東北絆まつり

【現地レポ】11万人が訪れた!「東北絆まつり2022 秋田」東北の熱き祭りが一挙集結

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2022年5月28日(土)・29日(日)の二日間にわたって開催された「東北絆まつり2022 秋田」。東北の夏を代表する6県の祭りが秋田に集結し、パレードや展示、食のイベントなどが行われました。現地の熱い様子をレポートします♪

Summary

東北6祭りステージでは各県の祭りの披露が行われた
東北6祭りステージでは各県の祭りが披露がされた

東北の夏といえば“祭り”! 東北6県が熱気に包まれ、1年で最もエネルギーに満ちあふれるシーズンです。

冬が長い東北では五穀豊穣や無病息災、商売繁盛などを願った個性的なお祭りが多く、特に夏の祭りは全国的にも有名で、周遊ツアーなどが組まれるほどの人気です。

青森の「青森ねぶた祭」、秋田の「秋田竿燈まつり」、岩手の「盛岡さんさ踊り」、山形の「山形花笠まつり」、宮城の「仙台七夕まつり」、福島の「福島わらじまつり」。

各県を代表するこれらの夏祭りは、開催が8月上旬に集中。全部をめぐって見てみたい…!と思うけれど、一度に回るのはなかなかハードでもありますよね。

そんな方にオススメしたいのが5月下旬頃に開催される「東北絆まつり」。2022年開催のイベントにさっそく行ってきたので、その魅力をご紹介します!

「東北絆まつり」ってどんな祭り?

パレードに参加する青森ねぶた、秋田竿燈、仙台七夕、福島わらじを展示している
パレードに参加する青森ねぶた、秋田竿燈、仙台七夕、福島わらじの展示が行われた

8月の本祭りがはじまる前、5月下旬頃に開催される「東北絆まつり」は、東北を代表する6つの祭りが一ヵ所に集結し、合同パレードや展示などが2日間にわたって行われます。

東北6県での持ち回り開催となり、2022年の会場は「秋田」。2023年は「青森」で行われる予定となっています。

元々は東日本大震災の鎮魂と復興を願い2011年~2016年に行われた「東北六魂祭」を受け継いだ祭りである「東北絆まつり」は、2017年からはじまり2022年で5回目の開催です。

先日5月28~29日に開催された「東北絆まつり2022 秋田」では、2日間で計約11万人が来場し、会場となった秋田市八橋運動公園には全国から観客が集まりました。

会場内にあるスタジアムでは、5月28日(土)夜、5月29日(日)昼に、東北絆まつりのメインイベントであるパレードが行われ、ふだんは見られない6つ祭りの共演が実現。新型コロナウイルスの影響で1年延期、そしてパレード中止となった昨年を経て、3年ぶりにパレードが復活したことでも話題になりました。

「これが秋田だ!食と芸能大祭典2022」ではグルメ屋台などが勢揃い
「これが秋田だ!食と芸能大祭典2022」ではグルメ屋台などが勢揃い

ほかにも東北6市6祭りのPRブースや大型ビジョンでのパレード中継があり、ステージでは東北6市の祭りをはじめ、関連イベントの「これが秋田だ!食と芸能大祭典2022」に登場する秋田県内の郷土芸能を披露。東北絆まつり展示(青森ねぶた・秋田竿燈・仙台七夕・福島わらじ)も行われ、間近でゆっくりと各祭りで使われる山車や飾りなどを見学でき、記念撮影する人でにぎわっていました♬

ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の展示の様子
ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の展示の様子

秋田を代表する特産品やうまいものが集まるほか、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」と世界一の大太鼓の展示も行われ、みどころがいっぱいでした!

メインイベントのパレードに行ってきました

出発式の様子
出発式の様子

5月28日(土)の夜、さっそくパレードが行われるスタジアムに行ってきました!通常の東北絆まつりパレードは公道で行われますが、今回はスタジアムでの開催。各県の祭りが順番に登場し、踊りやお囃子などで盛り上げながらスタジアム内を一周します。

岩手/盛岡さんさ踊り

盛岡さんさ踊り

まず今年のトップバッターは岩手。

力強い太鼓と笛の音色が鳴り響く「盛岡さんさ踊り」は、“ミスさんさ踊り”の華麗な演舞を先頭に踊り歩きます。「幸せを呼ぶ、来る」と書いて「サッコラ(幸呼来)チョイワヤッセ」という掛け声で盛り上げ、伝統さんさ集団のエネルギッシュな踊りが迫力満点!

