を、日本にいながら楽しんで欲しい」とお店をオープンさせたそうです。
洋の東西をMIXした、お茶時間の新しい試み
「お茶と甘味 懐香」では、香り高い中国茶にアシェットデセール(皿盛りデザート)を合わせて、洋の東西の食文化を融合。
春先に食べたい、真っ赤なイチゴとチョコレートのコントラストが美しいこちらのひと皿は、「覆盆子可可塔(フーベンズーカーカーター)」。チョコサブレ、ガナッシュ、フレッシュなイチゴ、ミルクティーのアイスがのり、チュイール、ラズベリークリームとラズベリーとバラのソースが添えられます。
バラのソースは、中国のパティシエたちが好んで扱うアイテム。洋の中にさりげなく中国の流行りを取り入れています。
ヴァニラ烏龍、フラワリー烏龍茶など別格のストレートティー
そして、何をおいてもぜひ飲んでおきたいのが、ストレートティー。本場の中国茶を知る人が「日本でこの味が飲めるとは!」と感動する味わいです。
中国のお茶といえば、一番に連想するのが烏龍茶ですが、こちらでは「ヴァニラ烏龍」、「フラワリー烏龍」といったフレーバー香る烏龍茶(各660円)が用意されています。
「すっきりしていて、飲みやすいものがいい」とオーダーして、おすすめしてもらったお茶は「小青柑(シトラスホワイト)」。熟す前の青いみかんで香りづけをしたさわやかな白茶です。白茶とは、風にさらして乾燥させただけのシンプルな工程で作られるお茶。自然な甘みが特徴です。やさしい甘さと喉に抜ける青みかんのフレッシュな香りに癒やされます。ポットにたっぷり入っているのも嬉しいポイント。
最高美味!エスプレッソ茶のミルクティー
少し甘めのお茶が飲みたいなら、ミルクティーがおすすめ。こだわりの濃厚ミルクに、濃く濃くエスプレッソ抽出したお茶を注ぎ入れます。ミルクティーも「香港式ミルクティー」と「ジャスミンミルクティー」560円の2バージョンあって本格的。
ミルクにじわじわとお茶が浸透していきます。「混ぜずにこのまま飲んで」との言葉どおりにいただきました。
この店オリジナルと紹介されているミルクはコクと甘味が強くて、そこにしっかりと抽出されたお茶が濃く、淡く混じって、味の濃淡を感じながら飲むのが極上のおいしさ。それでいて後味はすっきりしているので、気分をリフレッシュするのに最適です。
テイクアウトもOKでパッケージはこのキュートさ! 見せびらかしながら歩きたくなります。
初めての出会いに感激!アジアンスイーツ「フー」
さらに今回の取材で、感動したのが「糊(フー)」。糊(のり)と書いて「フー」と読みます。見るのも初めてだし、食べるのも初めて。中国では、日本のお汁粉のような位置付けなのだとか。2色のフー。白い方はクルミとピーカンナッツ、黒い方は、黒胡麻とクルミと隠し味にナツメを加えて、とろとろになるまですりつぶしてスープ状に仕上げます。
とろっとしていて飲み物みたいにするする食べられて、温かくても冷たくても美味。軽食といってもいいぐらい甘さ控えめで、胃にやさしい味です。使われている素材がカラダに良いものばかりなのも嬉しくて、素直にまた食べたいなーと思いました。
ほかにも「薬膳仕立てのパンナコッタ」610円や「落花生と豆腐のアフォガード」650円など気になるアジアンスイーツがいろいろ。試しやすい価格設定もありがたいです。
テイクアウトやおみやげも、オシャレ!
中国銘菓の「月餅」も「お茶と甘味 懐香」ならでは。この日ショーケースに並んでいたのは、抹茶のほろにがさと小豆を合わせた「如意(るーい)」。台湾スイーツのトッピングとしても人気のタロイモをつかった「菱花(りんほう)」など。如意は「願い事がすべて叶う」の意味があり、貴族の調度品がモチーフ、菱花は仏教絵画をモチーフにするなど縁起がよくて、贈り物にも最適です。
マルチな才能を持つ店主自らがデザインしたと箱や紙袋に入れて、グルメな友人への手みやげにしたいですね。
2021年に新しくオープンしたお店の中でも、今後の展開も含め注目したい「お茶と甘味 懐香」。話のネタのつもりで一度試せば、「懐香」のとりこになってしまうかも。好立地のわりに値段設定が良心的なのも魅力です。行列店にならないうちにお試しを!
■お茶と甘味 懐香(おちゃとかんみ かいか)
住所:京都府京都市下京区高倉通四条下ル高材木町225 SS.BLD 1階
TEL:075-744-1994
営業時間:11時~21時30分
定休日: 不定休
アクセス:阪急「烏丸駅」から徒歩2分
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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