食・グルメ
2022.05.31
気分は香港！赤坂「carbon brews tokyo」で楽しむクラフトビール＆チャイニーズフード
香港北部の工業地帯・火炭（Fo Tan）で誕生したクラフトビールブランド「carbon brews（カーボン ブリュース）」が日本に上陸。創業まもなく世界中のビール愛好家たちが絶賛した独創的な味わいを、香港らしいミックスカルチャーを感じるフードとともに楽しめます。しかも樽出しのドラフトが味わえるタップルームは世界初出店なのです！
Summary
夜の香港に訪れたような気分で楽しみたい「carbon brews tokyo」
国際色豊かな飲食店が並ぶ赤坂みすじ通り。そのビルの谷間の緩やかな坂道を少し上った先、小さな入口から地下へ進めば、香港の夜を彷彿とさせるビアバー「carbon brews tokyo」があります。ちょっぴり分かりにくい場所にありますが、それがまた大人の隠れ家感があって魅力的ですね。
香港を走る路面電車「香港トラム」のグリーンを取り入れているという、バーカウンターを中心としたモダンな雰囲気の店内。そもそも、こちらのお店の原点は香港北部の街・火炭（Fo Tan）で2018年に誕生したクラフトビールブランドです。創業から間もなく「International Beer Cup」や「International Wine & Spirit Competition」など、数々の国際的な大会で金賞を獲得し、世界中のビール愛好家たちから注目を集めることになりました。
カウンターにはカラフルな幾何学模様がデザインされた缶ビールがずらり。「ビールは化学50％、アート50％から成る」という考え方をテーマに、元素の周期表をモチーフとした芸術的な図柄をラベルにあしらっているそう。IPAやラガーといったスタンダードなクラフトビールもあれば、ビールが苦手な女性にも評判というフルーティな味わいも揃っているとのことで、どれを飲もうか迷っちゃいますね♪
「麻婆豆腐チーズポテト」は柑橘風ウィートビールと相性抜群！
「carbon brews」のドラフトビールを楽しめるタップルームとしては世界1号店。本場である香港でもなかなか味わえない樽出しのビールから「Feels Good Man（フィールズ グッド マン）グラス」800円をセレクトしました。
こちらは大麦だけを使用する一般的なビールとは異なり、ウィート（小麦）由来の甘さを生かした味わいが特徴。香りはグレープフルーツ、レモン、オレンジピールといったフレッシュな柑橘系の果実を彷彿とさせます。
こってり系の料理に合うということで、つまみには「麻婆豆腐チーズポテト（小）」550円をオーダー。ネーミングのとおり、フライドポテトとチーズの間にたっぷりと自家製麻婆豆腐が挟み込まれています。濃厚チーズのおかげで食べはじめこそ辛さはマイルドなのですが、段々と喉の奥から熱くなってくる刺激的な味わいでした。
口の中がこってりしたタイミングで、すかさずビールをごくり。一陣の風のようにさわやかな柑橘の香りが駆け抜け、フルーティなやさしい甘さが広がります。再び麻婆豆腐チーズポテトを口に入れれば、先ほどよりも味わいが引き締まった印象に。料理単体だとファストフード的なパンチの利いた味ですが、ビールと合わせることで複雑な相乗効果が生まれるんですね。アジアと西洋が交差する香港らしい、ミックスカルチャーを感じるペアリングでした。
ワインみたいなサワービール×香港式メロンパン「菠蘿包（ポーローパーウ）」の妙味
続いての一品は「菠蘿包（ポーローパーウ）」700円。表層にクッキー生地を使った香港式のメロンパンで、地元ではパイナップルパンとして愛されているそうですよ。いわれてみれば、色合い的にもパイナップルっぽさはありますね。もちろん、パイナップルは使用されておらず、ここでは「チャーシューエッグ」または「レーズンバターあんこ」から具材が選べます。
ドラフトビールが用意されているため、缶ビールは基本的にはおみやげ用とのことですが、かわいらしいデザインに惹かれて注文してみました。こちらの「Sour Punch（サワーパンチ）缶」690円は、酵母や菌のちからでフルーティな酸味を引き出したサワービールです。ワインのようなニュアンスで、濃いピンク色も特徴。香りはパイナップル、マンゴー、パッションフルーツといった南国系の果実を彷彿とさせます。
中華料理らしい香辛料がやさしく香るチャーシュー、まろやかな味わいのスクランブルエッグ、ほんのり甘いパイナップルパンの組合わせは新感覚。そこにビールの酸味がフルーツソースのようになじみ、より華やかな食べ心地にしてくれるのもおもしろかったです。
「Sour Punch」は甘いデザートととの相性も高いビールとのことで、次回は「レーズンバターあんこ」とも一緒に味わってみたいと思いました。本場の味をいろいろ楽しみ、段々と酔いもまわれば、気分はすっかり香港の夜。旅行に訪れたような気持ちにひたりつつ、おいしい料理とビールに舌鼓が打てました♪
text&photo：柴山たき（effect）
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