本祭りは8月1~4日に盛岡市内で開催されることが決定しています。2014年には和太鼓同時演奏の世界記録を樹立したパレードは圧巻!一般参加の市民による踊りや、地域によって異なる踊りにも注目です。

山形/山形花笠まつり

山形花笠まつり

続いてやってきたのは山形の「山形花笠まつり」。

花笠音頭に合わせ「ヤッショ、マカショ」という威勢のいい掛け声が鳴り響きます。艶やかな衣装に身を包んだ踊り手たちが、特産の紅花をあしらった花笠を手に、群舞を繰り広げていました。

本祭りは山形市内で8月5~7日の開催が決定。華麗な正調花笠女踊りのほか、大地をしっかりと踏みしめて踊る正調花笠男踊り、ダイナミックな笠回し系花笠踊り、オリジナリティあふれる創作花笠踊りなど多種多様な踊りが披露されます。県内の名所名物を歌いこんだ花笠音頭の歌詞も要チェック♬

宮城/仙台七夕まつり・仙台すずめ踊り

仙台すずめ踊りと先頭を歩く伊達武将隊
仙台すずめ踊りと先頭を歩く伊達武将隊

次は「仙台すずめ踊り」が登場。東北絆まつりでは宮城は「仙台七夕まつり」の紹介のほか、パレードで仙台すずめ踊りが披露されます。

伊達政宗公の前で石工が即興で披露した踊りがはじまりとされる「仙台すずめ踊り」は、餌をついばむすずめを彷彿とさせる跳ねる姿が見ていてとっても楽しい♪

そして8月6~8日に開催が決定している「仙台七夕まつり」は豪華絢爛な笹飾りで仙台の中心部を彩ります。

七夕は短冊に願いごとを書き、笹の葉に飾るのが一般的ですが、仙台の七夕は短冊に加え、紙衣(かみごろも)や折鶴など“七つ飾り”に願いを込めて飾られます。吹き流しの上部にはくす玉という丸い飾りがつくのも特徴で、装飾の全長は5m近くになるものも。風になびく雅な光景がとても絵になります。

福島/福島わらじまつり

福島わらじまつり

威勢のいい掛け声で現れたのは「福島わらじまつり」。長さ12mもあるという大わらじがスタジアム中の注目を集め、その上に立つのはなんと福島市長!会場をあおって盛り上げます。

福島市にある羽黒神社に安置された仁王様のためにわらじを奉納した“暁まいり”に由来するこの祭り。暁まいりで奉納された片足分のわらじに合わせ、もう片足のわらじを奉納するのが夏のわらじまつりで、大わらじを担ぎながら練り歩きます。本祭りは8月5~7日に福島市での開催が決定しています。

参加者が踊る「わらじ音頭」は福島が舞台のドラマでも話題となった古関裕而氏の作曲。健脚をイメージさせる下半身の動きに特徴をつけた力強く華やかな踊りをぜひチェックしてみてください。

青森/青森ねぶた祭

青森ねぶたまつり

次に登場したのは「青森ねぶた祭」。

「ラッセーラー!ラッセーラー!」と大きな掛け声と、独特なステップを踏む「跳人(はねと)」とよばれる踊り子に続くのは、明かりを灯した巨大な人形灯籠(=ねぶた)。山車に乗せて練り歩き、宵闇に浮かび上がる極彩色のねぶたはダイナミックで大迫力!会場中を熱気で包みます。

本祭りは8月2~7日に青森市中心部で開催。ねぶた師が1年がかりで制作するねぶたは、歴史的な物語や人物を題材にした超大作。魂のこもった躍動感のある情景が見ものです。

秋田/秋田竿燈まつり

秋田竿燈まつり

パレードを締めくくるのは開催地・秋田の「秋田竿燈まつり」。

提灯をつけた竹竿を稲穂に見立て、高く掲げるこの祭りは、無数の揺れる提灯がまるで光の稲穂のよう。スタジアムをぐるりと囲むように竿燈の差し手が集合し、合図とともに48竿を一斉に立ち上げます。この日は雨風が強く吹き、あいにくの天気。風の抵抗を受けながらも、なんとかバランスを取って高々と突き上げる姿は手に汗にぎる展開に…!スタジアムからは惜しみない拍手が送られていました。

本祭りは8月3~6日に秋田市内で開催されます。最も大きい竿燈(大若)は高さ12m、重さ50kgにもなり、手のひらや額、肩、腰に乗せてバランスを取りながら立ち上げる姿はまさに名人芸!米俵を表した提灯には町紋が描かれており、洗練されたデザインにも注目です。


2日間にわたる「東北絆まつり2022 秋田」はこうして閉幕。来年の2023年は青森で開催が予定されています。

東北の熱き夏祭りが集結するまたとない機会なので、みなさんもぜひ東北に足を運んでみてはいかがでしょうか?

秋田の竿燈

2022年の開催概要(終了)

■東北絆まつり2022 秋田
とうほくきずなまつり2022 あきた

期間:【5月28日(土)】11時〜20時[パレード18時〜19時30分]【5月29日(日)】10時〜15時30分[パレード12時30分〜14時]
会場: 秋田市八橋運動公園(秋田市八橋運動公園1)
交通:【無料シャトルバス】秋田駅西口発:約15分間隔、旧秋田空港跡地発:約10分間隔【車】秋田自動車道秋田中央ICより20分
※パレードは事前申込制(申し込み終了)。当日券はございません。チケットがない方は、メインステージの大型ビジョンで中継が見られます。

\ たびのびで動画をチェック! /


Text& Photo :ジェンティーレ恵


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