初夏の軽井沢は彩り豊か、映画の舞台にもなったツツジの庭でカフェタイムを!
長野県軽井沢町の老舗カフェ「珈琲館 旦念亭(こーひーかん たんねんてい)」は、極上コーヒーと名物スイーツが人気のレトロ喫茶です。その趣ある雰囲気からドラマや映画のロケなどに使用されることも。また、ツツジの美しさでも知られていて、約200株のツツジが植えられた庭には、初夏になると朱色や薄紅色の花々が咲き誇ります。爽やかな初夏の軽井沢で、艶やかな花々に囲まれながらカフェタイムを過ごしてみませんか?
summary
咲き誇る約200株のツツジの鮮やかなグラデーションにうっとり
春の訪れが遅い長野県軽井沢町でも、5月になると新緑が萌え、花々が咲き競います。花に囲まれてカフェタイムを楽しめるガーデンカフェはいくつもありますが、軽井沢駅からわずか徒歩2分ほどの場所にツツジが咲き乱れるカフェがあるんです!
1978年創業の老舗カフェ「旦念亭」の庭は、5月中旬頃から6月初旬(年により変動)にかけて約200株のツツジが咲き誇り、薄紅色や朱色の鮮やかなグラデーションに染まります。庭に面したテラス席で艶やかなツツジを鑑賞しながら、40年以上愛されるカフェメニューを堪能しましょう。
冷たくて口どけなめらか。新食感のチョコレートケーキ
カフェの名物メニューの一つ、たっぷりのホイップクリームが添えられたチョコレートケーキは、ガトーショコラともショコラテリーヌとも異なる新食感スイーツ。お店のご主人の奥さまのアイディアで誕生したこのケーキは、完成まで4日がかりのオリジナルレシピで丁寧に作られています。一度凍らせたケーキを半解凍で提供するため、口に運ぶとひんやり冷たくて、舌の上でやさしくとろけ、チョコレートのコクがありつつも後味はさっぱり。繁忙期は150皿が完売してしまうほどの人気スイーツなんです。
高原の清らかな水でじっくり抽出した、まろやかな水出しアイスコーヒー
もうひとつの名物メニュー、水出しアイスコーヒーもじっくり時間をかけておいしさを抽出しています。水出しコーヒー専用の器具を用いて、モカをベースにした深煎り豆に少量ずつ水滴を垂らし、8~10時間かけて香りと風味を引き出しているのだとか。白糸の滝を水源とする清涼な水もおいしさのヒミツ。雑味がなく、シロップを入れなくても甘みを感じるほどまろやかでコク豊か。この一杯を求めて、文化人や芸能人など多くの著名人が訪れるというのも納得です。
ホットコーヒーにもこだわりがあります。旦念亭ブレンドは、甘みと酸味のバランスが取れた焙煎豆を厳選し、一杯一杯、丁寧にハンドドリップしています。
おすすめはテラス席。ぬくもりあふれるレトロな店内には暖炉が
「旦念亭」という店名は、もみの木を意味するドイツ語「タンネンバウム」から名付けられたのだとか。「もみの木の多い軽井沢で永く根を張りたい」という想いが込められているそう。その願い通り、2世代、3世代にわたって愛されるお店に。清涼な空気に包まれたテラス席は、初夏はツツジ、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ごとにさまざまな表情を見せ、日によって趣きが異なる特等席です。
店内は、木のぬくもりが漂うレトロな空間。ランプの灯りが店内をやさしく照らし、振り子時計がゆったりと時を刻んでいます。50年代や60年代のオールディーズを中心としたBGMも、この雰囲気にぴったり。学生時代、フォークソンググループでギターを弾いていたご主人が自ら選曲しているそう。肌寒い日は暖炉に薪がくべられ、ゆらめく炎を眺めながら穏やかな時間を過ごせます。
「旦念亭」はこれまでドラマや旅番組のロケ地としてたびたび登場し、2022年夏公開の映画でも、ツツジの庭のテラス席が舞台となりました。ツツジが咲くテラス席で、映画の主人公になった気分でカフェタイムを過ごしてみてはいかがでしょう。
■珈琲館 旦念亭(こーひーかん たんねんてい)
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東4-2
TEL:0267-42-5616
営業時間:9~19時(GW、7~9月は8時~)
定休日:水曜(GW、7~9月は無休)
Text:室あゆみ
Photo:海野勝
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